シュガーレディ浜松さんによる
「あなたの知らない添加物 ~身の回りにある食べ物の秘密~」
という講座が、はーとふるプラザ袋井で開催されました。
とても面白い実験を見せていただきました。
炭酸水+ガムシロップ+クエン酸+L‐アスコルビン酸+エッセンスで
炭酸飲料ができます。
それぞれの添加物には意味があります。
●ガムシロップ・・・甘みを付ける。
●クエン酸・・・すっきり感を出す。
●L‐アスコルビン酸・・・「レモン〇個分のビタミンC」という付加価値を付ける。
エッセンスは3種類あったので、3種類の炭酸飲料が出来上がりました。
加えたエッセンスは、左からコーラエッセンス、レモンエッセンス、オレンジエッセンス。
こちらは、豚骨ラーメンのスープです。
たんぱく加水分解物+アミノ酸+塩でベースを作ります。
それに加えるのは
ポークエキス+チキンエキス+野菜エキス+粉末醤油+ガーリック+ジンジャー
+ホワイトペッパー+乾燥ねぎ+ごま+甘草エキス+クエン酸+増粘剤+スキムミルク
ここでも、加える添加物には意味があります。
●甘草エキス・・・塩味をマイルドにする。
●クエン酸・・・すっきり感を出す。
●増粘剤・・・豚骨らしいとろみを出す。
●スキムミルク・・・白濁した感じを出す。
次は人工イクラを作ります。
アルギン酸ナトリウム+凝固剤で周りだけを固めます。
そこに、コチニール色素を加え、スポイトで増粘剤の中に一滴一滴落とすと、
イクラが出来上がります。
色々なことがわかりました。
最近、透明の飲料が人気です。
人気の理由は、「色が付いていないから体に良さそう。」と
ある女の子が答えているのをテレビで見たことがあります。
でも、炭酸飲料を作った実験でもわかるように、
「色が付いていないけど、フルーツの香りがする。」ということは、
最後のエッセンスを入れていないだけで、香料は入っています。
「豚骨ラーメンのスープだから、こんなに添加物を加えるのですか?
塩ラーメンだったら、ここまで加えなくてもできますか?」
と質問させていただいたところ、
「塩ラーメンには、もっとたくさんの塩分を加えます。」とのこと。
カップ麺に「健康」を求めてはいけないようです。
また、「保存料無添加」の表示にも注意が必要です。
保存料の代わりになるグリシン(日持ち向上剤)が入っていることも!!
ただ、生産者の数と消費者の数のバランスが崩れ、
生産地や加工地と消費地との距離が離れてしまった今、
私たちの生活が食品添加物無しでは成り立たないこともわかっています。
できることは、今日のタイトルでもある
一人当たり1日10g、年間4kgという食品添加物の摂取量を
少しでも減らす努力をすること。
無理のない範囲で外食、中食の頻度を減らし、
これまでもやってきたように、できるだけ手作りを心がけようと思います。