◆フレンドリープラザホール
「遅筆堂文庫」が入るフレンドリープラザ内には、717席のホールがあります。ここでは「こまつ座」講演をはじめ、お芝居や講演会など多岐にわたる行事がおこなわれているとのことでした。
町田市でも文化芸術に関する施設がほしいという声をたくさん寄せていただきます。「ほんもの」に触れることを通じて、感性が育っていくことは言うまでもありません。
◆川西町議会と3つの分野で意見交換
今回の視察では、川西町議会さんからの要望で、3つのテーマで意見交換をおこないました。
テーマは、(1)防災体制と議会の役割、災害に強い地域づくりについて。(2)地域間交流について、健康づくりについて。(3)議会活性化に向けたとりくみについて。
私は、(3)の議会活性化に参加をさせていただきました。人口や風土の違いはありますが、非常に多くのことを学ばせていただく機会となりました。
「川西市議会は全員野党だ」と発言をしていましたが、議会は行政のチェック機関という位置づけを明確にしています。
非常にびっくりしたのは、川西町議会の「かわにし議会だより」の編集方針です。裏話のようになりますが、町田市議会はこれまで議会事務局の原案を議会運営委員会で最終決定をしていました。この9月議会からは、議会運営委員会の中に議会だより編集小委員会を設け、原案のところから意見交換をつくる仕組みをはじめたところです。
しかし、川西町議会では、広報常任委員のメンバーが納得のいくまで議論を重ね、印刷にまわす直前には印刷会社に全員集合して、見出しやレイアウトについて丸一日かけて議論をするといいます。町田市の議会だよりは、タブロイド判8ページですが、川西町の議会だよりはA4パンフレットで16~20ページの紙面です。住民のみなさんを紙面に登場させる工夫もされています。最終頁には「インタビュー町民の声」欄があり、毎回住民の方にインタビューをおこなっています。
記事もすべて議員本人が書き、誤字脱字や文脈がおかしいところについては元国語の先生たちの力も借りてチェックしているそうです。
いいものは直輸入とはいかなくても、しっかりと反映していかなければならないと感じたところです。
◆やんちゃ留学──今年で20年目
町田市と川西町のかかわりは、ダリア園からですが、20年前からはやんちゃ留学という形でかかわりを持っています。とはいっても、行政が主導のとりくみではありません。
やんちゃ留学とは、短期は夏休みの4泊5日、長期は1学期から1年間(短期留学を経験した子どものみ)で、川西町の東沢地区の農家に宿泊をします。20年間のとりくみで、これまでに短期で618名、長期で42名が留学を経験したことになります。
もとは、山村留学といわれるとりくみを長野県八坂村ではじめたことに由来しますが、現在は77の市町村でとりくまれているそうです。
特徴は、いくつかありますがその一つが町田市と川西町の相互交流だという点です。自治体を限定して、留学してもらうという仕組みを作り上げてきたわけです。2年に一度、同窓会を開き留学後の交流を図っているという点も特徴的です。
農林水産省、総務省、文部科学省の連携で、子ども農山漁村交流プロジェクトというものがあります。詳細は、農水省のホームページに譲りますが、私自身も自然のなかで活動をしてきた実感からして子どもたちが大きく成長すると感じています。
(おわり)
┏┓池川友一(日本共産党町田市議会議員)
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