四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

奈良ばい谷戸

2011-05-05 13:03:00 | 南多摩
5月4日午前、神明谷戸の北隣りにある奈良ばい谷戸を散策しました。



谷戸入り口付近の畑地ではエンドウなどが栽培されていました。



水路脇の菅にニホンカワトンボが止まりました。体は金属光沢のある緑色で尾の方が水色です。
カワトンボは微妙な差により、オオカワトンボ、ヒガシカワトンボ、ニシカワトンボに分類されていました。翅の色も褐色、黄褐色、無色のものがあって種類の特定が難しかったのですが、最近のDNA解析により、ニホンカワトンボ(ヒガシカワトンボ、オオカワトンボを統一。東日本に多い)とアサヒナカワトンボ(旧ニシカワトンボ、西日本に多い)の2種類に分類されたとのことです。
この個体は無色翅型で、翅の縁に赤色の縁紋があるので雄です(雌の縁紋は白色)。日本産トンボ標本箱を参照し、縁紋の長さよりニホンカワトンボとしました。この辺りではアサヒナカワトンボが稀であることも知られています。



少し奥に行くとボランティアの人達が草刈や枝払いの作業をしていました。奈良ばい谷戸は長年耕作放棄されていましたが、2005年に町田市がボランティアを募り、農家の人々の指導で里山の再生と保全を進め、少しづつ田んぼや畑が増えています。



再奥部の斜面に畑がありました。
「そば畑ですか?」近くの農作業姿の人に声をかけると「そうです。しろそばです」とのこと。その近くの木陰で弁当を食べようとしたといころ、「もう少し先を左に曲がって上った高台にベンチがありますよ。そこへ行けばヤマフジが目の前に見えますよ」と親切に教えてくれました。





ヤマフジやミズキの咲く山の谷あいの風景を楽しみながら昼食としました。



高台から奈良ばい谷戸を見下ろした風景です。



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