宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「詭弁のガイドライン」

2008年04月04日 | Weblog
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例:「犬ははたして哺乳類か」という議論をしている場合、あなたが
「犬は哺乳類としての条件を満たしている」と言ったのに対して
否定論者が…

1:事実に対して仮定を持ち出す
「犬は子供を産むが、もし卵を生む犬がいたらどうだろうか?」

2:ごくまれな反例を取り上げる
「だが、時として尻尾が2本ある犬が生まれる事もある」
 
3:自分に有利な将来像を予想する
「何年か後、犬に羽が生えないという保証は誰にも出来ない」

4:主観で決め付ける
「犬自身が哺乳類である事を望むわけがない」
 
5:資料を示さず自論が支持されていると思わせる
「世界では、犬は哺乳類ではないという見方が一般的だ」
 
6:一見関係ありそうで関係ない話を始める
「ところで、カモノハシが卵を産むのは知っているか?」
 
7:陰謀であると力説する
「それは、犬を哺乳類と認めると都合の良いアメリカが画策した陰謀だ」

8:知能障害を起こす
「何、犬ごときにマジになってやんの、バーカバーカ」

9:自分の見解を述べずに人格批判をする
「犬が哺乳類なんて言う奴は、社会に出てない証拠。現実を見てみろよ」

10:ありえない解決策を図る
「結局、犬が卵を産めるようになれば良いって事だよね」

11:レッテル貼りをする
「犬が哺乳類だなんて過去の概念にしがみつく右翼はイタイね」   
 
12:決着した話を経緯を無視して蒸し返す
「ところで、犬がどうやったら哺乳類の条件を満たすんだ?」
 
13:勝利宣言をする
「犬が哺乳類だという論は既に何年も前に論破されてる事なのだが」
 
14:細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる
「犬って言っても大型犬から小型犬までいる。もっと勉強しろよ」
 
15:新しい概念が全て正しいのだとミスリードする
「犬が哺乳類ではないと認めない限り生物学に進歩はない」

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「命脈を保つ黄金信仰」

2008年04月04日 | Weblog
(画像はクリックされましたら拡大します。)

錬金術について語り合う某所でこのような紹介がありました。

………

①蒸発皿に水酸化ナトリウムの水溶液と亜鉛の粉末を入れて
ガスバーナーで熱する。
②そこに10円玉を入れる。
③10円玉が銀色になってきたら水洗いする。
④10円玉をガスバーナーの炎に入れて黄色っぽくなっていたら
水洗いする。
⑤金貨の出来上がり。

………

これは有名な実験で、また少量のスズと亜鉛も含まれている
日本の10円玉よりも、アメリカの1セント銅貨の方が適して
いるそうですが、銅貨の銀色化は亜鉛メッキのためであり、
金色化は亜鉛と銅の溶解による黄銅化であり、外観上金貨の
ように見えますが、別物です。
こちらにそれらの過程の写真や実験の詳細が紹介されています。
http://chem.sci.utsunomiya-u.ac.jp/v3n2/chujo/html/coin.html

歴史を俯瞰すると、金以上に人間を惹きつけてきた金属は他に
ないように思われますが、80年代に書かれた古今東西の黄金伝説や
文明に関する話を集めた記事には、このように書かれていました。

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それにしても、洋の東西を問わず、人間を黄金作りに駆り立てた
衝動は何に由来したのだろう。
無論、金は産出量が限定され、希少価値がある。
とはいえ中国の錬金術は、その魅力の源泉が希少性とは異なった
位相にあった事を示唆している。

金は見た目が美しく、また持ち重りがする上、酸やアルカリにも
殆ど侵されない。
とりわけ不変であるという特性は、人間の有限の生命とは好対照を
なしている。

宇宙を統括する見えない原理が、自らの永続性を証すために
生成させた物質という観念が生まれるのは、ごく自然な事だろう。

古典的な認識の世界では、全ての事象は人間の延長として配列
される。
人間が霊(スピリット)と肉体を持つのと同様に、物質も一種の
「精(スピリット)」を内部に隠し、相互に反応する。
最も高貴な金の精を取り出す技術こそが、実は錬金術だった。

そしてこう考えれば、「賢者の石」が不死の霊薬とみなされた
理由もはっきりしてくる。
この不可思議な物質は、抽出された金の精そのものを意味した
のだ。

また金に霊性を認めていたのは、錬金術師達ばかりではなかった。
その証拠はいくらでも見つける事が出来る。

中世ヨーロッパでは心臓の発作を抑えるため、胸に金を当てた。
金を浸したブドウ酒は脾臓の薬とされたし、テンカンやハンセン氏病
には金粉が処方された。
日本にも、天皇や貴族が長寿薬として金粉を服用したという記録が
残されている。

そもそも互いに相通じ合う意識の上に立っていたヨーロッパと
中国の錬金術が、なぜ結果的に違う道を歩んだのだろう。

恐らくその最大の原因は、両者の信仰背景にある。
ヨーロッパの錬金術は、形而上学的なギリシア哲学と秘教主義的な
オリエント系の思想を受け継いでいる。
そのため、個々の理論には矛盾し合う部分も多い。
こうした条件は、錬金術を功利的な実証主義に押しやっていく。

逆に中国の錬金術は、道教の基本原理の一つ、陰陽五行と
密着し、火薬をはじめとした実用的な発明を残しながらも、
この思想に留まり続けた。

錬金術が失われた今、金は財産の代名詞に成り下がったの
だろうか。

結婚指輪やスポーツ選手の襟首からのぞく金鎖は、金の
タリズマニックな効果が根強く期待されている事を物語る。
金箔をあしらった料理や金箔酒は、かつての霊薬の後裔と
言っても差し支えない。

金の霊性は滅んではいないのだ。

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「金の霊性」というものと、それに対する人類の直感的追求に
対する認知に関して、個人的に特に興味深く思いました。
この記事の別所では金の事を「太陽の精」とも表現していました。

またタイの寺院に行くと、参拝者が仏像に金箔を貼りつけて
礼拝する習慣が有名です。
http://15.pro.tok2.com/~homelesstf/sekai/asia-i/tahai-i4.html

人間錬金術の一部の研究者は、「仏像に金箔が貼り付けられて
いく過程は、人間錬金術の過程そのものである」と言います。


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