(大悲勝海紅観音)
蓮華が出現し
蓮華の中央に月輪があり
月輪の中央に 赤色の「フリー字」があり
(フリー字)
「フリー字」が 4本腕の大悲勝海紅観音に変じる様子を観じる。
大悲勝海紅観音は両手を合掌し
もう2本の腕で 右手に赤色の数珠を持ち
左手に赤蓮華を持って 結跏趺坐で座し
頭に阿弥陀仏を載せ
胸の中央に 馬頭明王があり
臍部に 赤色の仏身のダーキニーがいる。
そして誦す。
「一切如来大悲之総集(いっさいにょらいだいひしそうしゅう)
催動空行仏母行諸業(さいどうくうぎょうぶつもぎょうしょごう)
増長行者智慧我敬礼(ぞうちょうぎょうしゃちえがけいらい)。」
「オン・アー・ウン・フリー
オン・マニ・パッタメ・ウン
オン・タフマガハヤ・ナマハリニ
サリアガー・フリーヤ。」
「オン・マニ・ペメ・ウンにより五臓六腑の安寧を得る」
「オン」を誦しつつ
脾臓と胃が 黄色の光で充たされて
その部位に蓄積した邪気が排出されると観想し
「マ」を誦しつつ 肝臓と胆嚢が青色の光で充たされて
その部位に蓄積した邪気が排出されると観想し
「ニ」を誦しつつ 心臓と小腸が赤色の光で充たされて
その部位に蓄積した邪気が排出されると観想し
「ペ」を誦しつつ 肺臓と大腸が白色の光で充たされて
その部位に蓄積した邪気が排出されると観想し
「メ」を誦しつつ 腎臓と膀胱が紫色の光で充たされて
その部位に蓄積した邪気が排出されると観想し
「ウン」を誦しつつ
全身に 黄色・赤色・青色・白色・紫色の光が
全身を照射すると観じる。
「カンチンラマの加持を受ける」
(カンチンラマ)
(上から「オン字」「アー字」「ウン字」)
カンチンラマの上丹田に 白色の「オン字」があり
喉元に 赤色の「アー字」があり
胸の中央に 青色の「ウン字」がある様子を観じ
その3つの文字から 自己に光が降り注がれ
身口意の灌頂となるのを観じつつ誦し
最後に カンチンラマが自己と融合する様子を観じる。
「アー
空性離戯之法界(くうしょうりぎしほうかい)
任運自力霓虹中(にんうんじりきげいこうちゅう)
与ペチンペマミザ(よぺちんぺまみざ)
無別具三恩徳師(むべつぐさんおんとくし)
カンチンペマロチュ尊(かんちんぺまろちゅそん)
身顔白明比丘相(しんがんびゃくみょうびくそう)
身披三種勝法衣(しんひさんじゅしょうほうえ)
双腿盤結跏趺坐(そうたいばんけっかふざ)
弘法手印持経剣(こうぼうしゅいんじきょうけん)
相好庄厳威光耀(そうこうしょうごんいこうよう)
自覚智慧無二身(じかくちえむにしん)
現前親見而頂礼(げんぜんしんけんにちょうらい)
供献諸顕大楽厳(くけんしょけんたいらくごん)
平等覚界中懺悔(びょうどうかくかいちゅうざんげ)
遠離三輪作随喜(おんりさんりんさずいき)
遍布游戯法輪転(へんふゆうぎほうりんてん)
安住虹身大遷界(あんじゅうこうしんだいせんかい)
法尽心窮大回向(ほうじんしんきゅうだいえこう)。」
「オン・アー・ウン
ベンザ・グル・ペマ・マディサラ・シッディ・ウン。」(何遍も誦す)
「上師三処三金剛標幟(じょうしさんしょさんこんごうひょうし)
放射白紅藍三色光芒(ほうしゃびゃくこうらんさんしきこうぼう)
浄四障顕四身種子字(じょうししょうけんししんしゅしじ)
復而上師化光入自身(ぶにじょうしかこうにゅうじしん)
上師身語意与吾三門(じょうししんごいよごさんもん)
融合為一成無二無別(ゆうごういいつじょうむにむべつ)。」