”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

お醤油、西と東

2020-05-31 15:09:55 | 調味料

先日、岡山のハーブ研究家さんが、ご自身のブログの中で

伊勢醤油について書いていらっしゃいました。

こちらです。

    

お醤油は、西と東でかなり違っていて、

やはり使い慣れた地元以外のお醤油をいただくと

びっくりすることがあります。

(私は鹿児島の甘いお醤油には驚きました!)

  

調味料とだしには深い関係があり、

お醤油の味にもだしが大きく関わっています。

  

大きく西日本、東日本に分けて説明しますと・・・。

【西日本】

 昆布だしがメインでかつお節やいりこは補助的に使われます。

 だしを味わうために、お醤油は香り付け程度に薄口醤油が使われます。

 

【東日本】

 だしがかつお節中心なので、魚の強めのだしに合わせるために、

 お醤油も濃いめの力強いものが好まれます。

  

そう、かつおだしって上品ではありますが、

かつお節でだしをとる時に、綿100%のTシャツなんか着ようものなら、

かつおだしの香りがしっかりTシャツにしみこんでしまって、

「意外と自己主張が強いだしなんだなぁ。」と感じます。

  

そんなわけで、かつおだしの地域は濃口醤油、

昆布だしの地域は薄口醤油が好まれるのですが、

伊勢醤油が使われる三重県は、やはりかつおだしがメイン。

  

さらに、伊勢に関して言えば、

この地域の農民が、地味噌のたまりをうどんにつけて食べていた

という歴史があります。

この地味噌のたまりを食べやすくしたものが、たまり醤油。

伊勢で濃いたまり醤油が使われるようになったのは、

伊勢の農民によって培われた食文化が背景にあったのですね。

  

納得、納得!!

  

我が家は、ずっとこの2本を使っています。

掛川市横須賀の栄醤油の「甘露醤油」と「うすくち醤油」。

煮物、和え物など普通のお料理とそばつゆには甘露醤油。

うどんつゆ、お雑煮、お吸い物には薄口醤油。

と、使い分けています。

  

しかし、地元のお醤油と言っても、静岡はまだまだうすくち醤油の使用率が低いようで、

栄醤油取扱店にも、うすくち醤油だけ置いていないことが多いのです。

このうすくち醤油だけのために、掛川の横須賀までドライブすることも!!

 

コメント (2)
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