合掌して 両手の間を膨らませる「蓮華合掌」をして
両手を臍の前に置き
指先を前方に向けて広げてゆき
両手の間から 無数の蓮華歌讃菩薩が流出して
一切如来の海会を 奏楽を持って供養すると観じて誦す。
「オン・ハンドマ・ギテイ・ガドギタ・フジャク・サンマエイ・ウン。」
このようにして
六十四種の梵音を具足し 四種の無碍弁才を獲得し
無量世界において 大法輪を転じる事ができるとされる。
「四天王の聖名」
四天王の聖名を誦す事で
四方の禍を祓い 邪鬼が駆遂される。
「東方天王名(とうほうてんのうみょう)
デイタラタ
主諸災横水火変怪(しゅしょさいおうすいかへんかい)
以神王名(にしんのうみょう)
厭之吉(えんしきつ)。」
「西方天王名(さいほうてんのうみょう)
ビルバシャ
主諸逆賊怨家ちゅう盗(しゅしょぎゃくぞくおんかちゅうとう)
以神王名(にしんのうみょう)
厭之吉(えんしきつ)。」
南方天王名(なんぽうてんのうみょう)
ビルリ
主諸五温疲労疫気(しゅしょごうんひろうえきき)
悪毒斗諍口舌(あくどくとそうくぜつ)
以神王名(にしんのうみょう)
厭之吉(えんしきつ)。」
北方天王名(ほっぽうてんのうみょう)
ビシャモン
主諸鬼魅魍魎(しゅしょきみもうりょう)
往来鬼神作災異者(おうらいきしんささいいしゃ)
以神王名(にしんのうみょう)
厭之吉(えんしきつ)。」
「仏治身経」
大乗経典の いずれの経文でも
誦したり 書写したり
聴いたり 他者に教えたりする事で
十種の功徳が得られるとされます。
以下 「仏治身経」です。
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「仏言当学工語(ぶつごんとうがくこうご)
不沙門法行(ふしゃもんほうぎょう)
独一処坐(どくいつしょざ)
但当正意(たんとうしょうい)
一処一臥一行不中正(いっしょいちがいちぎょうふちゅうしょう)
一為暁身受経(いちいぎょうしんじゅきょう)
亦独居還使千人一人(やくどくきょげんしせんにんいちにん)
勝千軍中能得勝(しょうせんぐんちゅうのうとくしょう)
一人能勝身(いちにんのうしょうしん)
是為勝軍中(ぜいしょうぐんちゅう)
勝勝(しょうしょう)
勝者(しょうしゃ)
不如勝(ふしょしょう)
余勝(よしょう)
己勝身常為勝(こしょうしんじょういしょう)
無力亦不勝摩泛藍(むりきやくふしょうまふうらん)
亦不能己勝不能作不勝比丘勝(やくふのうこしょうふのうさふしょうびくしょう)
乃不勝先為自身定正教(ないふしょうせんいじしんじょうしょうきょう)
后教余為諸輩如我(こうきょうよいしょはいにょが)
自身上頭随法行(じしんじょうずずいほうぎょう)
便教余人(べんきょうよにん)
如是易教(にょぜいきょう)
己身如是(こしんにょぜ)
如教他人(にょきょうたにん)
已得身教意(ちとくしんきょうい)
不復難教余(ふぶなんきょうよ)
欲教余先自教(よくきょうよせんじきょう)
還使自教(げんしじきょう)
従身教得黠(じゅうしんきょうとくげち)
為自身他故多人亦莫犯(いじしんたこたにんやくまくはん)
無有極自身(むうごくじしん)
為自念無有極(いじねんむうごく)
自帰無有過身(じきむうかしん)
自帰不如自帰諦(じきふにょじきてい)
教身已黠(きょうしんいげち)
得帰已黠(とくきいげち)
便得法已黠(べんとくほういげち)
便得戒已黠(べんとくかいいげち)
昆弟中不復憂已黠(こんでいちゅうふぶういげち)
便得楽已黠(べんとくらくいげち)
不復憂自身(ふぶうじしん)
自帰身亦得帰他人(じきしんやくとくきたにん)
己身無有極(こしんむうごく)
教一切従苦得脱(きょういっさいじゅうくとくだつ)
問曰(もんわつ)
何等為工語(かとういこうご)
師曰(しわつ)
説三十七品経為工語(せつさんじゅうしちぼんきょういこうご)
謂所説不乱人意(いそせつふらんにんい)
亦為工語(やくいこうご)
何等為法行(かとういほうぎょう)
謂不離二百五十戒(いふりにひゃくごじっかい)
是為法行(ぜいほうぎょう)
何等為一為暁身(かとういいついぎょうしん)
謂知分別身中事(いちふんべつしんちゅうじ)
何等為軍中人能得勝(かとういぐんちゅうにんのうとくしょう)
謂人不能勝悪(いにんふのうしょうあく)
何等為一人能勝身(かとういいつにんのうしょうしん)
謂意念悪(いいねんあく)
能自制断(のうじせいだん)
是為勝身(ぜいしょうしん)
何等為身意教(かとういしんいきょう)
謂身受七戒(いしんじゅしちかい)
意受三戒(いじゅさんかい)
何等為多人亦不犯(かとういたにんやくふはん)
謂等心使人不堕結(いとうしんしにんふだけつ)。」