四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

コジャノメの季節

2012-05-25 16:02:00 | 
5月16日、鎌倉で多数のコジャノメを目撃しました。特に多く活動していた場所は、葦の生える湿地と林の境界の、日光の当たる明るい草地で、今まで多摩丘陵でコジャノメを目撃した環境とは異なるのもでした。
そこで、5月20日、多摩丘陵で丘陵尾根の雑木林、明るい草地、湿地・池周辺などを広く歩いてみました。

結論から言うと、雑木林の見通しのよい尾根には居ましたが、湿地・池周辺や草地では見られませんでした。これは、湿地・池周辺の草がキレイに刈り取られた直後だったせいかもしれません。
反対に、鎌倉で歩いた範囲では、"見通しのよい尾根"がなく、尾根道は概して暗いため、湿地付近の開けた場所を選択したのかもしれません。


林床A

写真は、最低5頭のコジャノメ♂が活発に縄張り争いを演じていた、尾根頂上付近の広い林床です。画面中央の少し下寄りの葉上に1頭休止しているのが写っています。ここは、背の高い広葉樹がまばらに立ち、木もれ日の届く見通しのよい場所です。


コジャノメ♂

1頭のコジャノメが飛び立つと、近くのコジャノメが呼応して絡みあうようにしながら5~10m位先まで飛んでいきます。1頭が着地すると、もう1頭も1,2mの近い距離の葉の上あるいは枯葉・枯れ枝の上に止まっていました。


コジャノメ♂

お互いに近くを占拠しようとしているので、直ぐに2頭あるいは3頭の追いかけっこが再開します。活動場所の中心に立っていると、僕の周りを2頭で追いかけっこすることもありました。神経がピリピリているので、あまり接近しての撮影は無理でした。


コジャノメ♂(表)

ほとんどが止まると翅を閉じて休みましたが、1度だけ開翅した個体がいました。


林床B

少し離れた尾根でも、広い歩道の頂上付近で2頭のコジャノメ♂が争っていました。このような見通しのよい林床をテリトリーにしようと企てているようです。


コジャノメ♂(表)

こちらでも1頭が一瞬、翅を開きました。


イチモンジセセリ

秋になればそこら中で見られるイチモンジセセリを春に見掛けることはそう多くはありません。今年の初見です。

この日に一番多く見掛けたのは、ヒメウラナミジャノメでした。一頃は圧倒的な数を誇っていたベニシジミは峠を越え、時々目撃する程度でした。コミスジも飛んでいます。
クロヒカゲは見つけるのに苦労するぐらいでした。

目撃数:ヒメウラナミジャノメ(47)、コジャノメ(11)、クロヒカゲ(2)、ベニシジミ(7)、コミスジ(3)

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