上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

熊本市議会一般質問報告・その6・・・・暑さ対策の実施を!生活保護世帯等へのエアコン設置、学校給食調理場へのエアコン設置

2018-09-28 15:36:25 | 熊本市議会
9月も末となり涼しくなってきました。
9月議会の一般質問では、今年以上ともいえる状態となった」「暑さ」に対して、市の対応策を求めました。

1、生活保護世帯へのエアコン設置:国の設置支援では4月以前から生活保護を受給していた世帯でエアコンのないでは世帯が置き去りです。エアコンのない生活保護世帯の実態調査と、その世帯へのエアコン設置を認めることを国に求めること2、今年実施された厚生労働省の措置によるエアコンを設置された世帯の状況、制度の周知状況を質問
3、市として、生活保護世帯への電気代相当分の夏季加算を実施すること、また高齢世帯や低所得世帯、母子世帯等への電気代補助の検討
4、東京・荒川区のような一般世帯も対象としたエアコン購入助成の実施
5、学校給食調理場の暑さ対策の実施
・学校給食の調理現場の暑さをどのように把握しているか、WBGT値(暑さ指数)の把握とその評価
・WBGT値の低減対策、作業管理、健康管理、労働衛生教育、異常時の措置の状況
・県下でも、甲佐町などは共同調理場に冷房設備がある。本市でも、2007年に建設された植木共同調理場には、エアコンが設置してある。すべての調理場への速やかなエアコン設置
・せめて、着替えや手洗い・水分補給の場となっている前室には、大至急エアコンを設置すべき

異常な暑さを認識しながら、市としての対応は積極的ではありません。
しかし、再質問の中で、教育長は、学校給食調理場へのエアコン設置に、「来年の夏までには何とかする」という前向きな答弁をしました。
答弁の立場で、しっかり取り組んでいただきたいと思います。
合わせて、災害時には避難所となる体育館や、家庭科室・理科室等の特別教室へのエアコン設置も速やかに設置がすすむよう、要望しました。
質問の内容は以下のとおりです。


【質問内容】
続いて、暑さ対策についてお尋ねいたします。
 地球温暖化もあり年々気温は上昇していますが、今年は熱中症による死者が5・6月の前年対比で2倍以上に増えたほか、消防庁のまとめでも、今年夏、熱中症で搬送された人は全国で7万人を超え、過去最高を記録しました。
 異常な高温状態が続く中、心配されるのは、経済的理由からエアコンが設置できない世帯や、電気代を気にして冷房使用をためらう方々がいらっしゃることです。そういう中で起こったのが、札幌市での、クーラーや扇風機がありながら電気が止められて60代女性が熱中症で死亡するという事件でした。今や高温状態は、命の危険に直結する問題として放置することはできません。経済的な困難を抱える世帯の生活状況を把握し、命を守ることは、国と自治体の重大な責任であると言わなければなりません。そういう中で、厚生労働省は、今年4月以降に生活保護を受給した人あるいは転居をした世帯を対象に、エアコン設置費を生活扶助費として認める措置を取りました。しかし、せっかくの措置ではありますが、なぜ4月以降なのか、極めて不十分と言わなければなりません。
 9月になったとはいえ、厳しい残暑が続いています。今後のことも踏まえ、暑さ対策について伺います。
第1に、生活保護のエアコン設置については、4月以前から生活保護を受給していた世帯でエアコンのない方々が、置き去りにされています。保護世帯でエアコンのない世帯の実態調査と、そういう世帯へのエアコン設置を扶助費で認めるよう、国に求めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。また、今回の厚生労働省の措置によってエアコンを設置された世帯はどの程度あるでしょうか。制度の周知は、どのようにされていますでしょうか。
第2に、今年は、熱中症対策の周知によって、エアコンの稼働がすすみ、電気代が高騰しています。市として、生活保護世帯への電気代相当分の夏季加算を実施していただけないでしょうか。高齢世帯や低所得世帯、母子世帯等への電気代補助を検討していただけないでしょうか。
第3に、東京・荒川区では、一般世帯も対象としたエアコン購入助成をいち早く実施しました。本市においてもぜひ実施していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 健康福祉局長にお尋ねいたします。

(答弁)

 厚生労働省の措置でエアコンを設置したのはわずか20世帯とのことですが、該当する世帯はもっと多いはずです。それを把握し、必要な世帯への設置をすすめるべきです。電気代夏季加算では、相当額が基準額に含まれていると言われましたが、今年のように、1日中エアコンをつけっぱなしにするような電気代を想定してはいないと思います。荒川区の配慮ある措置に学ばず、エアコンのない、使えない世帯を放置するから死亡事件が起こるのではないでしょうか。エアコンすら付けられない、あっても使えない世帯の事情をきちんと把握し、適切な措置を講じることこそ、福祉です。高齢世帯や低所得世帯、母子世帯への電気代補助については、命を軽んじるような自己責任論では済まされない問題であることを指摘しておきます。指摘した点を踏まえ、生活保護世帯及び一般世帯のエアコン設置、光熱費補助について、真剣な検討をしていただくようお願いいたします。 

引き続き暑さ対策で、学校給食調理場へのエアコン設置について伺います。
熱中症の発生は、屋内が70%となっていますが、職場における発生率は12・4%、今年4月から7月までの4か月間に7163人もの方が職場で救急搬送されています。昨年度から厚生労働省は、「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施し、各災防団体等と連携して熱中症予防対策に取り組んできましたが、昨年度の職場における熱中症の発生状況(速報値)を見ると、死亡者数は7月に10人、8月に6人で、平成28年の発生状況(確定値)と比較して計4人増加する結果となったために、今年度も、5月1日から9月 30日までを期間として「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」に取り組んでいます。学校給食の調理現場は、火を使用するために必然的に温度が上がります。いつ誰が倒れてもおかしくないような状況で仕事をされていますが、調理場にはエアコンがありません。この夏、調理場に勤務する方々から私どもの方に、「どうにかしてほしい、9月に給食が始まったら倒れる人が出てしまう」との声が複数寄せられてきました。
そこで、お尋ねいたします。
1、 学校給食の調理現場の暑さをどのように把握されているでしょうか。WBGT値(暑さ指数)は把握されていますか、その評価はどうなっているでしょうか。
2、 WBGT値の低減対策、作業管理、健康管理、労働衛生教育、異常時の措置はどのようになっているでしょうか。
3、 救急搬送という事態が発生してからでは遅すぎます。県下でも、甲佐町などは共同調理場に冷房設備があります。本市でも、2007年に建設された植木共同調理場には、エアコンが設置してあります。昨今の猛暑を考慮するならば、速やかに調理場へのエアコン設置を行うべきではないでしょうか。せめて、着替えや手洗い・水分補給の場となっている前室には、大至急エアコンを設置すべきではないでしょうか。
教育長に伺います。

(答弁)

教育長は、給食調理場のWBGT値が「厳重警戒」または「危険」の分類に相当すると認識していると答弁されました。紹介しましたように、職場からの救急搬送が相次いでいる状況です。職員がいつ熱中症に倒れてもおかしくない、「厳重警戒」または「危険」な状況と認識しながら放置していていいのでしょうか。エアコン設置は、情報収集や検討というのでなく、直ちに手を打つべきではないでしょうか。

(答弁)

学校現場の冷房の問題では、小中学校へのエアコン設置は私どもも前市長の時代から粘り強く要望してきて、今夏より供用開始となったことは、本当によかったと思います。しかし、災害時には避難所となる体育館や、家庭科室・理科室等の特別教室へのエアコン設置は今後の課題として残されています。費用の試算をして、国へも補助を要請し、速やかに設置がすすむよう、要望しておきます。
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赤い彼岸花

2018-09-28 15:17:39 | 花だより
いよいよ9月も終わりです。
楽しんできた彼岸花も終わりかかっています。
毎年、白い花が多数を占めるようになってきた我が家の彼岸花は、今年庭で見た赤い花は1株でした。
「赤勝て、白勝て」という記事を書いた年もありましたが、いよいよ白い花に席捲されてしまったようです。



でも、実家には、赤い彼岸花が一面に咲いていました。



来年は、どんな花が咲いてくれるのか、楽しみに。
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