日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

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中学給食時間15分!?──学校給食は教育の一環だという基本が何よりも大切

2017-09-02 | 学んだこと、政策のこと

 給食の時間が15分!?

 私もこの投稿を見て本当に驚きました。

 「短い給食時間は苦痛だった」「とにかく急いで食べなければならないということがプレッシャーだった」という声も寄せていただきました。

■中学昼食時間15分 『食育』っていえる?

 2日付「赤旗」に検証記事が掲載されました。

 「中学昼食時間15分 『食育』っていえる?」「弁当残す? 量減らす? カリキュラムの過密化が」「黙々と食べるなんて 教育として位置づけて」──この見出しは、何が問題なのかどうすればいいのかが非常にわかりやすいと思います。

 全国20の政令指定都市の昼食休憩時間を調査したところ、食事時間が15分が7市、20分が12市でした(下表、クリックするとPDFファイルが開きます)。

 記事の中では川崎市が中学校給食の開始に合わせて「弁当持参の時には15分だった食事時間を20分は確保するように」と改善を図っていることも紹介されています。

 「どの学校も授業時間確保が最優先されていて、給食を教育として位置づけていない」「前に座る友達の後頭部を見たまま、黙々と食べる感じ、楽しい時間じゃないと、食欲なんてわかないですよね」──栄養士さんが指摘している内容が私は非常に重要だと思います。

 また別の栄養士さんが次のように指摘しています。

 社会人になれば、昼食時間を含め1時間、1時間半としっかり確保される昼休み。「なのになぜ、発達途上の子どもの昼時は軽視されるのか」…(中略)栄養を取り入れるだけでなく、授業で強いられてきた緊張をほぐすのも給食の大切な役割だと強調します。
 「友達と会話を楽しみながら食べることで、心の栄養にもなる。1日のカリキュラムから差し引いて残った時間をあてるのではなく、特別活動として食べて学ぶ時間をしっかり確保してほしい」 

■よくかんで、食休みも

 記事の中では、長野県短期大学生活科学科専任講師の吉岡由美さんの話が紹介されています。

 昼食時間はしっかり確保する必要があります。
 学校給食では栄養バランスと同時に、よく噛む必要性のある献立を考えて作られています。柔らかい食べ物だけでは噛む力が育たないからです。
 しっかり口の中で噛み砕くことで唾液が出て、食べ物のの分解を促進し、胃や小腸での消化・吸収を助けます。よく噛むことで脳が刺激され、ものを食べているということが脳に伝わり、満腹感が起こります。たくさん噛むことによって満腹感が生じるため、肥満予防に効果があります。
 また噛むことであごが発達し、歯並びがよくなります。 歯並びがよくなれば、噛む力も増し、力を入れて踏ん張るときにより大きな力が出ます。
 一方、早食いは食べ物をよく噛まずに飲み込むことになるので胃腸への負担が大きくなります。
 食休みも重要です。食べ物の消化には食後のある程度の時間、安静にする必要があります。食後すぐの運動はやはり、胃に負担がかかります。 

 学校給食法の目的には「学校生活を豊かに」することも掲げられています。また食育基本法の前文では「子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ、生きる力を身に付けていくためには、何よりも『食』が重要である」と謳われています。

 学校給食は、学校教育の一環であるということを改めて深く捉え直すことが求められていると思います。

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