”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

鹿ケ谷かぼちゃの旅

2015-08-04 00:18:32 | 在来種 伝統野菜

ご近所さんが、京の伝統野菜のひとつである

鹿ケ谷かぼちゃの苗を植え、育てていたのですが、

収穫したものを届けてくださいました。

 

  

ひょうたんのような形がユニークですね。

実は、このかぼちゃは江戸時代の文化年間、

現在の京都市東山区粟田口の農夫が

旅先の津軽から種を持ち帰り、

現・左京区鹿ケ谷の農家にあげたことにより、

栽培が始まりました。

  

最初は、このひょうたん型の上の部分のような

菊型のかぼちゃだったのですが、

栽培を繰り返すうちに、今のような形になったと言われています。

  

 

カットしてみましょう。

 

  

包丁を入れた瞬間、瓜の香りがしてきます。

かぼちゃはウリ科の野菜なんだ・・・と実感します。

  

写真を見てもわかりますように、

とにかくみずみずしいのです。

皮は硬いのですが、

実の部分はしゃきっと包丁の刃が通ります。

  

 

日本かぼちゃの仲間なので、

ホクホクと言うよりは、ねっとり。

煮崩れしにくく、だしをよく吸い込むので煮物に向いています。

  

大好きな「いとこ煮」にしてみました。

 

  

あずきをことこと、軟らかくなるまで煮たら、

鹿ケ谷かぼちゃを加え、最後にお砂糖と少量のお塩で味付け。

西洋かぼちゃで作るよりも、

さらっとした出来上がりになります。

  

 

津軽で生まれた菊型のかぼちゃが、

京都の土で育つうちにひょうたん型になり、

そして、どんなご縁なのかはわかりませんが、

袋井で栽培されている・・・。

長い長い旅をしてきたんですね。 (^O^)

 

コメント
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