四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

鎌倉の自然公園へ

2012-05-18 19:45:00 | 
5月16日、鎌倉の自然公園を訪問しました。普段歩いている狭山丘陵とどのようなの蝶相の違いがみられるでしょうか。



谷戸の小川に沿って、マルバウツギが多く見られました。



谷戸の合流地点辺りを舞台にして、ジャコウアゲハの雄が周回し、マルバウツギを訪花していました。雌も近くで食草探しをしていました。


湿地の風景

明るい谷戸の湿地に来ると、かなり多くのコジャノメが見られ、林縁の草地では5頭程が乱舞しているのに出会いました。


湿地の草の上で交尾中のコジャノメ

その近くでは、交尾中のペアが静止していました。コジャノメはここの環境を好んでいるようです。多摩丘陵では、一度にこのように数多くのコジャノメを見たことはまだありません。
反対に、多摩丘陵で多く見られるクロヒカゲを鎌倉ではまったく見かけませんでした。


カラスザンショウの葉表に産卵中のモンキアゲハ♀


カラスザンショウの枝に産卵中のモンキアゲハ♀

別の谷戸のカラスザンショウ幼木の葉にモンキアゲハ♀が止まり、産卵行動を繰り返していました。


葉表に産み付けられた卵

葉を点検すると、葉表・葉裏・枝に1卵ずつ産み付けられていました。
モンキアゲハは、多摩丘陵ではまだ目撃したことがありません。

鎌倉にはコジャノメがヒメウラナミジャノメと比肩するほど目立ち、モンキアゲハが見られるのに対し、クロヒカゲがまったく見られないなど、内陸の多摩丘陵との蝶相の違いがあるようでした。気候や植物相などのような違いによるものなのでしょうか。興味が持たれます。


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