うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

フルサイズは・・

2012年11月28日 | D70s

D70sをリプレイスする方法はいくつか考えられるが、常識的にはD7000に置き換えることだ。少し古いが、機能は僕には十分すぎる程だ。
71nghybsmzl_sl1500_

ボディだけなら6万5千円程度で買える。
昨年Lumix G3を買って、今年は大いに活躍させた。最初はGH2が欲しいと思ったが、値段が下がらない。G3は何しろ安いし、十分な機能とまとまりの良いデザインが気に入った。

その結果、今年はD70sを外に持ち出すことはなくなり、室内を中心に500枚ほど撮影しただけに留まっている。35mm F1.8をつけっぱなしにしているが、ボケがきれいだというメリットはあるものの、暗い場所は古いCCD機にはきびしい。

ときどき、MFTのズミルックス25mm F1.4を買うことを考える。まあ、20mm F1.7でもいい。買えば結構つけっぱなしにして使うんじゃないかと思うが、同時に、そういえばニコンの35mm F1.8Gを買ったのは去年だったしなあ、と思い直す。

僕の場合、今はほとんどMFTのカメラ2台で撮影している。GH3を買えば、ニコンのレンズ一式(6本だけだが)は処分してしまってもいいのではないか、とも思える。しかし、この先MFT一本に絞って良いのか、というとちょっとためらいがある。

まあ、どうせ今年はどうあがいてもカメラに予算は割けないのだ。いっそのこと、狙いをD600にしてもいいのかもしれない。大きさは今のD70sとそう変わらないし、DXレンズを使っても自動的にクロップされる。ということは、とりあえず今のレンズを違和感なく使うことはできるのだ。価格は18万弱だ。ブログや掲示板などでマニアの人が、やたらとフルサイズなどの大型センサーにこだわるのにはうんざりするが、大は小を兼ねると言うし。

K0000416844_0001

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

17年前のスピーカーを修繕

2012年11月26日 | 家電

ここで何度か取り上げたONKYOの17年前のスピーカー、D77RXだが、先日左側のウーファーのエッジ(振動板の縁の、柔らかい覆いの部分)がボロボロになっている事に気がついた。
Pb185742
柔らかいゴムのような材質でできているが、触ればぽろぽろ落ちるほど劣化していた。
ウェブで調べると、メーカー修理では数万円かかってしまうようだ。一方、自分で部品を取り寄せて直す人も多いようなので、僕も挑戦してみた。
補修部品をファンテックという業者さんに発注し、木曜日に受け取った。
連休に入り、作業開始である。
Pb245744
これが補修用のエッジと専用接着剤。二つ合わせて3,500円ぐらい。
Pb245752
最初に、表側についているゴム製の化粧リングを外した。フレームに接着剤で取り付けられていた。
Pb245753
前後するが、なにしろ重量が28Kg、小学生の子供ぐらいの重さなので、取り外して横にするのも一苦労だった。

リングを外したら、一緒にエッジの一部もぽろぽろ落ちてしまった。もう後には引けない。

Pb255757

ドライバーの先などで、すこしずつエッジを落としていく。思ったより楽しい。かさぶたを取っていくような感じだ。結構きれいに取れる。

Pb255758

取れたエッジ。とにかく、劣化してもろくなっていてボロボロだ。

Pb255760

エッジにすこしずつ接着剤を下塗りする。

Pb255763

エッジの方にも接着剤を塗り、貼り合わせる。

Pb255765

フレームにも接着で取り付ける。このとき、どこを押してもがさがさした雑音がでないよう、「センター出し」をする。

Pb255767

中にエッジのくずが落ちてしまったので、掃除をした。中身はこんな感じ。

Pb255771

スピーカーユニット。カタログではよく見るが・・。口径は30センチ。

Pb255773

一応完成した。これは左側だが、右のスピーカーはまだ切れていない。後から考えたが、パーツは2本分頼んでおくべきだった。多少色が違うが、普段はネットをしているので目立たない。

Pb255776

取り付け完了。

音を出してみたが、問題なさそう。

CDを聞いてみる。正直、エッジを修理すると劇的に音が変わる、という訳でもないが、多少締まりのある音になったと思う。

というわけで、モーツァルトの交響曲、トスカニーニ演奏の「椿姫」、それに、ノーラ・ジョーンズをかけてみる。ちゃんと楽器の位置がピンポイントでわかる(「椿姫」はモノだが、ちゃんと中央から音が出ている)。

いやあ、最高だ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今はまだ11月なので

2012年11月24日 | まち歩き

Img_4448
週末の街は既にすっかりクリスマス気分だ。
Img_4454
夜は冷えるようになったとは言え、まだ11月だ。イチョウもまだ色づいたばかり。トナカイもちょっと寂しそう。
Img_4455
お正月の飾りはせいぜい1週間ぐらいで片付けてしまうのに。これはあと1ヶ月は飾られ続ける。
Img_4469
大幅な貿易赤字が発表され、先行きも決して明るいとは言えない日本だが、週末の街の賑わいは、そんなことを感じさせない明るさだ。
Img_4470
オフィスを出たのは7時頃。CDを1枚だけ買った。シューベルトのピアノソナタ(19,21番)、リヒテルの演奏。ちょっとこの街には似合ってないかな。
Img_4489
本屋で、藤沢周平の本と、オーディオのムック本を買った。
Img_4491
自分の街に戻り、いつもの店で買ってきた本を眺めながら食事。そんな週末。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二十世紀の10大ピアニスト 中川右介

2012年11月24日 | 本と雑誌

世界の10大オーケストラ読了後、今度はこれを読んだ。この秋は中川氏の著作を連続して読んでいるが、氏の守備範囲は広く、中森明菜から坂東玉三郎、三島由紀夫にまで及んでいる。以前は田中長徳氏の「カメラジャーナル」も編集しておられた。

前回、10大オーケストラの時は、カラヤンの客演を軸にオケの選択をしたそうだが、今回はあまりはっきりした基準がない(一応書いてあるが)。あとがきでご自身が突っ込まれているが、無理やり十人にしたという感が強く、ピアニストによって(記録がない為に)記述にムラがある。

個々のピアニスト同士の交流を描く為に、ひとりひとり別に章立てするのではなく、編年体で書かれている。最初に生まれたラフマニノフから、個々のピアニストの生まれ育ちが書かれている。どこで生まれて、父と母、兄弟がどういう人だったか、家の経済状態、いつピアノを習ったか、どんな教師についたか、が、すこしずつ描かれていく。しばらくするとまた別のピアニストがどこかで生まれて、上記のような描写が繰り返される。また場面が変わると、最初のピアニストがコンサート・デビューしたりしている・・。

だんだんと登場人物が増えてきて、とても覚えきれなくなる。この人のピアノ教師がどんな人だったかなど、前に戻って見直さないと思い出せない。この編集方法はちょっとしんどかった。

面白いのは、多くのピアニストには姉(たち)がいて、ピアノを習っている。弟はそれを真似して、姉たちよりも上手に弾いて、母親たち(または姉自身)に見いだされ、教師をつけてもらう、というパターンが多いことだ。コルトーにも姉がいた。中川氏は、

「彼にピアノを教えたのは二人の姉だった。またしても、姉である。まるで大音楽家になるためには、姉の存在が必須条件であるかのようだ。」と書かれていて、思わず笑ってしまった。

編集者の影響なのかどうかはわからないが、中川氏の著作の中では、ちょっと全体のまとまりが弱い感じだ。とはいえ、戦間期の各ピアニストの動きなどは面白く、十分に楽しむことができた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

にわかオーディオ熱

2012年11月23日 | 家電

先週からなぜか急にオーディオのことを色々と調べている。あちこちの量販店に行って、店員やメーカーの人に話を聞いている。

僕がオーディオに凝っていたのはもう15,6年ぐらい前までだ。以前は音質向上の為、いろいろと工夫していたときもあったが、だんだんと面倒になって、簡単なセットコンポでたまに聞くか、ウォークマンなどで聞くぐらいになってしまった。それに、数年前CDプレーヤーが壊れて、メインシステムとして使えなくなり、アンプなどはテレビにつなぐなどして、音楽用途には使わなくなってしまっていた。
Dscn7544
世間ではいまやMDもなくなり、ネットオーディオという言葉も出てくるようになった。9月頃にもいちど調べたが、結局なんだかすごそうだかよくわからない、という程度にしかわかっていなかった。

ネットオーディオのことは、どこの店員も親切に教えてくれて、だいぶわかってきた。

一番面白かったのは、某量販店にいた、メーカーの人だ。持っているスピーカーや、昔買ったアンプのメーカー名、買った時期を言うと、機種名(ONKYO D-77RX, サンスイ α-607XR,マランツPM50)をぴたりと当ててくれた。話が盛り上がり、延々30分ぐらい話してしまった。

今のオーディオは、CDを中心にして「上下」に広がっているそうだ。低い方はiPodなどの圧縮音源で、音質を落とすかわりに、気軽に大量に持ち歩く方向。もう一つがハイレゾと言われる高音質音源だそうだ。そうそう、それで僕らなんかは、PCオーディオというと、圧縮してすかすかになった音を思い浮かべてしまうのだが・・。この人、なかなか説明がうまい。

彼によると、高級CDプレーヤーというのはこれからどんどん姿を消していくだろうという。マニアはCDをそのまま聞かなくなる。CDよりもそれをHDDなどに取り込んだ形の方が、音質的には良く、その接続LANケーブルやUSB、PCで再生する場合の再生ソフト、さらにはPCそのものも、音に影響がある(高級ケーブルや、適したPCがある)のだという。

まあ、その辺までいくと切りがないが、この辺の話にはついて行けなくなって久しいので、ありがたかった。完全初心者でもなくて、知識にムラがあるので、こういうところで話せるのはありがたい。オーディオ専門店ではちょっと怖いから・・。

家では、古くて片側のエッジ(振動板の縁の、柔らかい覆いの部分)が切れかけたONKYO D-77RXで、ポータブルDVDを使ってCDを聞いている。書斎のセットコンポも、鳴らせばそれなりの音が出るが、久しぶりに大型3ウェイで聞くと、何というか、深々とした音で、ずっと聞いていたくなる。こういうのは理屈じゃない。

Dsc_7854

今朝、使えなくなったコンポを業者に持って行ってもらおうと、古いCDプレーヤー(DENON DCD-1515AL)を取り出し、念のために電源を入れてみたら、ちゃんと動く。4年前、どのCDを入れても全く動作せず(普通トラック数と時間が出るが、0トラック、0分になってしまう)、あきらめて用途廃止としていたものだ。FMチューナーも片側音が出なかったのだが、つないでみるとこれもちゃんとステレオで聞ける。あれれ?

Dsc_7884
上が復活したCD。下はMD。

仕方がないから?これらを捨てるのはやめた。FMはアンテナ(アナログケーブルテレビの線)がもう使えないので、退役保留とした。

古くなっているとは言え、一応アンプとCD、スピーカーが使えるようになった。もともと、CDプレーヤーがないので、代わりにCDか、ネットワークプレーヤー(または一体型)を買ってこれを補おうとして、色々探していたのだが、とりあえず使えるようになってしまった・・。どうしようかな?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ペンとの対話

2012年11月23日 | セキセイインコ

結局、おしゃべりを教えることには余り成功しなかったペン。
Dsc_7535
覚えているのは「とり」「とりだよ」。あとは「おかえり」か「おはよう」か、よく聞き取れないことをいうことがある。教えた人にはわかるけど、他の人たちは何言ってるのかよくわからないと思う。
Dsc_7650
朝のほうが良くしゃべる。
Dsc_7678
おしゃべりしているときは、こちらも手伝ってあげると良い。

「ペンちゃんは?」

「とり!」

「鳥なの?」

「とりだよ!」

「ぺんちゃん、おはよ」

「△×○◇!」
Dsc_7731
もっと、いっしょに遊んであげないとな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ペガサスとツリー

2012年11月21日 | まち歩き

去年の今頃はそういえば、宝塚の展示をやっていたんだった。
Img_4443
今年は、どうやら「オペラ座の怪人」らしい。
Img_4447
やはり似たような展示をやっている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メトロポリタンライブ ヴェルディ「オテロ」

2012年11月19日 | 音楽

メトロポリタンオペラの公演映像を、本公演から数週間後に上演するという映画シリーズ。去年から見始めて、今回は3回目だ。今やっているのは、10月27日に上演されたヴェルディ「オテロ」。

Pb185717

指揮はセミヨン・ビシュコフ。オテロはヨハン・ポータ(そんなこと書いたら怒られるけど(書いているけど)、昔のパパイヤ鈴木みたいだ)、その妻デスデーモナはルネ・フレミング、イアーゴはファルク・シュトルックマン、カッシオをマイケル・ファビアーノ。

とにかく、陰謀を企てるイアーゴ役のシュトルックマンがうまい。最後に妻に裏切られてしまうが、ある意味で知恵が働き、その場をうまく立ち振る舞える中年男の微妙な演技が見事だ。ポータの演技も達者で、不貞の疑いを感じた後、妻に話しかけられたときの目つきなんかは実に・・怖い。この二人の歌唱も見事だ。

ルネ・フレミングはもうベテランで、言うことがない。柳の歌などは見事なものだ。名前は忘れたけど、女中のエミーリア(イアーゴの妻でもある)の演技も良かった。演出は古典的で手の込んだもの。舞台の奥行きが深いので驚く。

このシリーズでは解説と、歌手へのインタビューを、現役の歌手が行うのが特色だ。舞台装置を組み立てている中、公演中にインタビューしているのだから、答える方も聞く方も大変なんじゃないか。映像ではお互いフレンドリーな感じで話しているが、微妙に感情が出ているところもある。今回もポータは、「与えられた役割をしっかりとやるだけだ」とか、相撲取りみたいな受け答えをして、「失礼、化粧直しと準備があるので」とか言ってさっさと引き上げてしまった。

途中休憩もあり、上演時間は3時間半に及ぶ。さすがにくたびれたが、満喫できた。

Pb185725

全然関係はないが、帰り道、カメラを向けたらポーズしてくれた”ぐんまちゃん”。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヨドバシ秋葉でオンキヨーとDENONをチェック

2012年11月19日 | 家電

東劇に行った帰りに、秋葉に寄ってみた。

Pb185735
前回JVCケンウッドショールームに行ったときは、少し古典的なR-K711に乗り気だったが、だんだん知識がついてきて、他の機種にも興味が出て来た。
最初にONKYOの人に、この機種のことを聞いた。
K0000403631
CR-N755は、ネットワークコンポで、ネットラジオやいわゆるハイレゾ音源、ネットラジオが聴ける。もちろんCDも聴けるし、USBメモリに保存された音楽も聴ける。素性はなかなか良いらしく、某店ではこれを素材にチューンナップしたモデルを出している。
ヨドバシでの価格は5万円弱。発売は9月頃だからまだこなれていない。価格.comを見ると、通販店との差が少し大きいようだ。

色はシルバーと黒。すっきりしたデザインだが、余りにスクエアでなんだか安っぽい気がしないでもない。オーディオ機器の色には流行があり、16,7年前からしばらく、シャンパンゴールド(車の色で言うとベージュメタリックのような)が流行った。R-K711がそうだ。さいきんはコストの関係なのか、こうしたミニコンポにはシルバー(アルミそのまま)が目立つ。僕はオーディオに関しては保守的で、艶のあるプラスチックみたいな筐体はあまり好きではない。そうしたモデルよりはオーディオらしくていい。選ぶなら黒かな。

オンキヨーの人に聞いたのは、これでうちにある大型スピーカー(D77RX )を駆動できるか、ということ。う~ん、という渋い顔をして、難しいかもしれない、と言われた。30Wしかないですからねえ、という。音が聞こえないのか、と畳みかけると、ウーファーが駆動できないかもしれない、のだそうだ。ほんとか。今使っている古い入門機(Marantz PM50)は6Ω100Wあるが、普段はそんなに使っていないのでは?このときは、このCR-N755をレシーバ代わりにして、アンプは今のものを使えばいいのでは、という話になった。

継ぎにDENONを見た。たまたま見ていたのがF109シリーズという、昔で言えばハイコンポ、いまは何というのか知らないが、とにかく小型のコンポだ。

Df109_release

ネットワークプレーヤーの話を主にした。細かいことは忘れたが、このプレーヤー(DNP-F109)の性能は、価格(3万円台半ば)にしては抜群にいいそうだ。他社の20万円クラスのものと同等の性能だそうだ。アンプもフルデジタルで、出力は65Wあるという。これならF-77RXも駆動できるか。

価格はアンプ、ネットワークプレーヤー、CDプレーヤー合わせると85,100円との由。だんだん手軽とは言い難くなってきて、いっそのことフルサイズコンポにしてしまった方がいいかもしれない。

家に帰って、久しぶりにスピーカーの正面ネットを外してみたら、ウーファーのエッジが片方壊れていた・・。修理パーツを注文した。これについてはまた後ほど・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歴史的録音

2012年11月17日 | 音楽

さいきんちょっと気が向いて、いくつか買ってみた。
Img_0679
カザルス・トリオというのか、ティボー、カサルス、コルトーの黄金トリオによる演奏である。
メンデルスゾーンとシューマンの3重奏曲で、それほど曲に詳しくないから偉そうなことは言えないが、コルトーのピアノの柔らかい響きが印象に残る。録音は1927,28年で、ノイズは当然聞こえるが、聞きづらい音ではない。

Img_0677
ワインガルトナーのベートーヴェン交響曲3番、4番。3番の方がVPO、4番はロンドン・フィル(録音が1933年とあるから、創設したばかりの頃の頃の録音だ)。
ワインガルトナーはもともとすっきりとした演奏をする人らしいが、今回初めて聴いてみて、やけにすっきりとモダンな感じなのでびっくりした。勝手な印象では、昔の人はもっともったいぶったような演奏をするものかと思っていたのだが。
4番は1933年11月の録音。この年ドイツではヒトラーが首相に就任し、ユダヤ系演奏家の追放が始まっていた。

3番は1936年5月。オーストリアは2年前に発生した2月内乱の余波の中にあった。7月、スペイン内戦、8月にはベルリンでオリンピックが始まる。

音質は先のカザルスよりも良く、ノイズも少ない。多少レンジが狭いが、VPOの響きを楽しむこともできる。

Img_0685

シュナーベルのベートーヴェン・ソナタ全集。先のナクソス2枚はタワーレコードで買ったが、これだけはamazonで買った。10枚組で1400円ぐらいと格安。

今回買った中では一番興味深かった演奏だ。
まず、やたらとテンポが速い(曲にもよるが)。指が追いついていなくてもお構いなしだ。なんだか早く終わらせたいという、強迫観念に駆られているみたいだ。当時は編集ができなかった関係か、僕の耳でもミスタッチがいくつも聞き取れる。

僕はバックハウスのベートーヴェン全集を持っている。バックハウスとシュナーベルは同世代だが、バックハウスの方はかなり年配になってからの録音のせいか、あるいは録音そのものが技術面、演奏家の意識面で成熟してきたのか、安心して聴ける録音になっている。もっとも、見方によってはバックハウスの方が(録音を含めて)すこし古くさいというか分別くさくて、シュナーベルの方が妙にモダンに聞こえる、と言えなくもない。

まあ、そんな風に書いてしまうとなんだが、一番楽しんでいるのもたしかだ。考えて見ると、ベートーヴェンのピアノソナタをまとめて聴くのは久しぶりだ。

中川右介氏「世界の10大ピアニスト」によると、この全集録音という企画自体、歴史的な出来事だが、また楽譜に忠実に演奏したという面でも、画期的だったという。

シュナーベル自身はこの録音について、かなり苦痛に感じていたらしい。音楽界に演奏の録音という技術が導入され、それまで多少のミスがあっても自由闊達に、気の向くままに演奏するとか、思い入れを込めて演奏するといった風潮がだんだんと変化して、譜面通りにかっちり弾くという、今の演奏スタイルに変わってきたのだろう(一知半解の勝手な解釈かもしれないが)。

録音は年代により異なるが、概して聞きやすい。1932年から37年にかけて録音されたそうだが、シュナーベルは33年4月にベルリンを去っている。というより、新政権成立後すぐに演奏活動が制限され始め、ドイツを去らざるを得なくなっている。これらの録音はどこで行われたのか、記述が見つからない。ロンドンだろうか?

歴史的録音は何も珍しいものではなく、僕はたまたま興味を持っただけだけど、奥の深い分野だ。すこしずつ、聴いていこうと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JVCケンウッド丸の内ショールーム

2012年11月17日 | 家電

昼休み、会社の友人と行ってみた。
お目当ては一体型セットステレオR-711と、R-K731である。両者でどのくらい音が違うか、聴いてみたかった。
R_k711_n_l
R_k731_s
R-K711は4年ほど前に登場した製品で、パワーアンプ部はアナログ。R-K731はさいきんの製品でフルデジタルだ。このほか、711の方はPHONOイコライザーがついている。731はUSBインターフェースがついている(iPod用)。筐体は711の方が奥行きがあってやや大きい(上の写真は表示の関係で大きさが変わっているだけ)。711が今でもカタログも出るとして残っているのは、比較的音質が良いからかもしれない。

組み合わせてあるスピーカーが違うので、完全な比較は難しいが、概して731の方が輪郭がくっきりして、低音も良く出ているようだ。ただ、聴き疲れしないのは711のほうのような気もした。

探しているのはリビングに使うCDプレーヤーだ。今CDは主に書斎のセットステレオで聴いている。
 リビングには18年前に買ったマランツの古いアンプ(PM50)や同じくONKYOの古い3ウェイスピーカー(D77RX)などがあるが、CDプレーヤーはない。CDはHDDレコーダーか、これまた古いポータブルDVDをつなげて聴いたりしている。

アンプがあるので、CDプレーヤーを買えば良い。しかし、フルサイズのプレーヤーは多いがそれだとラックの中を入れ替えないと入らない。ミニコンポサイズならラックの上に置けるが、今はこうした、いわゆるハイコンポといわれる小型コンポは製品が少ない(ONKYOのINTEC、DENONのF109シリーズなど)し、リモコンがついていない(アンプ側に多機能リモコンがつくため)。

それで、どうせならアンプがついていても邪魔にはならないだろうと思い、一体型を探し始めた。ただ、筐体が大きくなるので、やはりラックの上には収まらなくなり、ラックの中身全体を入れ替えることになりそうだ。なんだか堂々巡りだが、うちのフルサイズコンポはどれも15年以上経過しているので、一新することも一つの考え方だ(とはいえ、予算もかぎられているが・)。

今はネットワークレシーバーというのもかなり普及してきて、製品も増えているが、そこは悩むところだ。新機能があっても、それほど使わないかもしれないし・・。他にも選択肢は多く、悩みは深い。

追記:一緒に行った友人は若い中国人だが、帰り道、今買っておくと何年かしたらきっと希少価値がでて値上がりするかも、というから、そんなことないだろ、たかが数万円の機械だぜ、と答えた。でも、ウェブを見ると10数年前のハイコンポが「名機」として結構な値段で取引されているケースもあるようで、あながち彼の言ったことも見当外れとは言えないかもしれない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オリンパス M.ZUIKO Digital 17mm F1.8

2012年11月16日 | マイクロフォーサーズ全般

出ましたね。
K0000439789
プレスリリースでは;

フォーカスリングを手前にスライドさせると、距離目盛が現れ、指定の距離にフォーカスポイントを指定できる「スナップショットフォーカス機構」を採用、パ ンフォーカスによるスナップ撮影を軽快に楽しめます。また、金属外装による高い質感が、所有する喜びを一層引き立てます。

とあり、所有欲をかき立てられる仕様のようだ。価格は約6万円(ネットでの初値は5万円弱)12mm F2などより安く、画角も使いやすそうだ。

といっても、僕はもう17mm F2.8を持っているので、すぐに手を出すかどうかは微妙だ。17mm F2.8は、同じカテゴリーのパナソニック20mm F1.7の影に隠れて、あまり人気が出ない。使いようによっては、そう悪い写りではないのだが、いちどマニアにそっぽ向かれると、この種のレンズはなかなか名誉挽回するのは難しい。F1.8は事実上のリニューアルモデルなのだろうか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年もそんな季節

2012年11月15日 | まち歩き

例年、10日過ぎになると設置される大型のツリー。今年はちょっと遅い気がする。
Img_4426
まだ飾り付けの途中。
Img_4428
これを見ると、そろそろ1年も終わり、というムードが漂ってくる。「普通の日々」も終わりである。

買い物をして、新しくできた台湾石焼きの店で食事していると、誰かが”森光子さんが亡くなったんだんってっ!”と大声で話していた・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベーム/BPOのモーツァルト

2012年11月12日 | 音楽

今日は知人にふぐをご馳走になりに行った。話の中で、今年ももう終わりが見えてました、なんてことが話題になった。年と共に1年が早くなる、と言う話も良く聞くが、今年の時間のたつ早さは格別だ。今年はもう、あっさりと負けを認めて、来年に備え身の回りを早く片付けてしまおうと思う。どんどん大掃除するぞ。

ベームのモーツァルトは、カラヤンの演奏を買ったとき、比較対象として興味があって、欲しいと思っていたのだが、そう次から次へと買えないので、すこし間を置いてからと思って買った。10月の中旬のことだ。そのときに聴いて色々思うこともあったが、その後身の回りにはいろんな事があり、ここに書く機会も逃してしまった。

買ったのは35番以降の後期6曲、2枚組と、別途25,29,31を収録した1枚だ。僕が最初に買ったモーツァルトの交響曲は、ジェフリー・テイト、イギリス室内管弦楽団のセットで、これが僕にとっての”刷り込み”になっている。ので、ベームの演奏は大編成の重厚さと、リズムの固い?感じ、一部の曲のテンポの遅さ(”パリ”と、あとなんだったかな?)が、印象に残った。

全体に昔のモノ、自動車とか、機関車、カメラなんかもそうだけど、同じ機能の現代のモノはより軽くて見た目もなめらかで、時に安っぽい感じなのに対し、重厚、丈夫でいつまでも使い続けられそう、だけど今見るとちょっと大げさで、使うときに身構えが必要な感じ、と、この演奏は共通するようなものを感じる。そもそも、モーツァルトは200年以上も前の作品なのだから、演奏時期によって新しく感じたり、古く感じたりするのは妙な気もするが、その辺、人のものの感じ方というのは面白い。

Img_0678

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちょっと引きこもりに

2012年11月10日 | セキセイインコ

さいきんは忙しくて、夜帰ってもペンを出してあげられない。
朝の方が元気で、おしゃべりもしているのだが、残念ながら平日の朝に、一緒に遊んでいられないのだ。
休日の今日、久しぶりにケージを開けてあげたが、ちょっと戸惑っている様子。
Img_0681
ケージの中の方がいいみたいだ。以前は開けると待ってましたとばかりに、飛び出していたが。
Img_0682
しばらくすると、決心がついたみたいで飛び回り始めた。
もう少し、毎日の暮らしを見直して、遊んであげる時間を取らないとな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする