”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

気になる田んぼと菜の花効果

2010-05-09 12:27:20 | “農”

近所にとても気になる田んぼがあります。

年明けから3月頃まで、その田んぼには

菜の花(食用)が栽培されていましたが、

収穫される様子もなく、花を咲かせ、

いつの間にか姿を消しました。

その田んぼには、今、水が張られています。

Cimg2782

あの菜の花は、何のために作られていたのか?

ずっと気になっていた私は、田んぼの持ち主を探し出し、

突撃インタビュー?を試みました。

さて、そのお答えは・・・

「冬の間、直売所に出す野菜がなかったから、

 菜の花でも作ってみようかと思ったんだけど

 やっぱ、水分の多い土だとうまく育たなかったね。

 結局、収穫しないで土に鋤きこんじゃったよ。」

「てっきり、最初から土壌改良が目的で

 菜の花を栽培されているのかと思ってましたよ~。」

「まあ、結果的にそうなっちゃったんだけどね~。

 きっといい栄養になってくれるよ。」

菜の花を田んぼに鋤きこむと、こんな効果があります。

●微生物が繁殖して、有機酸が発生し、

 発芽しようとしていた雑草の芽や根を焼く。

●イトミミズやカブトエビが繁殖して雑草が抑えられる。

●菜の花は茎の芯が綿状になっているので、

 水を吸っても浮きにくく、分解がゆっくりで効果が持続する。

これらの効果を活かした「菜の花米」というお米も

栽培されています。

もちろん、田んぼの面積と

鋤きこむ菜の花の量とのバランスもありますから、

この田んぼでどのくらいの効果が出るのかはわかりません。

でも、菜の花効果の観察という楽しみが増えました!

コメント
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