津野町 天竺舎の雨宮智子です。
日照りが続けば雨も続く、続く、続く、、、、、
♪ さみだれの そそぐ山田に 早乙女が もすそをぬらして
早苗 植えわたす 夏はきぬ ♪
“早乙女”とは言い難いけど、唄どおり“もすそ”ぬらしながら
(たまに長ぐつの中にまで、水いれながら)田植えをしています。
♪ みの着て、かさ着て、クワもって、お百姓さん御苦労さん~~~ ♪
の唄のように(みのはないので)合羽着て、田に入ることもしばしば。
他の仕事と違って、雨を言い訳に休むこともならず、続けておりますと、
足・腰・肩の筋肉が強張ってきて、ア~休みたいと思うのです。
ひとときの晴れ間、これが“さつき晴れ”でしょうが、
快いさわやかな風が田の水面を吹き抜け、
山の緑と空の青さが“みずみずしさ”を見せる折には
“快い”とはこの時だと心から思えるのです。
(苦あれば楽あり、当然か)
さて“さつき”、
昔からの各月の名称が、どうして日本では残らなかったのでしょうね。
誠に残念です。
各月を1番目の月、2番目の月・・・・1月2月という呼び方って他にあまりありませんよね。
“6月5日 さつき ついたち”という言い方にしてくれていたらよかったのに・・・
と私は思うのです。
(そうだったら、頭の中がこんがらなかったのに・・・・と)
6月9日 さつき 5日で、もしかして端午の節句?
“さつきの空を泳ぐこいのぼり”というのは青空の中に泳ぐ鯉ではなく、
梅雨の雨の中、水を得て喜ぶ鯉なのかな?
しかし、それだと泳ぐというより、たれ下がってしまうかな?
鯉がまっすぐ空へのぼっていく姿?・・・・
田植えは単調な作業ですので、
こういうことをいろいろ考えましては、
いや考えるというよりは、思いや映像が頭の中を泳いでいく、
それなりにオモシロイ時間です。
※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2016年7月号より転載しました。