写真左側は、ふつう「菜の花」として売られているもの。
写真右側は、「なばな」として売られています。
ともに春が近いことを感じさせるお野菜です。
「菜の花」は、和種アブラナの蕾の部分を、
「なばな」は、西洋アブラナの葉と茎の部分をいただきます。
でも、私はかねてから疑問に思うことがありました。
それは、どうして「なばな」は茎と葉しか食べないのか?
「なばな」にだって蕾はできるのに、それは食用には向かないのか?
「なばな」は三重県のものが有名ですが、
なんと、私の住む袋井市の三川地区でも栽培されています。
7年前から栽培に取り組まれ、現在1000株の「なばな」を育てている
太田健郎さんにお話を伺いました。
写真のように花が咲いたり、蕾が付いてしまったものは出荷せず、
葉と茎のみ15cm~20cmのものを出荷します。
これは、JAの定める規格だそうです。
では、どうしてそのような規格になったのかJAに伺いました。
「なばな」の蕾や花は決して食用に向かないわけではありません。
しかし、蕾や花がつくと、茎や葉に硬さが出てしまいます。
また、小さな蕾でも流通の過程で、花が咲いてしまうこともあります。
そこで、JAは「なばな」の規格を
●蕾がついていない
●変色や病害虫の影響がないもの
としているそうです。
ところで、スーパーで見かける「なばな」ってほとんど三重県産。
静岡産の「なばな」は、主に東京と岐阜に出荷されています。
今度、東京に行ったら、探してみなければ・・・。
太田さん、JA営農センターさん、
アポなしの私の質問にお答え下さって、本当にありがとうございました。