高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

うちの畑にようこそ 10月21日記

2024-12-02 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
香美市 わたなべ農園の渡邉志津江です。

秋冬野菜は順調に生育し、
間もなく皆さまのもとへお届けできると思います。
今年は7月下旬の梅雨明け以降、猛暑と乾燥が続き、
サトイモやショウガなどは枯れあがりました。
今年のショウガは収量激減のため、
残念ながら長期出荷は見込めません。

(収量激減の生姜畑)

農地を耕耘するにも土ボコリが舞い上がる状況で、
8月下旬の台風による雨を待って、
突貫工事で秋冬作の準備を進めました。

12月以降に出荷可能なものは、
0℃の予冷庫で長期貯蔵しているタマネギやニンニク(在庫がなくなり次第終了します)、
高糖度キャベツ、キムチ作り体験用の白菜や大根、
ケールやカーボロネロ、熟成させたサツマイモ、
猛暑を乗り切った白ネギなどになります。

(猛暑を乗り切った白ネギ畑)

ただ、皆さまにご好評いただいているニンジンは、
9月の降雨不足から収穫量は半分以下となりそうです。

サトイモ(セレベス)は
孫芋は小さかったものの小芋は大きいものが採れています。
掘り立てを是非どうぞ!
旨味がたっぷりでお得な親芋も是非お試しください。

(旨味たっぷり里芋)

自然に逆らうことはできませんが、
せめて引き分けることができるよう、
これからも努力を続けてまいります。
どうぞよろしくお願い致します。

(愛車サンバーディアスと右はサツマイモ、左は白ネギ)

※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2024年12月号より転載しました。
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ヤマヒサだより 10月5日記

2024-11-26 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
香川県 ヤマヒサの植松勝久です。

香川県小豆島で醤油とオリーブ油を作っている植松です。
小豆島は醤油の4大産地の一つに数えられ、
明治時代~昭和中期にかけてたくさん醤油を作る蔵元がありました。
もともと農家だった植松家は
昭和7年から醤油製造を始め、
出来上がった醤油を他の醤油屋に販売していました。
第2次大戦後から農家時代の屋号「久兵(キュウベ)」から「久」をとって「ヤマヒサ」として商売を始めました。


昔は主にアミノ酸液や脱脂加工大豆等を原料に醤油を製造していましたが、
45年ほど前に「国産丸大豆と国産小麦を原料にした昔ながらの醤油を作ってほしい」との声をうけ、
製造の一部をこの醤油造りに変更しました。
当初は思うように売れずに苦労したそうですが、
こだわりの生協や共同購入、自然食品問屋に取引が広がり、
今では脱脂加工大豆やアミノ酸液は全く使用しない醤油を製造するようになりました。

(写真はモロミ蔵)

当社で製造している醤油は、
45年前から製造している国産丸大豆醤油が「純正しょう油こい口・うす口、豆しょう」、
その後に製造するようになった国産無農薬栽培原料を使用した醤油が「頑固なこだわり醤油シリーズ」、
国産有機原料を使用した醤油が「有機醤油」です。

(写真は、水圧機で圧搾しているところ)

これからも続けられる限り、
まともな原料と昔ながらの杉桶を使った醤油づくりを行ってまいります。

(写真は杉桶)

※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2024年12月号より転載しました。
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にこにこ通信 10月4日記

2024-11-01 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
南国市 井上農園の井上正雄です。

今年の夏の出来事

今年の夏の暑さは、
私が80年近く体験した中で最高の暑さでした。
そのため8月10日頃までの稲刈り作業は、
かなりムリをしてどうにかすましました。


それから9月下旬頃まで暑さが続いて、
時々昼間3時から4時頃までの間は家の中でクーラーにあたりながら、
なんとか生き延びてきましたが、
今頃になって作業の遅れが出てきたので、
取りもどそうと気をもんでいます。

夏ヤサイのナス・トマト・キュウリ等生育が悪かったですが、
エンサイ・モロヘイヤ・ゴーヤ等でどうにか乗り越えてこれました。
今は秋冬ヤサイの育苗と定植準備に明け暮れています。

水田は来年の米作りにむけて、
稲刈跡を耕したり牧草を播いたりしています。
8月~9月の酷暑が
10月になってやっとゆるくなったので、
作業もだいぶん楽にはなってきました。

今年の夏は極端に雨が少なく
毎日のように野菜の潅水におわれていた妻が
9月の朝、突然田の中で倒れて
その時に手をついてしまいました。
すぐ近くの病院へ運んで診察を受けますと
右手首骨折のため手術の必要ありと言われました。
大きな病院へ行くように診断書を書いてくれましたので
さっそく行きましたが、土・日が続いたので
6日目に手術を3時間位かかって受けました。

その診断の結果が来週の月曜日にでます。
それによって、すぐにリハビリを受けれるのかどうなるのかはわかりません。
主治医には、
今年一杯は車の運転はできません、
農作業も右手のためほとんどできないだろうとも言われました。
今まで長い間農作業を続けてきたので、
今年一杯はゆっくりと体を休ませなさいと
天の神様からのお告げだと思っています。
残った私と娘達も余りムリをせず、
やれる範囲で農作業をつづけてゆこうと思っています。


それにしても最近の物価の値上げにはほとほと困りました。
農業の生産資材だけではなく、
日用品・電気・その他すべての値上げに加えて、
天気による高温障害等どうなることでしょう。

※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2024年11月号より転載しました。
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井上満吉商店 10月5日記

2024-10-29 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
南国市 井上満吉商店の井上健です。 

皆さんこんにちは!
(有)井上満吉商店の井上健と申します。

弊社は昭和10年創業、法人設立昭和39年。
社名は創業者、私の祖父のフルネームです。
石灰製品の製造販売で、
主に化学工業用、製薬原料用、食品添加物用、左官用などとなります。
石灰を焼く窯、焼成炉は土中窯といいまして、
創業当時から基本的に変わりません。
昭和レトロそのままの工場です。


この度、取引先の獣医師先生のご協力をいただき、
弊社の石灰高純度化技術と組み合わせて
製薬原料用水酸化カルシウム主原料の、
化学物質を使用しない除菌消臭スプレーを開発いたしました。

(会で扱っているのは500mlスプレーです)

使用方法は多岐にわたりますが
各種ウイルス、雑菌の不活性化の他に
キッチンでは魚焼きグリルや生ごみ臭の軽減、
トイレの臭い、靴の臭い、洗濯物の生乾き臭など
また、ノンアルコール無香料なので、
ペット用として粗相したマットの消臭や マラセチア菌などカビ類菌による皮膚病にも効果あります。


江戸時代から続く高知県産の石灰は世界的に見ても良質です。
珊瑚の堆積物が約3億年かけて隆起したものですので、
海から生まれた自然素材で環境にやさしいTAS-CAL99.9が、
皆様のライフスタイルの一員になれる様に願っております。


是非お試しください。

※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2024年11月号より転載しました。
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虹の邑だより 9月9日記

2024-10-11 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
香川県 虹の邑の長谷川真弓です。 

虹の邑もち麦キラリを栽培している
有機農園虹の邑です。

今から10年ほど前、
善通寺農事試験場の一般公開を訪れた長谷川(夫)は、
農事試験場で開発された「キラリもち麦」に出会いました。


血液は腸で作られると、
腸内環境を整えることが健康に影響を与えると考えていた私は、
このキラリもち麦に魅了されました。
そこで、種作りから始まりました。
この品種は、とても育てにくく、
収量も上がりませんが、
それ以上に、健康作りに役立つ魅力に栽培を決めました。


キラリもち麦は、何と言っても
「水溶性の食物繊維」が豊富です。
それは、腸の中に住む善玉菌のエサとなり、
腸内環境をよりよい状態に整えてくれます。
そして、腸の中にいつまでも老廃物を留めることなく、
速やかに排泄する手助けになります。


健康を増進するために、
「何を食べるか」も大切なことですが、
それ以上に「体に入った毒」を
できるだけ早く排泄することの大切さを
考えていただきたいと思います。

( 品種名:キラリもち麦 製品名:虹の邑もち麦キラリ )


※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2024年10月号より転載しました。
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おぐらやま農場だより 9月9日記

2024-10-07 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
長野県 おぐらやま農場の松村暁生です。

皆さんこんにちは。
信州安曇野・おぐらやま農場で果樹栽培をしております
松村暁生(まつむらあきお)と申します。


2003年に新規就農し今シーズンで22年目。
当初より低農薬栽培を志向し取り組んできた訳ですが、
当地標準使用量の5割減、7割減と理想ばかりが先行し
失敗ばかり重ねていた初めの6年ほど。

肥料散布の多寡によって
病虫害の軽重がはっきり変化することに気付いたところから、
無施肥栽培への転換を始めます。

しかしただ窒素肥料をやめればよいという単純なものではなく
管理作業の内容が変わらないうちは年々樹勢が弱り、
枝が伸びず果実が太らない、
樹勢が弱るからまた病害に弱くなるという
なかなか安定できない8年ほどがありました。

大きな転機になったのは広島の自然栽培指導者、
道法正徳さんが提唱する道法スタイルに出会ったこと。
2016年秋のことでした。

無施肥は正解。
でも植物ホルモンのことが分からないと
無施肥栽培はうまくいかないよと、
様々な指導をもらい続けることができたおかげで、
高収量・高品質が両立する農場に変化してきました。


植物ホルモンの活性化した果物の樹たちが
どんなにいきいきとした表情をしているのか、
毎日観察し手をかけてやれるこの仕事が
本当に楽しくて有難いものだと
心の底から感じております。
気が付いたら当地標準の15%程度まで
化学農薬使用量を抑えることができるようになっていました。


高知とは距離も遠いですが、
消費者のみなさまがいつか果樹園の
見学に来てくれたら嬉しいなと思っています。


※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2024年10月号より転載しました。
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竹内商店だより 7月27日記

2024-09-09 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
土佐市 竹内商店の竹内昌作です。  

設立は、戦後間もなく1947年に創業しました。
土佐市宇佐町の鰹節屋さんとしての歴史はそれほど長くはありませんが、
本枯節という鰹節の最高級品を製造しているのは我が社だけとなってしまいました。

(カビ付けして天日で乾燥)

鰹節を一から捌いて煮て骨を抜いて
商品まで最後まで製造しているのは、弊社を含め三社しかありません。
高知県の鰹節産業はそこまで衰退してしまいました。

製造するかつお節商品に対しての共通のこだわりは、
調味料などの余分なものは使わずに、
カツオがもつ旨みを最大に生み出し、引き出すことです。
鰹がもつ本来の旨みを引き出してあげることで、
素材そのものの味で十分すぎる食事ができることを
実感していただきたいと考えています。

(本枯れ鰹節は、2012年農林水産大臣賞を受賞、2016年枕崎市長賞受賞)

流行にとらわれない普遍的な味わい、文化を
商品を通してアピールしていきたいと考えております。
また、企業理念でもあります。
日本に生まれ日本人として育ち、
日本人のDNAに刻み込まれた『鰹節の旨み』は
永遠に忘れることはできない味覚です。
日本人でよかったと思える味を
提供していきたいと考えております。


※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2024年9月号より転載しました。
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ヒバ食品だより 7月30日記

2024-09-04 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
広島県 ヒバ食品の瀬尾満伸です。  

かつては国内でも有数の蒟蒻芋の生産地であった広島県において、
広島県出身の創業者が「こんにゃく」を製造するにあたり使用する蒟蒻芋の品種にこだわり、
選びぬいた芋と手間暇をかけた独自の製法が、
「こんにゃく本来のうまみ風味がある製品」となるとの自信から、
「蒟蒻芋を皮つき丸ごとのまま」使用する事にこだわり続けています。

(こんにゃく芋畑)

ヒバの生芋100%こんにゃくは
良質の広島県産こんにゃく芋を使用しています。
ヒバ食品の生芋こんにゃくは、
畑から掘り出したこんにゃく芋を加工等の手を加える事なく、
丸ごと皮つきのまま製品化します。

(こんにゃく芋)

昔ながらの手作り製法で製造しています。
色・形状が若干不揃いですが、
こんにゃく本来の味をご賞味ください。
製品に茶色や黒い斑点が見えますが、
こんにゃく芋を皮つきのまま使用しているためです。

(角こんにゃく、糸こんにゃく)

ヒバの生芋100%こんにゃくは弾力があり味しみの良いのが特徴です。
美味しいこんにゃくをご家庭のお味でもっと美味しく召し上がってください。

※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2024年9月号より転載しました。
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宇佐もん工房だより 7月5日記

2024-08-07 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
土佐市 宇佐もん工房の所紀光です。  

企業組合宇佐もん工房は、
設立して14年目を迎えました。

(この写真は、宇佐もん工房HPより転載)

会社立ち上げの当初は、
土佐市宇佐町で、釣りで水揚げされたうるめいわしを
『一本釣りうるめいわし』としてブランド化をはかり、
生食でも食べることが可能な、
鮮度感の良い魚体を提供することで、
多くのファンを魅了してきましたが、
6年程前から、水揚げ量が毎年10tずつ減少し、
3年前からは、全く水揚げの無い状況になってしまいました。

(この写真は、宇佐もん工房HPより転載)

海水温の変化や、黒潮の大蛇行などが主な原因と思われますが、
全国的にも水産加工の会社にとっては、
天然物の取り扱いが大変難しくなってきているといえます。

そんな中、リスク分散の為、
他魚種の水産加工品を製造しながら、
売上の確保に努めております。
中でも、『一本釣りうるめいわし』でも人気のあった
漬け丼の素シリーズがとにかく好評で、
ご家庭への宅配事業を中心に、
ギフトやお取り寄せでも
多くの支持を頂いております。
是非、一度お試し下さい。


※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2024年8月号より転載しました。
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井上本店だより 6月28日記

2024-08-01 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
奈良県 井上本店の吉川修です。 

弊社は奈良市内で
醤油・味噌・糀・各種加工品の製造販売を行っております。
創業は江戸末期、
興福寺の程近くが創業の地とされ、
私で6代目となっています。

(6,7代目の集合写真です)

頑なに昔ながらの製法を守っているわけではなく、
時代によって製法も変遷をしておりましたが、
5代目井上平祐が丸大豆醤油を復活させ、
機械に任せられる処は任せ、
でもひと手間かける処は手間を惜しまず、
じっくり時間を掛けた醸造を復刻させました。
又、近年木桶での仕込みも再開させております。


原料は国産丸大豆・小麦を、
塩はオーストラリア産天日原塩を使用。
保存料、添加物を使わず、
基本、自然の温度で発酵・熟成させる
「天然醸造」で醸造しております。
加工品についても
シンプルな原料を使用する事をモットーに
ゆず・すだち果汁のぽん酢、
ストレートタイプのつゆ類、
糖類不使用の白味噌等、
作り手自身が美味しいと思えるモノづくりを目指しながら
7代目達と共に日々を過ごしております。

(土といのちでは、めんつゆとそうめんつゆを扱っています)

※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2024年8月号より転載しました。
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