うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

ビジネスをつくる仕事

2013年10月27日 | ビジネス
ビジネスをつくる仕事 (講談社現代新書) ビジネスをつくる仕事 (講談社現代新書)
価格:¥ 798(税込)
発売日:2013-10-18

読みたい本がたくさんあるのに、消化できなくて困っているのだが、これは本屋で手にとって、帰りの電車とモスバーガーで一気に読んでしまった。

うまく言語化できないので、今はあまり触れないようにするけど、この方を含めて総合商社の方には、共通してなんというのかものすごくオーセンティックな世界観、日本国家観みたいのがある(僕の体験から。自分の身の回り、業界には、そういう人、いないんだよなあ)。

この本からもそれは感じられる。ビジネス立ち上げ云々はともかく、ビジネスマン心得として至極健全、かつ要領を得た内容だと思う。うちでは外部の業者を使って若手の教育とかをお願いしている。そう言っては何だが、そのプログラムは本書に比べると余りに観念的で退屈だ(優れたものもあるし、受け手の問題も勿論あるけど)。

僕はアンダーラインや付箋の代わりに、ページの端を折っておくのだけど、ページの後半は折ったページだらけになってしまった。特に、「お金の流れ」の話は面白い。よく、ビジネス講座でやっている財務諸表の読み方、みたいな講座だと、売上高営業利益率が云々で、交際費や交通費がどうたら、という講義をする。聞く人は、ほお、いい勉強をした、と思う。けど、数日経つと忘れてしまう・・。あれは何かの役に立つのだろうか?
経営者など、しかるべき人は常にお金のことを気にかけている必要がある。別に数字で把握していなくても、とりあえずこれは高すぎ、とか感覚が働けばいいのだが。普通の人も、それに準じてまずは健全な金銭感覚さえ持っていればいい。余談だが、社費で飲食したり、買い物することが楽しいという感覚には、どこかタバコ吸うみたいに、罪悪感を楽しむみたいなものがあるのかしら(まあ、それを言ったら、贅沢品を買うというのはみんなそうか)。

最後の「人」の項目は、それこそ処世訓みたいな内容だ。「自らを評する人は注意」、「いい人に注意」には笑ってしまった(実際にモスバーガーで声を立てて笑ったわけではないが)。「いいひと。」ならぬ「いい人」は、たしかに怖いです・・。
「人間、上げたり下げたりすると壊れる。」は笑えないです。僕は若い子をすぐ持ち上げて、後で困ることがある。気をつけないとな。

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Honda「答えを出す」

2013年06月21日 | ビジネス

ちょうど1年前、駅で同じような趣向の看板を見た。前回は「負けるもんか」で、今年は「答えを出す」
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何となく理屈っぽい感じもする。広告代理店も頑張っているのだろうけど。

ホンダと言えば、今日(20日)、新型のアコードが発表になった。アコードもすっかりアメリカの車になって、日本ではハイブリッドのみ、価格も365万からと、恐ろしく高い。カムリが300万円と聞いて驚いたが、アコードも、いつの間にか手の届かない存在になってしまった・・。

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三洋電機

2013年06月20日 | ビジネス

日経新聞に三洋電機に関する小さなシリーズが掲載されている。井植?元会長、野中ともよ元会長にもインタビューしている。

野中氏は金融機関への怒りを隠さない。「あの人たちは、お金があれば地球が何個でも買えると思っていた」という。他方、雇用を維持する「解」を見いだせず、自分は三洋を救うことができなかったと自らを振り返る。

井植氏は三洋のことについて、口が重い。自分は今何もできないのに、想像しても疲れるだけだ、という。関係者から相談が来ないことを少し寂しく思っているようだ。日本の電機業界の現状については、我々はライバル社の研究を怠っていた、と反省し、また、日本メーカー同士で、日本の電機業界はどうあるべきかを話し合うべきだ、という。

厳しい状況をくぐり抜けた二人の発言には重みを感じる。
二人に共通するのは、最終的にどうするべきだったか、いまになってもわからない、と思っていることだ。どちらもやれるだけの努力はして、矢折れ力尽きたのだろう。もし、何らかの成功を遂げた人たちに過去を振り返らせたら、何人かの人はこのときにこうしたからだ、と、わかりやすく説明をするかも知れない。だが、そこにどれだけの真実が含まれているか、気になる。実際には、成功した人も失敗した人も紙一重であって、ある程度以上の実力があれば、そこに自分たちの力が及ぶ範囲はあまりないような気がする。平たく言えば、運、偶然が支配する力の方がずっと大きい様に思う。

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日本マクドナルド社長 原田氏の講演を聴きに行く

2012年10月06日 | ビジネス

先日の木曜日、青年会議所主催の講演会を聞きにいった。日本マクドナルド株式会社社長の原田泳幸氏による、「日本のリーダー」をテーマとした講演だった。

日本マクドナルドは90年代後半から業績が低迷していたが、04年に原田氏が社長として就任し、V時回復を果たし8年連続増益を続けている。就任直後1週間で、地域本部制を取っていた社内体制を一元化し、社内の空気を一気に変えた。そして、1基本に返る、2らしさの追求、3Globalization 4顧客価値の向上をテーマに、順次改革に着手していったそうだ。

原田氏はもともと工学、コンピュータ畑の人であったようで、マクドナルド入社前にはアップルにおり、米国本社に勤務、97年からは日本で社長をつとめておられた。僕とは業界的に全然接点がないので、詳しい事は知らなかったが、マックの社長になられた直後の、新聞などでの論調は読んだことがあった。その後街でマクドナルドをみかけると、たしかにすこしずつ変わっているなあ、という印象は持ってはいたが、それ以上の知識や関心はなかった。

パワポを使った講演は要領よくまとまっていて、わかりやすかったが、それだけ聞いていてもそれほど心に残るようなものではない。雑誌の特集でもわかることだが、やはり本人の肉声で聞けたこと、後半の質疑応答や言葉のはしはしで言われたことのほうが面白かった。

一通りお話しされた後で言われた言葉、改革というのはそれほどきれいなものではない、もっと泥臭いものですと言う言葉、リーダーについても、仕事を誰よりも熱心にやればいい、権限や金は後からついてくるものだ、リーダーについての本なんかを読んで勉強している人がいるが、時間の無駄だと思う、この辺りは氏の本音だろう。

興味深かったのは、マックがこの7年間で22%も値上げしていたと言うことだ。僕は時々行く用務先にあるマックを利用するが、以前は2時前までは480円でセットが食べられた。今はたぶん、700円近く払うことも多いと思う。高いことはわかるのだが、いちど習慣がつくと何となく安かったときのイメージが残っていて、余り気にしないものらしい。原田氏もお客さんはあまり気にしてないと思う、それだけ商品価値、サービスも向上しているからだ、とおっしゃっていたが。この時代、黙っていればどんどん価格が下がっていくだけなのに、値上げを受け入れさせるというのはすごいことだ。(後で知人と話していたら、マックが高くなったのは一部の人達には話題になっているそうだ。学生の客が減ったとも言っていた。)

また、改革の順番が大事というのも興味深かった。基本に立ち返り、バリュー感を持たせる(=値下げする、100円商品を出す)、・・・と続き、そこから値上げしてサービス向上、商品価値向上を図る、逆はダメだそうだ。

原田氏は仕事も家庭も'Life'の一部として、どちらも大切にされるそうだ。48年間ドラマーとして活躍し、また、60歳を過ぎてからフルマラソン、更にトライアスロンにも挑戦されたいという。この辺り、見習いたいな、と思った。

写真は本文と関係なく、天気の良いときに丸ビルのテラスで撮った東京駅。
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IXY31sは24mmのレンズを持つが、それでもここまでしか収まらない。
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そうか、ミニチュア風で撮れば良かったな。
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屋根のふちのところが、茶色くなっているが、ここは春には銅色でぴかぴかの状態だった。
それもきれいだったのだが。
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月曜から東京駅の記事がしつこく続いたので、今回はついでに載せたつもりだが、その割には結構写真の数が増えてしまった・・。
Img_4242
この日のお昼。マックでなくて失礼。マックはこれよりはバリュー感がある。

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中国人の社会

2012年07月14日 | ビジネス

先日、もと中国大使の方の講演を聞いた。
 講演のテーマはアジア全体を対象としていたのだが、やはり中国の話は特に興味深かった。
中国社会の二重構造、あるいは中国は徹頭徹尾政治の国であること、などの指摘はわかりやすかった。ただ、講演の後で行われたパネルディスカッションでもそうだったが、結局のところ、やはりわかりにくい国だ、という印象が残ってしまう。

 わかりにくいのは中国というくくりが余りにもおおざっぱだという事もある。北京、上海、香港はお互いに話す言葉が違う。今の職場が香港系で、それぞれの出身の社員がいるが、たしかに地域によって性格はすこしずつ違うようだ。ただ、行動原理まで違うかどうかは、よくわからない。

 大使の話では、日本では自由経済と言えばそれ自体の原理で動くものであって、基本政治とは関わりはないが、中国では基本が政治で、その手段としてたまたま自由経済の手法をとっているだけなのだ、という。それは、何となくわかる気がする。

 それでは、香港の経済人達は果たしてどういう行動原理で動いているのだろうか?彼らの行動の根底に、共産主義や党の発展みたいなものが流れているかというと、そういうことはないような気がする(聞いてみたことはないが)。

 ただ、もっとおおざっぱに洋の東西みたいな感覚で眺めてみると、彼らはまぎれもなく東洋人であり、日本人とそうたいして違うものの見方をするわけではない、という気がしないでもない。
 僕は欧米系の会社にも長くいたが、それに比べると今の会社人たち(本社の人たちを含めて)はもうべたべただ。日本企業に勤めたことがないから、わからないが(昔そういうべたべたさがきらいで外資系を選んだんだけど)、大筋日本の会社もこんな感じなんじゃないかと思う。

 また、身内とそれ以外、という意識が非常に強い事も印象的だ。僕なんかはいつまでたってもゲストなのである。うまく整理して言えなくて申し訳ないが、西欧系(特にアメリカ)の組織と根本的に違うのは、公平さ(フェアネス)の概念の有無、である。悪く言えば差別意識だ。これはアメリカ人が特に敏感な気がする。

 村上春樹氏が河合隼雄氏の対談で、アジアの読者は村上作品のデタッチメントという側面に強い関心を示すという点で共通したものがあるようだ、と言っていた。中国等では家族、日本ではその場への結びつきから逃れたいという、共通した思いを、若い人たちは持つようだ。
考えて見れば、地理的に近い民族が似ているのは当然のことなのかもしれない。

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関心をひいたあれこれ

2012年06月03日 | ビジネス

まとまりもなくだらだらと書きます。

日経新聞のコラムで作家の久間十義さんが、韓流ドラマの事を書いている。

そんな私が韓ドラの肝を一言で述べるとすれば、これはもう「大義名分」に尽きる。李朝物ドラマを見れば明らかだが、登場人物たちは自己の奉ずる「大義」を 押し立て、激烈な政治闘争に身を投じる。勝てば全て、負ければゼロ。自己の世界観・価値観の一切を賭けて人は権謀術数をめぐらす。

(中略)事ほど左様に韓ドラでは恋愛も「大義名分」でする、というのが私の見立てだ。要するに登場人物の行動を律しているのは、自らが正しいと信じ、それを他人にも認めさせようという強度の思い込み(世界解釈)なのだ。  翻って日本はどうか? 昔はともかく今の日本のドラマが韓ドラとは別様のドラマツルギーで成り立っているのは、大義名分がないからである。1980年代末バブルを境に目標を達成し、それを失った私たちは、自らを正当化するための理論武装を必要としない社会に住んでいる。

僕は生憎韓流ドラマには関心がなかったのだが、そういうことであればちょっと見てみようかな、と興味が湧いてくるな。

共通の大きな目標がないというのは、かなり不幸なことなのかもしれない。しかし別に万民共通の目標はなくても、かつては日本でも群雄割拠の時代もあったわけだし、そもそも、僕らより上の世代はもう少し大義というか、理念のようなものに重きを置いていた気がする。

スティーブ・ジョブズの本だったか何かの記事だったか忘れたが、彼がさいきんの若者について、「人生の目標のようなことについて、僕らの世代ほど関心がない」と苦言を呈していたことを思い出した。僕などにしても、やはり色々なことを考えないで、あるいは考えることはかっこうわるいというムードの中で生きてきたので、若者に苦言を呈することすらできない。

話は飛ぶが、先日エル・ムンドというテレビで、ゲストの方が今の日本について、こんな事を語っていた。
「(レギュラーの山田五郎さんが)もしチョコレートが大好きだったとして、世界一おいしいチョコレートが目の前にあるとします。しかし山田さんは今トイレに行きたくて、チョコレートのおいしさを味わうどころではない。そんなときに、それじゃあ、もっとおいしいチョコレートを持ってきてあげようかとする、という状態なのではないかと思う」 

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新人たち

2012年04月15日 | ビジネス

とりとめのない話だ。

日曜日、郊外に向かう電車だが、となりに座っている若い女の子はスーツに身を固め、さっきからノートに何か熱心に書いている。

別に盗み見するつもりはないが、つい目に入ってきた文字は「尊敬できる人物」「上司と意見が云々」などとある。今も、就職戦線はかなり厳しいようだ。

昨夜、こんな本がある事をウェブで知った。今の就職事情(新卒)というのは、正直言って知らないのだが、日本の社会は、いつからこんなになってしまったのかな。まあ、昔は昔なりに、僕も色々苦労したけど。

僕自身の仕事では、1から新人を育てるような事をもう長いことしていない。ある程度経験のある人と仕事をするのが普通だ。そのせいか、若い人にはあまり関心がないというか、縁がない。8年ほど前、司法関係の勉強をしている若い人と何度か話をしたことがあったが、そのとき思ったことは、若い人は意外と頭が固い、と言うことだった。

正確には若いと言うよりも、経験の少ない人の方が、自分の得た情報を鵜呑みにしやすい。そうすると、それに縛られて自由なものの感じ方ができなくなる。たとえば、本とか新聞とかで、刺激的な文体で書かれた文章を読むと、あたかもそれが自分の意見であるかのように人に言ったりする。もちろん、全ての若者がそうだという訳ではない。ただ、意外な経験だったことはたしかだ。

今の職場にも、さいきん若い人が入社した。部署が違うので、彼らがどのような日々を送っているのかは、間接的にしかわからない。

個人的には、今の職場に経験のないスタッフがいることが、労使双方にどれけのプラスになるのか、疑問を感じないでもない。下手をすると会社自体が職業訓練校となって、ビジネスがうまくいかなくなる恐れもある。お互いに不利益にならなければ良いが、と心配はしている。

ただ、新人の方は何でも良い経験、思い出になるはずだし、とにかく今仕事ができることは良いことなのだろう。

5年、10年したら、みんなどうなっていることか。

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残業中毒

2012年04月12日 | ビジネス

いつもはそんなに遅くないのだが、3月から4月にかけて、だらだらと残業することが多くなった。まわりの人たちに影響されたような気もする。

残業はくせになる。夜になって、9時までまだ時間があると思ったら最後、すぐ終わる仕事もその分しっかり使って仕上げるようになってしまう。
仕事が増えれば時間はさらに上乗せになる。時間が遅いことに麻痺してしまい、早く帰るとサボっているような気になってくる。まわりのひとが残業していると、自分も競うようにして遅く残ってしまう。

長く働く事がいいことだと思う風潮は、日本人だけなのかと思っていた。いまの職場には外国人や、外国に長い人もいるが、そういう人も結構遅くまでいる。これも職場の雰囲気か。

以前いた職場で、若い人を管理していたが、彼は一生懸命働こうと意地になって夜中まで残り、年末年始も来たりしていた。おかげで周りからあいつはおかしい、能率悪いと散々文句を言われて弱った。早く帰れと言っても聞かないのだ。

しかしそれは、職場としては健全な意識だと思う。残業が推奨されるような職場は、ほめられたものではない。しかし、それを変えるのは容易ではない。

今日は定時にさっさと帰った。明日は朝早くオフィスに行くつもりだ。朝は時間のたつのがとても速い。お茶を入れたり、トイレに行っているうちにどんどん時間がたって、「普通の朝」に近づいてしまう。朝は時間の密度が違うのだ。だからこそ、有効に時間が使える。

僕は残業代がつかない。スタッフは一定時間以上は残業代がもらえる。僕と一緒にいればどうしても遅くなる。先日、上司がそのスタッフの残業代について「(その子には)払いたくないんだけど、しかたない・・」というようなことを漏らしていたと聞いた。だから、残業はしたくないのだ。

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人間ドック専門クリニックの内覧会に行ってみた

2012年04月11日 | ビジネス

チラシ、と言うか、案内状が来たので、新設されるクリニックの内覧会に行ってみた。ちょうど社員の今年の健康診断の手配をしていたところだったので。

新築されるホテルのオフィス棟にできるクリニックで、外来診察などはせず、健康診断、人間ドック専門だそうだ。関西が拠点らしいが、これで東京進出という事のようだ。

とにかく内装が豪華で、フロントを見ているとクリニックにはとても見えない。どこかのホテルか外資系企業のフロントみたいだ。椅子や内装の調度品も、医療機関には全く見えない。

クロゼットのある場所がかなり広い。健診着に着替えるところだが、2y畳ぐらいの小部屋が7つぐらいある。クロゼットそのものは各部屋にいくつかあるが、順番に別の部屋に案内することで、受診者がお互いにかち合わないようになっている。普通は風呂屋みたいになっているところだが、これはゆったりしていて良い。男性は関係ないが、パウダールームもある。

待合スペースが数カ所あり、それぞれ、風の間とか、緑の間など、テーマを持ってデザインされている。ふつう、こうした健診用施設は中央に大きな待合室があり、それを取り囲むように健診施設が配置されている。ここは順路に従って少しずつ検診を受けて、その途中でそれぞれの待合スペースを使うように設定されている。椅子が、窓の外に向かって置かれており、座ると皇居が一望できる。

僕は専門家では無いので、担当者と話してもいやーきれいですね、豪華ですね、ぐらいしかいえなかった。まあ、この種の都心の健診施設はこぎれいなところが多いが、ここは飛び抜けて豪華で充実している。最後にアンケートを書いて、携帯型の体脂肪計をもらった。この体脂肪計も使ってみるとなかなか正確な数値が・・おっと、これは豪華すぎる・・。

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夢の跡Ⅱ

2012年03月09日 | ビジネス

少しアクセスが少なくなっているようなので、ちょうどいい機会だからもう少し仕事方面の話を続けよう。

今までいろいろな人と仕事をしてきた。若い頃に出会った上司、先輩方には本当にお世話になって、いつかは何かの形でお返しを、などと思いながら馬齢を重ねてしまった。この先、後輩の方々にどれだけのことがしてあげられるか、考えると心許ない。定年で引退される先輩方も増えてきた。

なかなかうまくいかなかったり、ぶつかってしまったりした人たちもいる。時間がたってくれば、それも風化してだんだん懐かしいものになってくるものだが。その場にいて、これは本当におかしい、と思っていたことは、長い時間で見ると、相応の状態になっていることが多い。ただ、その渦中にいるときはどうにもならないことが多い。

だからお互い様でしかたないよ、と言ってしまえばそれまでだが、人の感情というのはなかなかそうあっさりとは割り切れないものだ。ただ、そういうことも慣れというのがあるみたいだ。身の回りにも、いつまでもいなくなった人の事をあれこれ言う人がいる。

僕はいくつもの会社を経験して、出会いと別れを繰り返してしまったので(図らずも!)、過去のことは気にしないようにしているが、それでもずいぶん苦しく思うこともあった。そういうときは何というか、体のどこかの筋肉に余分な力が入っている状態と似ている。スポーツの時と同じように、それではうまく動くことができない。

自分の主張が容れられずそこを去り、後から人づてに聞いてなんだ、やはり自分が思ったとおりじゃん、と思うときもないではないが、その頃にはもう力が抜けている。そんな話を聞いたときの気持ちは、脱力するというか、なんというか、そんなに気分の良いものではない(でも興味深くはある。聖人君子ではないのだから、どこかにそれ見たことか、と言う気持ちはあるわけだ)。

色々苦労していくのが人生だよ、という意見もあるわけだが、少しでも前に進む努力は続けていきたい。永遠に仕事をし続けられるわけではないし、その意味では残り時間がたっぷりあるわけでもないのだから。

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夢の跡

2012年03月08日 | ビジネス

facebookで昔の上司の名前を見つけた(上司、というより日本代表だった)。メッセージを送ったら、今は母国スイスに帰っているという。
それで、その頃勤めていた会社がどうなっているのか、ウェブを見たら、数年前に倒産してしまっていた。

僕たちが勤めていたのはもう10年以上前の話だ。その頃は事業自体は比較的順調だったが、本社(香港)の締め付けがものすごく厳しかった。特に、本社のロイヤリティ取り立ては過酷で、資金繰りには散々苦労させられた。
僕は、結局1年半しか持たず、辞めてしまった。上司はそれから1年ほどで、母国に帰ったようだ。

今思うと多士済々な人たちが集まっていたのだが、みんな決して楽ではなかったはずだ。仕事をしているときは回りのことが余りよく見えていなかったが、やめるときには色々と声をかけてくれて、自分が決して認められていなかった訳ではないことに気がついた。だが、そのときですら、まだ周りの人たちのことを、十分に理解していた訳ではなかった。

上司は少し気の弱いところがあったが、基本的には日本のスタッフの事を考え、我々を守ってくれたと思う。思い出としては、僕の部下のご母堂が亡くなったとき、一緒にお葬式に来てくれて、慣れない手つきでお焼香をしてくれたこと。前の人と同じようにして、と声をかけたら、ちゃんとやってくれた。。
辞める少し前、彼の部屋を借りて仕事をしていて、何かで怒られて「私の部屋から出ていけ!」と言われた。辞める日にも行き違いがあり、きちんと挨拶することができなかった。その頃はもう会うこともないだろう、と思っていたが、技術の進歩とはすごいものだ。

今日帰り、前のオフィスがあったところを歩いてみた。今は別の経営者が引き継いでいるようだ。
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あの頃は大変で、ひどいところだと思っていたが、今思うと不思議と懐かしい。
当然だが、僕はいまより10歳ちょっと若かった。
そのときの自分と、今の自分、どっちが幸せですか?などと聞かれたら、即答できるかな、と思ったりする。
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そんなよた話はもうやめて、とりあえず1杯。今夜はたぶん、今年に入って一番暖かい夜じゃなかったかな?

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同僚たち

2011年10月28日 | ビジネス

先日村上春樹のUnderground(英語版)を買って、今少しずつ読んでいる。
この本、今まで何となく読むのを避けていた。文庫版だとなんだか活字が小さくて分量もやたらと多い感じだし、それに正直に言えば僕は村上ほどこの事件に興味を感じていないと言うこともある(ただ、16年を経た今、事件のことが人々の話題にほとんどのぼらなくなっている事には、ちょっとびっくりする)。書店に行ったら1Q84の英語版が発売になったと言うことで、他の作品と共に目立つところに置かれていたのを偶々手にして、ちょっと買ってみるか、という気になった。英語版だというところが少しひねくれている。

その頃のことを思い出してみた。
事件のあった95年3月、僕は転職をした。前の職場へは、霞ヶ関駅を使って通っていた。いつも駅に着くのはもう少し遅い時間(8時半過ぎ)だったので、直接事件に巻き込まれることはなかったかもしれないが、もし前と同じ職場に通っていたら、どこかで足止めを食っていたかもしれない。前の上司は事件の1年ほど前に退職していたが、やはり霞ヶ関を利用して通勤しており、しかも朝は早く来る人だった。事件の後しばらくして、前の同僚と話す機会があったとき、もしXXさんがまだ会社にいたら、ひょっとしたら事件に巻き込まれていたかもね、などと話をしたのを覚えている。

そんなことを思い出したら、事件を離れてその頃の同僚たちのことが次々と心に浮かんできた。

辞めてしばらくの間は、前の同僚たちとも頻繁に連絡を取っていたが、やはり時間がたつとだんだん疎遠になる。
 苦学して資格を取ったが、普段はまじめな顔をして今で言うところの親父ギャグを飛ばす上司、おもいきりお嬢さんのMさん、ちょっと気性が激しくて苦手だったPくん、やけにウマが合ったYさんとは、しばらく連絡を取り合っていたし、メールのやりとりもあったのだが、いつからかメールが通じなくなってしまった。一緒にいた頃の職場で交わしたジョークとか、上司の話、他の部署の人たちの話など、会えば話が尽きなかった。

 face bookができてから、以前の同僚たちと再会を果たすことが多くなったが、この時代の同僚とは連絡が取れない(上司とだけは年賀状のやりとりがあるが)。

 僕はかなりいろいろな職場をわたり歩いていて、長年一緒にやってきた人や、今でもつながりのある人もそれなりにいる(ありがたいことだ)が、一時期とても密度の高い関係だったのに、離れてしまった人のほうがずっと多い。どこかでつながっていれば、その人たちと作り上げた何かを再確認することができるような気がするが、離れてしまうと、何も残らないような気がしてくる。

 一緒に暮らしていても、それが必ずしも同じ人生を共に歩むという意識につながるとは限らない。それはそうだが、次から次へと通り過ぎていく人生というのは、なかなかにつらいものだ。そういう生き方をしたいわけではないのに、なかなかうまくいかないものだ。せめて、今一緒にやってくれている人とは、協力し合って長くやっていきたいと思うのだが。

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オリンパスの社長解任劇

2011年10月18日 | ビジネス

オリンパス社長解任劇の背景=ウッドフォード前社長

名設計者米谷美久氏は、オリンパスには争いごとを避けようとする、ユニークな社風がある、とかつて良く語っていた。発売されたばかりの一眼レフのシステム名「Mシステム」について、ライカ社から文句を言われてあっさりと「OM」に変更してしまった話など、良くされていた。

米谷氏が今回の騒動を知ったら、どう思われるだろうか?

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