
昨年の9月から、畑を借りて野菜作りに挑戦しています。
それまで、ベランダのプランターで
しそやピーマンなどを作ってはいたものの、
(地面の)土に触れるのは初めての体験です。
楽しくやってはいますが、失敗のみ、といった状況です。
胸を張って「畑作をしています」と言いたいものの、
入門すら果たしていないレベルなのです。
その現状から、拙文のタイトルをこのようにしました。
そのうち、「入門」の段階から
「一歩前へと踏み出しました」と言えることを
目指していることもこっそりと掛けてあります。
私の借りている畑は、高知市針木南にある旧棚田です。
高知オーガニックマーケットの代表をなさっている
広瀬さんを通して借りることができました。
「土曜市」にも出品している「うしまめ農園」の一角です。

私の本業は歴史を専門とする大学教員です。
普段の仕事はアウトドアからはほど遠く、
「書斎」にこもって本やパソコンと格闘する毎日です。
その私がなぜ野菜作りを始めようと考えたのか。
理由は大きく二つあります。
「3.11」、とくに福島原発事故をきっかけに、
暮らしそのものについて考え直した方はたくさんおられるでしょう。
私も、その一人です。
事故の半年前に生まれた息子がいることもあり、
食べ物の大切さを強く再認識しました。
そして、「食べ物を一から作ってみたい」とも、思うようになったのです。
もう一つの理由は、出身地にまつわるものです。 (つづく)