うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

キヤノン EOS Kiss M

2018年02月28日 | カメラ、写真

遅いので簡単に。

数年前に出たM5の後継でしょうか。名前がKissになって、いよいよキヤノンもミラーレスを主力に据えつつありますね。いずれAPS-Cのレフ機はなくなり、ミラーレスとフルサイズレフ機のラインナップになっていくのでしょうか。

EVF+バリアングルというのは、現時点では一番使いやすいのではないかと思います。

これ、いいのですが、レンズラインナップがミニマムで(ただしアダプターを付ければEFレンズが使えるけど)、なんというかわくわくしない。MFTは無駄にレンズが多いけど、安いし中古も豊富だし、いいよね。ただ、MFTはボディがどうもさいきん高すぎる気がする。入門機はどうも安っぽいしな。。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナクソスのベートーヴェン交響曲

2018年02月27日 | 音楽

新宿の中古レコード店から送られてくるメールマガジンに、近く移転するために特別セール中、とあった。別用で新宿に行く機会があったので寄ってみた。

併設のオーディオ店が閉店していたので驚いた(たしかにお客はあまり見かけなかったな。今思うと)。CD店は1/4ぐらいの規模で営業しているが、こちらはたくさんお客がいる。

なぜかここのところフランス系の音楽にはまっていて(というか、サン・サーンスのピアノ協奏曲をよく聞いているだけだけど)、それと、週末に車の中で聞いたラジオ(きまクラ)で、オネゲルの「ラグビー」をやっていて、面白く思ったので、探してみるがオネゲルはない。代わりにルーセルの交響曲全集があったので、それを買ってみた。

レジの女の子は見習い中マークを付けている。なかなかかわいい。いや、それはいいとしてあれですね、きっとベテランの人たちは、今在庫の整理とかに駆り出されているのでしょうね、と想像。。

買い物を終えて、なお店内を物色していると、在庫処分コーナーにナクソスのベートーヴェン交響曲(3番、8番)があるのを見つけた。

ナクソスは1980年代、メジャーレーベル全盛の時代にクラシックの文庫を目指して作られた廉価版レーベルだ。メジャーレーベルのスターシステム(有名な演奏家を起用して、多額の広告宣伝費をかけて有名曲を録音する)への対抗として、無名だが実力派の演奏家を起用し幅広い楽曲を多数提供する、という趣旨ではじめたのだという。よくレコード屋に行っていたころは、大型店の一角に青い背表紙のCDがずらりと並んでいるのをよく見かけた。当時は970円+税のところが多かった。

幅広い楽曲提供を旨とするが、当然有名曲も録音されていて、うちにもモーツァルトやショパンの全集がある。そうした有名曲は、レーベルの初期に録音されたものだが、現在では入手が難しくなっているらしい。

というわけで、ベートーヴェンの交響曲も、どこかにないかなあ、と探してはいたのだ(たぶん、新品では入手できないと思う)。たしか雑誌のインタビューで、質問者が「ナクソスは(一度リリースしたものは)廃盤にはしないといっていたが、ベートーヴェンの交響曲は録音しなおしましたね」と聞くと、創業者のクラウス・ハイマン氏は、最初期の録音は演奏がどうもあれだったので、とりなおした、という趣旨のことを答えていた。

今回買ったCDが、そのとり直しなのか、最初のものなのかはわからない。ただ、ちらちらと聞く限り、別にトンデモ演奏、という印象はない。マニアさんみたいに総譜と首っ引きでここが違ってる、みたいなことは言えないが、とりあえず普通かな。。そんなこといったら、某さいもんさんとかのCDのほうが、あれですよね。。なんといったらいいのか、あれですけど。。

というわけで、100円で興味深い演奏が聴けました。ナクソス初期のCD、機会があればもっと聞いてみたいです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

米中もし戦わば

2018年02月26日 | 本と雑誌

ピーター・ナヴァロ 赤根洋子訳

文芸春秋2016年

ピーター・ナヴァロはトランプ政権の大統領補佐官だが、国家安全保障担当ではなく、もともとは経済学者であるらしい。

対中強硬派として知られている。 発売当時は、発足したばかりのトランプ政権の対中姿勢が読めるとして話題になった。

Amazonのレビューとかもちらちらとみているが、こういう話題については、関心のある人はとても関心を示すが、そうではない人は全く興味を示さないか、見なかったことにしようと思ったりする。ので、書評欄も星5つが大勢だ。日本人なら是非一読すべき、という書き方をする人が多いのも興味深い。

中国は軍事的な存在感を急速に増している。過去百年間、中国は他国の侵略を受け続けてきたという根強い意識があり、それが彼らと周辺諸国との強引な軋轢をもたらすような行為に向かわせている。かつての冷戦時代のソ連よりも信を置きがたく、核バランスによる力の均衡を維持することも難しいかもしれない。米中が経済的に結びつくことにより、米国の資金がの武器開発、購入に回り、ますます中国台頭の可能性が一段と高くなる、という論調だ。

議論は一貫して論理的で冷静なもので、一時期流行った嫌中ものとはちがう(ので、日本語のタイトルはちょっと残念)。少なくとも読んでいて辟易してしまうような一方的な文章ではない。

ナヴァロの論点は、このまま中国の台頭を許していった場合、アメリカと偶発的な軍事接触が起こる可能性があり、それは長期的に拡大していく可能性が高い。そうなれば、世界経済には甚大な影響が及ぶであろうということだ。

先日聞いた五百旗頭先生の講演では、長く続いた中国の拡大主義は、ここ数年で曲がり角を迎えた、特にフィリピンとの領有権争いに関する国際司法裁判所の判決が大きかった、という見解であった。中国は確かに難しい相手だが、言うべきことはきちっと言わなければだめだ、あんがい彼らは外の評判を気にするから、というお話だ。

いわゆる大国は、一方に流れている間はその大きさ故影響も大きいし、軌道修正も簡単ではない。しかし、まったくチェックアンドバランスが働かないわけではなく、内側からちゃんと軌道修正する力はもっている。アメリカ自身がそうだ。海外の諸国から見て、今のアメリカは非常にヘンだ、と思う人は多いと思うが、あれはあれで一度は変になってみないと、おさまりがつかないのかもしれない。中国も、形や出方は違うが、彼らなりにバランスをとろうとしてはいるのだろう。ただし、ナヴァロのいうように、一触即発の危機は起こりうるわけで、そこはやはりこわい。

ずぶの素人として時々思うのは、国家も独禁法みたいに、一定以上の影響力を持ちすぎないように分割させることをルールにできないものか。ぜんぜん無理か(基準も強制する機関もないな)。あとは時々聞くように、国連の議決権を国単位でなく人口比にするとか。よけいダメか。。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年02月18日 | 日記・エッセイ・コラム

毎年この時期に思うことだが、相変わらず氷点下に達するほどの寒さが続く一方、日中の陽ざしの明るさ、温かさは、少しずつ季節が前に進んでいることを感じさせてくれる。

日もだいぶ長くなった。

少し前までは、午後4時を過ぎるともう真っ暗に近くなっていたが、今は色々用務をこなしても、まだ夕日が消えるまですこし時間がある。

正月3日にもここに来たが、風が強く、寒いことだけは同じ。

今は物事が良い方向に進むことを願いながら、日々を過ごしているが、ともすれば頭抱えたくなる状況ではあります。。

ですがまあ、こうして夕日を眺めたり、いろいろやっていると、まあ何とかなっていくものでもありますが。。

励みになりますねえ。。

食えば気分も変わる。

都内だってお店はあるが、こっちのほうに住んでいると、通り沿いにステーキハウスとかが結構多くて、しょっちゅう見ていると偶には入りたくなる。

ただ、普通に頼むと1500円は下らないし、ちょっと割高な感じはするけどな。。チェーン店だからそう感じさせるのかな。

別に話はしないけど、なじみのマスターがいる小さいお店、みたいのはなかなかないのか、こちらが知らないだけなのか。。

君たちを見ていても、気分は変わる。。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オイル交換

2018年02月16日 | 鉄道、車、のりもの

備忘録として。

ディーラーで新車を買ったなら、買ったお店に行けばオイル交換や簡単な整備は喜んでやってくれるだろう。以前車を買ったときも、そうしていたと思うが、高年式の中古車を買うと、そういうところがない(買った店は当地からはやや不便なところにある)。先日ちょっとしたことで、近所の外車を見てくれる工場を訪ねたが、まだ気軽にオイル交換をたのめるほど親しくもない。

ので、オートバックスとかイエローハットとか、そういうところで頼もうと思い、お店を訪ねた。ところが、この時期ピットは結構混み合っていて、日曜の午後だと待ち時間90分だという。そうなのか。

出直すことにして、ネットでピットの予約をした。いい時間帯(日曜の午前など)は、早くから満杯になっている。ただ、夕方などは問題なさそう。アルの通院から戻った頃の時間に予約。

レジの子に来意を告げると、例によって対応表(車種と適合オイル銘柄、量がかかれた分厚い本)を持ってくる。古い車だからないともうよ、というが、一応調べるらしい。表に載っているのは2013年式位までだ。いくらなんでも、範囲が狭すぎる気がするな。もっと古い車だってたくさん走ってそうだが。表にないことをわかってもらった頃合いを見計らって、ディーラーからは10W-30ぐらいの安いのでいい、あまりやわらかいとシーリングから漏れたりするから、と聞いたよ、という。若い女の子だが、そういうと不思議と?ああ、なるほど、などと納得している。というわけで、10W-30 鉱物油 SMだったかな、を選んでもらう。4リットル缶(2000ccだとそのくらいでいいらしい)。ねだん2千円ぐらい。作業料金はかからなかった。休憩室から作業の様子をちらっと見ていたが、いわゆる上から抜いていたみたいですね。今回オイルフィルターは交換してないし。

購入したのは8月なので、ちょうど半年という節目だ。走行距離は、購入時40900キロ、今44000キロ。3000キロぐらいしか走っていないが、市街地を這いずり回ってるし、冬場の厳しい気候でもあるので。

交換してみると、こころなしか振動が静かになったような気がするが、まあ気のせいなんでしょうね。。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザ・コールデスト・ウィンター 朝鮮戦争

2018年02月15日 | 本と雑誌

デイヴィッド・ハルバースタム 山田耕介、山田侑兵平訳

文春文庫(Kindle版)

朝鮮半島は昨年来、大げさではなく世界中の注目を浴び続けている。今日は用務で休暇もらっているのですが、今テレビでは平昌オリンピックの男子スノーボードが中継中。片山が出ます。戸塚は大丈夫か?というところです。

こういう、平和な戦いは大歓迎ですが、ほんの少し前はそれこそ一触即発の危機に近かったわけですし、オリンピック後も予断を許さない。まあ、北京オリンピックの時のグルジア(現ジョージア)のように、祭典の陰でなにか起きている気配はなさそうなのが救いですが。

とにかく、この本を手にしたきっかけはそういう関心からです。わりとノーマルな関心ですね。。

あれ、平野1位です。音小さくして、なぜかブルックナー5番を聴きながら書いているので、詳しいことがわからない。

ハルバースタムははるか昔、日米自動車摩擦とかがあったころ「覇者の奢り」を読んだことがあった。緻密な取材に基づく、硬派なジャーナリスト(陳腐ないいかただな)でしたが、このザ・コールデスト・ウィンターが遺作となった。

冒頭で語られているように、朝鮮戦争は第二次世界大戦とベトナム戦争に挟まれてた「忘れられた戦争」なのだという。ベトナムはやはり、アメリカ人にとっては大きなトラウマとして記憶に残っているのでしょうし、第二次大戦は輝かしい勝利と位置づけられているのだろう。1950年に始まった朝鮮戦争は、いわば初めから無視されたような状態だ。帰還した兵士たちも、多くを語ろうとはしなかった。

戦争の記録というのは、文章にするとどうしてもわかりにくくなる。聞きなれない地理と多すぎる登場人物(将兵たち)。映画なら、主人公とその周辺を語ることで上手く整理しているし、ドキュメンタリーはリアルタイムで映像と語りを入れて、わかったような気にさせられる。本を読んでいるときは、たとえ地図などが添付されていても、なかなかそれと照合させることはできない。正直言って、本書も戦闘中の描写は、なんだか大変な苦戦だった、というぐらいの感想しか浮かんでこない。

他方、為政者、指揮官たちの状況は真に迫って伝わってくる。といっても、ほとんどが東京(第一生命ビルの米進駐軍)とワシントンの人々のことだが。なかでもダグラス・マッカーサーにたいする描写は舌鋒鋭いものがあり、印象に残る。ハルバースタムはとにかく、マッカーサーは自らを英雄として見せることに腐心するあまり、戦況をろくに見ることなく情勢を軽視し、アジア人(中国人、朝鮮人)を軽視し、ワシントンを軽視し、さらにはペンタゴンも顧みようとしなかった、のだという。

仁川上陸作戦はマッカーサーの読みが当たって、非常に鮮やかな反攻をみせることになる。そこまでは良かったが、中国軍の介入に関しては見通しを誤り、いわば深追いをする誤りを犯す。国際情勢を鑑みたワシントンの支持を余計な介入と見たマッカーサーは、政府批判を繰り返すようになり、ついには解任されてしまう。

このあたりは広く知られているところだが、その背景として、アメリカの政治情勢、共和党と民主党の争いや、蒋介石政権との関係、軍内部の情勢などが複雑に絡んでくる。とりわけ、アメリカと台湾の関係については勉強になった。また、アメリカの政権内部での力関係や、事態への対処の仕方も興味深かった。

巻末で語られている通り、戦争には誤算がつきものだ。朝鮮半島をめぐる戦いでも、金日成、李承晩、スターリン、毛沢東いずれも判断を誤った。マッカーサーもいくつもの誤りを犯しているし、トルーマン政権も誤算続きで、その代償を払わざるをえなかった。

日本(旧帝国陸海軍)の戦闘でも、この戦いはここが失敗だったとか、この判断は誤りだったという議論はさかんに行われている。各方面の権威が語られていることはもちろん傾聴に値するが、本書を読んで思ったのは、例えばアメリカでも、個別の作戦で失敗や誤算、味方同士の相克はあったわけで、何も日本だけが特別に失敗ばかりしていたわけではないのだな、と、ちょっと考えてしまった。

マッカーサー解任は文民統制がしっかりと機能したという点で、アメリカ政治史上評価されるべき判断であっただろう。

他方、日本では軍部の独走を許し、ということも確かに言えるが、終戦をめぐる最後の決断とその後の対処は、それが文民統治といえるかどうかは別として、困難な仕事であっただろうな、と考えてみたりもする。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

通院終了

2018年02月12日 | セキセイインコ

昨年12月初めから続いていたアルの通院は、この土曜日を持って終了となりました。

みなさま、ご心配をおかけいたしました。

当初心配された、精巣がんの疑いはとりあえず後退している(レントゲンの結果、精巣の大きさはほぼ基準内だった)。蝋幕は一時茶色に変色していたが、年明けと同時に青くもどりはじめて、今ではすっかりきれいな青色になった。体重は42gぐらいから下がらない状態が長年続いていたが、ダイエットを進めた結果、いちおう37g前後で落ち着くようになった。お医者さんの触診の結果も、脂肪は多少ついてるものの、許容範囲内だとのこと。

ダイエットは餌の重さをはかりながら、ペレット3グラムちょっと、シードとオーチャードはひとつまみ程度という形でやってきた。

過去にこれほど徹底して餌の制限をしたことはなかった。やはりかわいそうなので、どうしても手加減してしまうのだ。なにしろ食欲旺盛だし、ご飯をあげるときも、うきうきして脇で踊ってるものだから、こちらもついあげたくなってしまうのだ。。今回薬がなくなり、小松菜をあげられるようになったが、ペレット等は引き続き制限される。明日は豆苗もあげるつもり。ただし、またリバウンドしたら考えないとな。。

ココも喜んでいます。「良かったね」

「うん、ありがとう」

とか書きながら、じつは今回の写真は先週撮ったものだったりして。。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Carole King Feeling Sad Tonight

2018年02月10日 | 音楽

昨年のことを振り返る、なんてことはしたくはないのだが、つい1年前のことを思い出しながら、相変わらずキャロル・キングを聴いている。

この曲、歌詞が耳にとまった。。

Feeling sad tonight
But everything's all right
And we'll find some other place to go
Feeling sad tonight
But everyhting's all right
Let's turn all our cares down low

この後の歌詞も、難しいことは言っていないのだが、それだけに彼女がどういうシチュエーションでこのように歌っているのか、わからないところがある。「つづれ織り」はともかく、この曲について日本語で詳しく解説しているサイトも見当たらない。

もっとも、僕自身がこの曲に感応したのは、個人的な背景がたまたま歌詞と結びついたのであって、あまり一般的ではない、というか明らかに一般的ではない、極めて個人的な感応の仕方ではある。。介護されている方、ちょっとなにか感じませんか?・・。

夜よりは昼のほうが辛いというか、色々考えたりしますね。。夜はかえって落ち着いてしまう。

 

さて、右のセットを、新たに購入しました。

1977年のSimple Things をはじめ、70年代後半以降のアルバムを5枚集めたセット。まだ半分も聞いていないのであれですが、最初の2枚を聞く限り、それなりにあの時代をほうふつとさせる曲作りだなあ、という感じはしています。。

左のセット(70年代前半の作品を所蔵)は、これに「つづれおり」を加えると初期のソロアルバムがコンプリートできますが、後半のセットではそこまで網羅できないようです。とりあえず、「サラブレッド」(1975年)は別途買ってこようと思っています。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日の名残り(小説と映画)

2018年02月04日 | 映画

カズオ・イシグロ 早川書房(電子書籍版)

映画は1993年イギリス ジェームズ・アイヴォリー監督 アンソニー・ホプキンズ、エマ・トンプソンほか

昨年のノーベル賞受賞で、すっかり脚光を浴びる形となったカズオ・イシグロ氏の1989年の作品。

映画は小説の勘所を巧みにフォローしているが、一部の設定をアレンジしてある。映像はとても美しく、古き良き時代のイギリスが好きな人ならきっと気に入ると思う。

ダウントニアンたる僕としては、ほぼ同じ世界観の作として、違和感なく入り込むことができた。時代的にはダウントンのほうが少し古く、「日の名残り」とは重なってはいない。ダウントンのほうが制作年代は新しいわけだが、もしかしたら、本作から受けた影響もあるのかもしれない。

小説を先に読んだが、先に「浮世の画家」を読んでいたので、同じ傾向のアプローチなんだろうな、という先入観がどうしても入ってしまう。実際にそういう(「信頼できない語り手」的な)手法ではあるのだが、本作の場合、大人の恋愛小説としての面もあって、それが作品に色艶を与えている感じがする。映画では「信頼できない語り手」的要素をかなり抜いているが、それでも作品の本質は伝わっているように思える。つまり、それは小説の表現手法の一つだが、作品の本質は別のところにある、ということだろう。

ミス・ケントンがスティーブンスの読んでいる本に興味を持って、スティーブンスから本を取り上げようとするシーンは本作の白眉である。

ダウントンでもカーソンさん、ヒューズさん、パットモアさん、イザベルみんな恋をしているし、果てはヴァイオレット様も、かつての恋人との逢瀬が語られたりしているが(あと、わすれちゃいけないストラララランさん)、大人の恋愛というジャンルには独特の良さがある。そう思うのは、自分が大人だからという面は確かにあると思うが、やはり若い人よりはるかに繊細でセンシブルなやり取りに、魅力を感じるからだろう。

本作のスティーブンスさんは、「信頼できない語り手」ぶりをいかんなく発揮して(映画でもこの面は小説と同じだ)、はっきりと本心を明かそうとはしない。いま、ふと思ってしまったのだが、スティーブンスさんは「寅さん」なのかもしれない。イシグロ氏は小津安二郎の作品等に心酔していたらしいが、寅さんシリーズはどうなのかしら。。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

買い物ほか

2018年02月02日 | セキセイインコ

タイトルが買い物なのに、のっけから月が出てきて恐縮です。

これを書いているのは2月2日、皆既月食は2日前のことでしたね。予想通りというか、SNSでは皆さんたくさんの写真を掲げておられたのですが、僕はなんだか忘れたけど、出遅れました。。何だったかな。。

これを書いているPCのモニターはやや明るく見える傾向があるので、ほかのPCで見たときどう映るか。。ちょっと露出補正しすぎですね。

Pentax KP 55-300PLMです。Lumix G3でもトライしましたが、少し使わない間に操作法を忘れてしまい、うまく撮れませんでした。。

うまくしたもので、31日の夜は晴れでしたが、翌日には天気が崩れて夜には雪に。

雪が降ったら車は運転しないつもりでしたが、必要に迫られて運転することもありそうだと心配になり、定時で退社して急いで車用品店に駆け込みました。

既に雪が降り始めてる。泥縄もいいところです。。

まず、自分の車のタイヤサイズを知らなかったので、それを確認するのが一苦労(205/50ZR16。 これは少し珍しいサイズなのかもしれません)、暗闇の中、タイヤの側面を見るのに一苦労。スマホで写真を撮っても、「写真判定」し辛い。。ようやくわかって、店員に伝えるも、「在庫がありません」でおしまい。。

仕方がないので、別の店に電話して(もう閉店時間が近かったので)、悪いけど今行くから、店開けといて、と無理な相談。

更に雪が激しくなる中、急行。ここでも素人丸出しの頓珍漢なやり取りの末、ようやく購入できた。

でも、今朝はちょっと積もってたけど、雪、溶けてしまったね。。

これを買った店は、通勤途中の駅ビル内にある。

もともと、東京駅の地下改札口近くにも店舗があったが、閉店してしまった。

主に女性向けの小物を売る店だが、店の前を通ると小鳥グッズが置かれているのが見えたので、勇気を出して店内に入り、何回か買い物をしたことがある。

都内近郊にいくつか支店を出しているが、検索してみたら、意外と身近なところに店があることに気がついた。

とはいえ、普段は通過してしまう駅だし、なかなか途中下車して、という気にもなれない。

今日は、帰りに乗った電車が混んでいて、乗りとおすのがしんどそう、と思っているときに、この店のことを思い出した。せっかく思い出したんだから、思ったが吉日、行ってみようと。

とりあえず買ったのが写真の品々です。

手前の子たちは箸置きですね。奥の子たちはお手玉。

いずれも、うちの家族構成と同じで、ノーマルグリーンの女の子と、ブルーの男の子(蝋幕がちゃんと青い)となっている。

箸置きは、実用に使おうかと思っています。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする