このたび、
山下幸一さんから理事長を引き継ぎました、
岩佐和幸と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
普段は高知大学人文社会科学部で教員をしています。
専門は農業経済学・地域経済学ですが、
大学では主に国際関係やアジア経済について教えています。
また、ゼミナールの学生と一緒に、
毎年度テーマを決めて高知県内をフィールドワークし、
その結果を報告書にまとめる活動もしています。
NPO法人「土といのち」では、
これまで理事を務めさせていただいております。
印象深い思い出として、
設立40周年記念誌『土といのち―有機でつながる食と農―』の
編集・出版があります。
制作過程では、文章・イラストの寄稿や資料提供等で、
完成後は、本の普及等で、
会員の皆さんには多方面でご協力いただき、
どうもありがとうございました。
おかげさまで、県内外で好評を得ることができました。
実は、私自身、この本をつくる過程で、
ゼミ生と一緒に生産者会員を訪問する機会を得ました。
農の現場で直接お話をうかがい、
これまでの足跡や楽しみ・苦労を知ることで、
毎週届けられる新鮮でおいしい食べ物の中に込められた
有機への熱い思いを改めて体感することができました。
一方、消費者会員とは、
「土といのち」の学習交流会や
各種イベントでお会いすることが多いですね。
食と農、いのち、環境、社会、政治など、
話題は事欠きませんが、
お互い共通する問題意識を確認できる
楽しい機会でもあります。
このように、「土といのち」は、
ローカルとオーガニックを軸に、
豊かで個性的な生産者と消費者が
一堂に会する貴重な場になっています。
世界的には、新自由主義による矛盾が拡がり、
昨年からはコロナ禍によって混乱が続いています。
他方で、世界では、お互いが支え合う
「連帯経済」の動きも活発化しています。
「土といのち」も、
日本や世界の混迷状況を乗り越える
重要な役割をますます果たすように
なっていることを、強く実感しています。
来年は、前身の「高知土と生命を守る会」誕生から
45年の節目の年です。
引き続き皆さんと一緒に、
持続可能な社会を目指していければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2022年1月号より転載しました。
理事及び職員一同より
あしたの配送で仕事納めです。
これまでのみなさまのご協力に
感謝しますとともに、
2022年が皆様とご家族にとって
幸多い年となりますよう
お祈りいたします。
(会員Hさんのイラストより)