四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

町田の谷戸と尾根道の散策

2011-05-22 20:15:00 | 南多摩
5月19日 晴れ 

朝から暑い日でしたが、町田市の谷戸と尾根道を散策しました。今日は訪問していない谷戸を巡るコースです。

コース : 小山田緑地-多摩丘陵病院近くの谷戸-丘陵の頂上-小野路城址-長尾根-白山谷戸



出発地点の小山田緑地のイチモンジチョウ。他にクロヒカゲも地面に止まっていました。



東谷戸の入り口に行くと犬が吠えていたので、1本北の谷戸(多摩丘陵病院近くの谷戸)に入りました。田んぼには水が張られ、苗代が準備されていました。



谷戸の最奥部に畑があり、3人が作業していました。その一人の話を聞いたところ「多摩川の方の畑からこちらの畑に引っ越してきた。3年目にして漸く良い作物が収穫できるようになった」「ここの畑にはキジもタヌキもやって来るよ」とのこと。ジャガイモやインゲンなど30種類栽培しており、ちょうどスイカの苗を定植中でした。

この先整備された道はなく、笹薮の中をかき分けて上り、尾根道に辿り着く。一旦多摩市の住宅街に下り、再び町田市側の森に入る。



尾根道を南下する途中の畑です。
小野路城址に着くと遠足に来た幼稚園児たちに会いました。園児も先生も元気一杯です。「おじさんカメラマン?」と聞くので「そうじゃないよ、趣味だよ」と答える。可愛いもんです。



乗越八幡跡から長尾根に入り、なだらかな下り道の林内で昼食にする。さわやかな西風が吹き抜けて心地良い。



長尾根の中程で左に白山谷戸が見えてきたので下りる。ここは段々畑が耕作放棄され草地になっていました。シオヤトンボがいましたが、蝶の飛ぶ姿は見当たりませんでした。



下って行くと葦の原があり、その下は階段状の田んぼです。



ヤマサナエ。あちこちで見かけました。



サトキマダラヒカゲ。今年初めてです。



小山田緑地に戻る途中の五反田谷戸で休憩していると少し年輩の男性が来ました。彼は柿の木を探して撮影しているようです。谷戸を訪ねる目的も様々あるものだと思いました。



五反田谷戸から森の中を抜けて隣の神明谷戸に下りると、1時間半前に小野路城址で会った園児たちにまた会い、再び「あ、カメラマンだ」と声を掛けられました。年中組と年長組、園児達が細い農道を一列になって帰っていきます。心の和む良い風景ですね。
畦は草刈され、一部水も張られています。そろそろ田植が始まりそうです。

東谷戸には再度挑戦したいと思います。
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ジャケツイバラ(蛇結茨)

2011-05-22 10:41:00 | 南多摩
5月18日(続き)

大地沢のツツジ近くで蝶を撮影していたら、年輩のご夫婦が「もう少し上の方でジャケツイバラが咲いていますよ」と教えてくれました。
ジャケツ? Jacket? どんな花か想像が付きませんでしたが、わざわざ声をかけてくれた位だから見応えのある花なのだろう。左右を見ながら歩きましたが見付かりません。諦めて戻ると、やがて左の上の方に見事に黄色い花を咲かせる大木?が目に入りました。





黄色い房状の花が藤とは反対に上向きで咲いています。





花弁の1枚に赤い模様が付いています。

その直ぐ下の道路際に看板があったので、そのまま引用します。

「蛇結茨(じゃけついばら)」
マメ科の落葉蔓性植物で、蔓や葉軸に鋭い鈎状(かぎじょう)のトゲがあります。種子は有毒だが、マラリア・駆虫などの薬用植物です。
川の向こう側から炊事場の屋根の上にある木に巻きつく蔓の木は「蛇結茨」と言い、5月中旬に山吹色の花が咲きます。
蔓から葉っぱまでトゲがありますので、昔は、山仕事の邪魔になり切られていました。
大地沢の近くの山に、これだけ太い蛇結茨は、ないと思います。

大木ではなく、藤のような蔓性の木だということが分かりました。
色々な場所に行くと思わぬ発見があるものです。

自分の目には蝶やトンボは直ぐに気が付きますが、大地沢では小さい昆虫も沢山飛んだり止まったりしていました。77歳になるという男性は、カメラを草の葉に近づけて色々な昆虫を撮影していました。「小さい昆虫を撮影してそれをカードにして楽しんでいます」と言って、アカガネサルハムシ(5.5~7.5mm)、アトジロサビカミキリ(8~11mm)のカードを手渡してくれました。

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