日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

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こんな教科書を使っていいの?

2011-08-12 | 町田市政・市議会のこと

 2012年度から中学校で使う教科書の採択が各地でおこなわれています。町田市は、8月24日の定例教育委員会で採択される予定です。

 私は、学生時代に中学校社会科の教員免許を取得しようと勉強をしていました。大学4年生のときに、地元杉並区で教育実習をおこないましたが、中学校1年生は「新しい歴史教科書をつくる会」(当時は扶桑社・以下「つくる会」)の教科書が使われていました。私がこの教科書を使った感想を言えば、非常に使いにくいということでしょうか。実際に塾の講師の方からは「市販の教科書準拠の問題集がない」と嘆きの声が上がっていました。

 その杉並区では、専門家、教員、保護者などの強い批判のもとで、6年ぶりに「つくる会」系の教科書を採択しませんでした。

 「つくる会」のメンバーや元メンバーによって作成されたのが自由社と育鵬社の教科書です。自由社の歴史教科書は、日本史の年表のほとんどを東京書籍の教科書から流用したり、長崎の原爆投下時の写真説明を「広島に投下された原子爆弾」と誤って記すなどの問題点が次つぎと明らかになっています。また、アマテラス大神が歴史上の人物として記述されています。

 育鵬社の公民教科書では、いま国民の最大の関心事である原発問題について、いくつかの問題点はあげながら結果として「市民が原子力発電所と共存」することを前提とするなど、露骨な推進論が書かれています。

 また、2つの教科書には、太平洋戦争を「自存自衛」の戦争と描くなど侵略戦争を美化する内容が明記されています。

 侵略戦争と植民地支配への反省とその誤りの清算は、戦後の日本社会の出発点です。日本の過去の誤りと誠実に向き合い、その反省の上に平和と民主主義を理念とする憲法があることを学ぶことは、子どもたちが主権者として育つために不可欠なことだと思います。

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