四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

小山田緑地(2)

2011-04-15 16:11:00 | 南多摩
---4月14日掲載の「小山田緑地(1)」より続く---

大久保分園から小さい尾根を越えると梅木窪分園に入ります。途中の階段状の山道でジョギングしている若い男女がいました。コーチと選手でしょうか。



堂谷戸川沿いの谷戸の風景。



上流に進むとアサザ池があります。ここには、東京都の絶滅危惧種に指定されているアサザ(阿佐佐)が移植され、浮葉が水面を覆っています。アサザはミツガシワ科アサザ属の多年草。夏に黄色い花を咲かせます。
アサザ池から吊り橋を経由して本園にいく積りでしたが、あいにく吊り橋の改修工事のため通行止。堂谷戸川を下流方向に歩いて本園に至りました。



「みはらし広場」からの眺望。ここで昼食にする。
みはらし広場ではアゲハチョウが侵入者の追い出しをしていました。



「小山田の谷」の風景。木道の手前に溜池、向こう側に上池、下池、調整池があります。



小山田の谷に沿ってスジグロシロチョウが蝶道を作り、木道の脇の白い花に必ず触れるようにして向こう側に飛んでいく行動を繰り返していました。別の個体が来ると追い出し行動も。モンシロチョウがヒラヒラ飛ぶのに対し、スジグロシロチョウは速いスピードで通過する印象です。写真はようやく白い花に止まったところ。



遊具広場から運動広場方面の風景です。向こうの雑木林付近の草地は色々な蝶の通り道になっていました。



ミヤマセセリ。草地を四角く陣取りするように飛び、決まった場所から雑木林内に飛んでいく行動を繰り返していました。漸く止まったところを撮影。初めて見た蝶です。年1回3月中旬~4月下旬に発生。



テングチョウ。たまたま飛んできて枝の先端に止まったところ。年1回5,6月に発生、これは越冬個体です。



ルリタテハ。垂直な幹や杭に止まることが多いように感じます。一度飛び立ちましたが、僕の周りを回って元の場所に止まりました。翅をずっと閉じていましたが、一瞬開いたところを撮影。年3回(6~7月、8月、10月)の発生、これは越冬個体です。

草地では他にベニシジミがタンポポで吸蜜していました。特定できないシジミチョウもいました。
小山田公園ではまたゆっくりと蝶の観察をしたいと思います。

<追記>コツバメ



特定できないシジミチョウは、コツバメであることが分かりました。コツバメは年1回3月下旬~4月上旬に発生する早春の蝶です。不鮮明な写真ですが追加掲載します。表は青みがかっていました。KAZさん、ヒントを教えていただきありがとうございました。
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