四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

6月のムラサキシジミ

2014-06-22 17:10:00 | 南多摩
6月16日
相模川河岸段丘下の湿った林縁斜面で多数のムラサキシジミを見付けました。


ムラサキシジミ♀ #1

斜面の照葉樹の葉上を歩き、その後開翅。


ムラサキシジミ♀ #2

枯れ葉に止まり、口吻を伸ばしていました。


同一個体

その後、開翅。気温が高いせいか、日陰の中に日が少しだけ差し込むような場所で翅を広げていました。


ムラサキシジミ♀ #3


ムラサキシジミ♀ #4

クモの巣近くでも構わず歩いたり飛んだり。この個体も日陰と日向の境目で開翅しました。


同一個体

短い口吻を伸ばしています。

しきりに口吻を葉の上に触れるように動かす行動も見られました。水分補給とかミネラル摂取が目的なのでしょうか。

ムラサキシジミは、成虫で越冬します。その後、次の世代が6月に出現します。今見られるのは第1化のはずですが、あまり新鮮には見えませんね。
越冬中の成虫が暖かい日に日向に出てきて翅を開き日光浴するシーンはよく見てきましたが、この時期に開翅するのは、初めて見たような気がします。しかも次々に同じ行動を取っているとは意外でした。

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林縁沿いにムラサキシジミを探して歩いているうちに、小さい昆虫をいくつか見付けました。


オジロアシナガゾウムシ

ゾウムシ科の甲虫。パンダのような白黒の色分けが特徴的。食草はクズ。普段、葉上に静止していることが多いが、触ると落下し、死んだ振りをすることがあります。


ラミーカミキリ

カミキリ科の甲虫。湘南方面でアカタテハの食草、カラムシの葉上にたくさんいるのを見たことがあります。ここでは、1頭だけ見付けました。これこそ、ジャイアントパンダそっくりの外観で、可愛らしい。
明治以降に日本に侵入したと考えられ、西日本に分布していましたが、冬の最低気温の上昇により21世紀になってから関東地方南部でも見られるようになりました。

※タイトルを変更しました(ムラサキシジミ→6月のムラサキシジミ)6月23日
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低山地の蝶

2014-06-22 11:01:00 | 南多摩
6月15日
90分で一周する山歩きコースへ。深い樹林内では、ほとんど蝶が見られませんでしたが、頂上では眺望が開け、風が吹き渡り、しばらく休息時間を楽しみました。


テングチョウ

頂上にクリの木があり、外界では数が減ってきたテングチョウが樹冠近くで多数吸蜜・飛翔を繰り返していました。


トレイルランニング

山行ルートでは、ちょうどトレイルランニング大会というハードな行事が行われていて、50代くらいの人から小学生までが懸命に走っていました。すれ違う際に声援を送ると、苦しい上りでも礼儀正しい返事が帰ってきました。写真は、急な下り坂を駆け下りていくところです。


新生ムラサキツバメ

車で別の山に移動。ムラサキツバメが明るい斜面の細い草の葉にまたがり、葉を軸に回転し、頭を地面に押し付けるような不思議な行動を取っていました。新生ムラサキツバメの初見です。越冬は、三浦半島南部など温暖な地域に限られるので、その子孫が山間部にまで北上してきたようです。第1化の出現時期は6月頃です。


新生ウラギンシジミ♀

ウラギンシジミの越冬北限は関東南部。少し前から新生個体の飛翔するのを見てきましたが、初撮影となりました。第1化の出現時期は6月頃です。


オオチャバネセセリ(14:49)


同一個体

林縁斜面に背の高いハルジオンが咲く草地があり、分け入って観察しているとハルジオンに隠れるようにしてノアザミが咲いており、オオチャバネセセリが吸蜜しているのを見付けました。その後開翅。今季の初見です。
ベニシジミの新鮮な個体も出始めていました。スジグロシロチョウの好む環境のようで、多数ハルジオンの上を飛んでいました。

この日、4箇所でヒョウモンチョウの仲間の飛翔を見かけましたが、周回飛行中のため種類は特定できませんでした。アサギマダラがトレイルランニング・ゴール地点の人混みの上を飛ぶのを目撃しました。

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