(画像はクリックされましたら拡大します。)
古今東西の神秘体系の共通性や神秘性を追求していくと、
そこには
「空は太陽、地は月に属し、人間の魂は太陽、肉体は月に
分類される」
「人間は生きている間に何らかの形で、魂の霊的な凝結、結晶化、
結合化を果たしておかねば、死後には当人の人格や魂を
含む全てが分解してしまい、その一部が機械的な輪廻転生の
サイクルに入ったり、月や集合的無意識の領域に吸収される形と
なる」
という認識があり、各種の神秘体系の最終目標と云うのは、
「魂の凝結、結晶化を為し終えて、永遠に自由で不滅の霊魂を保つ」
という所にあるようです。
この辺りの説明に関して、80年代に左道派魔術団体である
O∵S∵Wの団員が、遠回しな言い回しもなく、単刀直入に解説した
記事が手元にあります。
他にも、「光だけでなく、闇をも見つめる事で進化を加速する」という
説明があり、非常に興味深く思います。
以下、その抄掲です。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
【魂を解き放つ光明への左道】
今やこぞってのオカルト流りで、書店には精神世界の本が溢れて
いる。
やれ超能力だ、おまじないだ、とハウツーものが山と積まれている。
「人間は、精神力で物質を支配出来る」と、誰もが思い込んで
いるようだ。
これはとんでもないトリックだ。
正しく言い直すなら、「人間の一部の、そのまた一部は、精神力を
使いこなせる」と云う事だ。
そんなに簡単に魔法使いや超能力者になれるなら、満員電車は
消滅して、人は空を歩いて会社や学校に行けるだろう。
いわゆる≪白魔術師≫どもの結社は、「誰もが不滅の魂を
持っており、少し磨けば宝石のように光り輝く」という教えに
こだわりすぎる。
人類十数億人の9割がたは、生命をなくせば消滅して忘れ去られる
単なる≪自動機械≫だ。
アストラル体とかメンタル体などという高級な霊体は、未発達の
肉体の上を覆ってはいないのだ。
≪永遠の生命≫など、誇大広告もいい所だ。
当たり前の人間は、肉体の死のショックで意識も分解し、
もつれた感情エネルギーの塊に成り果ててしまう。
そして、月に吸収されて、青ざめた光のかけらになる。
つまり、「月に食われてしまう」のだ。
月に食われるという表現は、希代の魔術師グルジェフのものだ。
それは、修行をしない人間の魂が結合力を失って、≪月の領域≫、
または≪アストラル・ライト(集合的無意識)≫へ溶け込んでしまう事への
寓意なのだ。
それでは、哀れな人間に逃げ道はないのだろうか。
≪機械≫と化した心を解き放ち、自由で不滅の霊魂を取り戻す
方法はないのか。
実はある。
世界中の秘教的伝統は全て、その為の方法論を説いているのだ。
≪白魔術≫の教団は、右道派のテクニックを伝えており、特に
≪白いロッジ≫の一部は、魔術の通信教育を展開し、
≪万民のための業(わざ)≫を公開している。
確かに、役に立つだろう。
30年か50年も修行するうちに、白い髪をたくわえた老齢の
白魔術師が出来上がるかもしれない。
右手の道は、ゆっくりと修行が進むものなのだ。
要領が悪い生徒は、一生を費やして繰り返し学ぶといい。
しかしわが教団、O∵S∵W(星智教団)は、光明への近道を
示す。
右手の光だけでなく、左手の闇をも見つめる事で、進化を加速するのだ。
右手の道の案内者は善天使メタトロン、左手の道の案内者は
悪天使サマエル。
さあ、この二人の天使の後を進もう。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++