近所にとても気になる田んぼがあります。
年明けから3月頃まで、その田んぼには
菜の花(食用)が栽培されていましたが、
収穫される様子もなく、花を咲かせ、
いつの間にか姿を消しました。
その田んぼには、今、水が張られています。
あの菜の花は、何のために作られていたのか?
ずっと気になっていた私は、田んぼの持ち主を探し出し、
突撃インタビュー?を試みました。
さて、そのお答えは・・・
「冬の間、直売所に出す野菜がなかったから、
菜の花でも作ってみようかと思ったんだけど
やっぱ、水分の多い土だとうまく育たなかったね。
結局、収穫しないで土に鋤きこんじゃったよ。」
「てっきり、最初から土壌改良が目的で
菜の花を栽培されているのかと思ってましたよ~。」
「まあ、結果的にそうなっちゃったんだけどね~。
きっといい栄養になってくれるよ。」
菜の花を田んぼに鋤きこむと、こんな効果があります。
●微生物が繁殖して、有機酸が発生し、
発芽しようとしていた雑草の芽や根を焼く。
●イトミミズやカブトエビが繁殖して雑草が抑えられる。
●菜の花は茎の芯が綿状になっているので、
水を吸っても浮きにくく、分解がゆっくりで効果が持続する。
これらの効果を活かした「菜の花米」というお米も
栽培されています。
もちろん、田んぼの面積と
鋤きこむ菜の花の量とのバランスもありますから、
この田んぼでどのくらいの効果が出るのかはわかりません。
でも、菜の花効果の観察という楽しみが増えました!