所司一門将棋センター (津田沼店)

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津田沼子供将棋教室 スタッフブログ

2月1日大人教室とコラム

2022年02月01日 | 大人教室

2月1日大人教室とコラムです。

今日は4人でした。

 

 

第8回 C級2組を9勝1敗で1期抜け

 

初めて参加する第45期のC級2組順位戦。

初戦の相手は奨励会同期の小林宏四段(当時)。

前回の対戦では完敗しているので難敵です。

奨励会では、途中まではわたしが先行して昇級していたので、あまり対戦していません。

棋士になってからはよく当たって、対戦成績は私の7勝13敗です。

小林さんは1990年、第4期竜王戦では五段のときに挑戦者決定三番勝負まで行かれたことがあり、このときはやはり奨励会同期の森下卓六段(当時)

との三番勝負で森下さんが谷川浩司竜王(当時)に挑戦した年でした。

奨励会同期の活躍はうらやましいより、うれしい気持ちが強かったです。

四段昇段の同期は羽生さんですが、奨励会同期の方が関係は深いです。

奨励会有段者になったころ、残っていた同期で53年組研究会というのも行っていました。

塚田泰明さんはすでに棋士になっていたので(2年4か月で四段、有名な55年組の最年少)誘えず、森下さん、富岡英作さん、小林さん、達正光さん、安西勝一さん、私の6人で行いました。

全員四段になりで研究会は解散となりました。

53年入会は関東が7人四段と豊作でした。

優秀な方が多かったのが、私には幸いしたと思います。

ちなみに関西は神吉宏充七段1人です。

話が前後しましたが、小林さんとの対局は私が先手で、急戦矢倉の戦型から中盤戦で交換した銀を▲9五銀と打ったのが印象に残っています。

やや指しやすい局面からこの手を境に有利を拡大して快勝となりました。

順位戦は好調のまま年の瀬まで7連勝することが出来ました。

残る相手は木村嘉孝五段永作芳也五段、伊藤博文四段(段位はいずれも当時)

です。

ベテランの木村嘉孝先生には行けると思いましたが、相掛かりの急戦で完敗でした。

本気を出されるとベテランの先生は強いと再確認しました。

がっかりでしたが、あと2連勝すれば昇級決定なので自力でした。

ラス前の永作五段戦は矢倉棒銀をしっかり受け止めてうまく反撃できました。

最終戦の伊藤(博)四段戦は関西らしい独特の棋風で戦いにくかったですが、序盤はひねり飛車にダイヤモンド囲いというのでしょうか、△5四金型から△4五歩・4四角と手厚い陣形で作戦勝ちになりました。

伊藤博四段はさらに穴熊に組み替えました。

中盤戦は有利が続きましたが、大きく形勢が離れることなく終盤にもつれ込みました。

ようやくかなり優勢になってきたあたりから、怪しい指し手に翻弄され形勢は接近してきました。

こうなるとムードは怪しく、終盤で自ら銀を差し出す▲5七銀の捨て駒はびっくりでした。

すごい勝負手で、いつまでも忘れない印象に残る手です。

なんとか狙いを見破り、ふらふらしながらも寄せ切り勝つことができました。

一生C級2組のままで終わるかもと思っていた自分が、一期で昇級出来たのは、本当にうれしい出来事でした。

四段になった時が一生で一番うれしい出来事ですが、次にうれしい事が2年もしないで来たのは運がありました。

C級2組は48人の大所帯だったので、一期抜けの方はめったにいませんので、これから注目される存在になれるかなと思いました。

私の弟子では松尾歩八段と近藤誠也七段がC級2組一期抜けでした。

私と一緒に昇級したのは浦野真彦さん、小野敦生さんです。

8勝2敗は森下さん、阿部隆さん、羽生さんでした。

この期私の公式戦トータルの成績は25勝13敗で勝率0・658でした。

好成績ですが順位戦の9勝1敗を引くと14勝12敗で、有望な若手棋士と較べると大したことがありません。

まだまだ実力は足りませんが、前期の8勝10敗からは大きく前進しました。


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