宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

愛と涙と反逆と

2008年04月30日 | Weblog
【「たけしメッタ斬り!欽ちゃん芸人失格」】

http://news.livedoor.com/article/detail/3620919/

~お笑いなのに愛と涙ばっかりで、国に媚びる芸人なんて面白くない~


『北京五輪の聖火リレーで萩本欽一さんに何か投げ付けられたってね。
オイラは「聖火持って逃げろ」とか言ってたんだけど。
あの人は何でやんないかな?バカだな~

オレだったら絶対、火を消したり間違って水の中に落っこちたり、
ギャグしか考えないけどな。お笑いなんだから。

この人おかしいよ。お笑いのくせに、愛と涙ばっかりしやがって。
インチキくせえ事ばっかり。
お笑いなのに何にもギャグやんないんだから。

この人チャップリンに憧れててさ、「愛と感動の」なんて言うんだったら、
今回の聖火ランナーになるのはおかしいよな?
チベットの人権問題を考えれば。

例えばジャージをパッと脱いだらその下に「チベットを救え!」
とか書いておくとか、そういうパフォーマンスでもしてくれないと
ちっとも面白くねぇし。

大体お笑いなんて反逆的な事じゃない?
国に媚びるような芸人なんて面白くない。
そういうのは星野仙一さんに任せておけばいいんだよ。』

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「錬金術の系譜」

2008年04月30日 | Weblog
(画像はクリックされましたら拡大します。)

某書に書かれていた錬金術についての考察です。

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【錬金術の起源を探る】

ところで、錬金術は紀元前4世紀頃のナイル河口の国際都市、
アレキサンドリアで生まれている。
その背景には、エジプトの長い歴史に培われた豊富な冶金技術の
経験と、この都市に移住してきたギリシア人によってもたらされた
理論哲学があった。

アリストテレスの提起した元素転換論は、あらゆる物質をただ一つの
(究極的な)元素から派生したものとして位置づける。
従って、もし物質をこの究極の元素へと逆戻りさせる事が可能なら、
そこから別の物質を新たに派生させる事も理論的には可能だ。

では当時の錬金術師達は、この理論をどのようなやり方で証明
しようとしたのだろうか。

銅に硫黄を加えて熱すると、初めは光沢を帯びていた表面が黒く
変わっていく。
要は化学反応によって硫化銅が出来たわけだが、彼らはこの反応
こそが銅が元素へと転換した証拠だと考えた。

一方、こうして生まれた「元素」を物質に変える原理については、既に
ヘルメス学やストア派が解答を与えていた。

宇宙には事物を産出させる見えない、しかし非物質ではない動因
(プネウマ)が存在し、太陽や月、惑星から放出されている。
従って、季節や時刻を正しく選択し、天体の運行と化学操作を
オーバーラップさせていけば、目的は自ずと達成されるはずだった。

キリスト教の教勢の拡大と共に、異端の烙印を押された錬金術は、
5世紀を境に沈潜期に入る。
しかしアレキサンドリアを版図に収めたサラセン帝国はこの疑似科学を
受容し、アラビアは勿論、ペルシア、インド、中国の知識を加えた
新たな学問として再編した。
卑金属のもつ欠陥を取り去り、金に変えるエリキサ(賢者の石)という
発想もここで生まれている。

そしてヨーロッパがアラビアの書物を介して錬金術に目を開くには、
ルネサンス前夜、12世紀を待たねばならなかったのである。

だがこうした錬金術の流れを見渡すと、奇妙な事実に気づく。
本来アリストテレスの無味乾燥な形式理論から出発したこの体系は、
なぜか黄金の変成を主眼とし続けている。
より世俗的な価値の高い宝石類が顧みられなかった理由は
どこにあったのだろうか。

さらに太陽の動因(プネウマ)が黄金と密接に関連するという
ヘルメス学的な原理や、物質を金に変える賢者の石が、反面で
不老不死の薬とされているのも何やら意味深長ではないか。

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この著者は錬金術を「アリストテレスの理論」から生まれたものとしており、
ルネ・ヴァンダール氏のような「天界と人間界が分離する前に天使によって
地上に残され、それからエジプト→アレクサンドリアという流れで
伝わった」という見方とは異なっているようです。

しかし錬金術の発想の断片が世界の各地に散らばっているという事は
否定されておられないようで、また「宝石ではなくあくまで黄金の
変成に固執し続けられた」という点や、「賢者の石が反面不老不死の
薬とされた」、「太陽の動因と密接に関連する」という所の着眼点は
鋭いと感じました。

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