南北首脳会談を見て、一年前にこの情景を想像できていた人がどれだけいたでしょうか。
「対話こそ必要だ」と街頭でも、集会でもくり返ししていましたが、その都度「対話は理想論だ」「相手を叩きのめすしかない」という声を少なからず聞きました。
丁寧にやり取りを重ね、核戦争になる可能性があり、以前とは異質の危険性があることを共有しつつ、憲法9条を持つ国として積極的に対話を進める以外にないことを語ってきました。
とはいえ、私自身もこの方向しかないと思う一方で、どんな事態になるかは断言することはできませんでした。
今回の南北首脳会談と「板門店宣言」は、とても感慨深く、喜びを噛み締めています。
日本が「蚊帳の外」という声も出ています。安倍政権が外交でも行き詰まりを見せていることは、明らかです。
日本共産党は、北東アジアの平和の問題を重視し、一貫して「米朝直接対談」を求め、具体的な行動を取ってきました。
志位委員長が「歴史的な南北首脳会談と「板門店宣言」を心から歓迎する」を発表しました。以下、その全文です。
一、韓国(大韓民国)の文在寅大統領と、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の金正恩国務委員長が本日、板門店の韓国側施設で南北首脳会談を行った。
金委員長が北朝鮮指導者として歴史上初めて韓国側に足を踏み入れ、文大統領は、そのことによって「板門店は分断の象徴ではなく、平和の象徴になった」と述べた。今回の南北首脳会談は、文字通りの歴史的会談となった。
一、両首脳は、「板門店宣言」に署名し、その中で「完全な非核化を通じて核のない朝鮮半島を実現する」「(朝鮮戦争の)終戦を宣言し、停戦協定を平和協定に転換し、恒久的で堅固な平和体制構築のための南北米3者または南北米中4者会談の開催を積極的に推進していく」「民族的和解と平和繁栄の新たな時代を立ち起こし、南北関係をいっそう積極的に改善し発展させていく」ことなどに合意した。
「板門店宣言」は、朝鮮半島の非核化と、北東アジアの平和体制の構築に向けた大きな前進である。日本共産党はそれを心から歓迎する。
一、今回の合意が履行され、73年間に及ぶ南北分断と対立が解消に向かい、南北の人々が平和と繁栄のなかで暮らせるようになり、統一に向かうことを心より願う。
文大統領自身が、今回の首脳会談を米朝首脳会談への「道案内」と位置づけているように、南北、米朝の二つの首脳会談は密接につながっている。南北首脳会談の成果を踏まえ、米朝首脳会談が大きな成功をおさめることを、強く期待する。
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