既に最終的な移転まで1か月を切り、焦燥感にかられながら片づけを進めている毎日です。
時間切れになったら、その辺の書類をとりあえず箱に突っ込んでしまい、向こうで片づけることになりますが、できれば今ここで始末してしまいたい。。
仕事関係の書類など、自分でも驚くほどいろいろなものを持ち帰ってまして・。
イメージとしてはあれです。ウォール街の摩天楼を、段ボール抱えてとぼとぼ歩いているスーツ姿の証券マンみたいに、その辺のものを手あたり次第に詰め込んで・。まあさすがに、かの国のように朝告知されてその日のうちに荷物まとめて、はありませんでしたが、箱を開けるとそのころ使っていた電卓とか置時計とか辞書とかがでてくる。セミナーのテキスト、業務マニュアル、ノート etc・・。
まあ、今ならコンプライアンス上相当問題になるかもしれない・。時間の洗礼を受けて、今では意味のない情報の羅列になってはいますが、その辺に捨てるわけにもいかず。少しずつ、先日買ったシュレッダーで裁断します。
BGV代わりに、先日買った「シンゴジラ」を繰り返し流しています。里美総理臨時代理がいわく;
「避難とは、住民に生活を根こそぎ捨てさせることだ。簡単に言わないでほしいなあ・・。」
だんだんと自分がこれから避難のために家を追われるような気分になってくる。いや、もちろん本当は違うけど。
まあ、持ちきれない荷物の取捨選択をしているので、これまでの生活を捨てていくというところはある。もたもたしていると、そのうち家ごとひっくり返されてしまいそう。。
さて、映画を繰り返し見ているうちに、いろいろ気になってくるところも出てきます。たとえばそれは、石原さとみ演ずる、カヨコ・アン・パタースン大統領特使のこと。
今でもウェブ上で見ることができますが、映画の公開当時は(米国のエスタブリッシュメントという設定にしては)石原の英語の台詞や演技はどうなのか、とか、ルー大柴みたいだ、などと、色々言われていました。もちろん反対意見もあって、いや、きれいな英語だとか、一生懸命努力したあとが見えるとか、かわいいから許す、とか。
シン・ゴジラというのは日本の官僚たちの描写が、それまでになくリアルだとして、各方面からの絶賛を浴びていたのですが、その分外国人(出てくるのはアメリカとドイツぐらいですが)や、日本国外との関係を描写するあたりがちょっとおろそかかなあ、というのは、映画館で見たときから思っていました。40年以上前の「日本沈没」のほうが、国連決議のシーンなども出てきたりと、もっと頑張っていたように思える。。
話がずれましたが、こうして何度も「ながら観」していて、どうも気になるというのは、やはり少し問題があるのかもしれません。さとみさんは留学帰りの日本人(である、米国政府関係者?)としては、よい演技だと思うのですが、母語が英語で日本語もできるひと、という設定にしては、日本語が上手すぎるという気がする。
仕事の関係で、若い頃はいわゆる帰国子女の方々とつき合う機会が多かったのですが、彼らも日本語には苦労していました。我々が外国語を使うのとおなじで、細かいニュアンスや普段使わない言葉がわからない。いまでも印象に残っているのは「あれ、なんていうんだっけ?3年たったら石になっちゃったとかいうやつ・・」あるいは、誰それさんって、有名なロック歌手のはとこなんだって・・という話をしていたら、帰国子女の人が「はとこ、ってなんだろう??」と小声でつぶやいて、大笑いされたり。。彼らの多くは、自らのアイデンティティについてとても苦しんでいるようでした。だから、こういうことで笑っちゃうとかわいそうなんですけどね。
ルー語などといわれますが、英語交じりの日本語というのは、昔の職場ではむしろ普通でした。僕もその方が自然に話しやすいと思うことがあります。帰国子女の子なんかはそれも別格で、
「この書類はステイプラーでとめちゃおう。小切手はラババァンでまとめて・・」
「?」
「だからラババァン・・」
ラバーバンドは輪ゴムですね。最初のラにアクセントがつきます。笑わせたくて言っているのではないので、こちらも傷つけることのないように気を使ったりして。
逆に、日本語をよく勉強している外国人は、外来語を日本語風に発音することで、より自分が日本語通に感じられるらしい。ミーティングなんていうのは、完全に日本語化していますし、どんな日本人でもMeetingと英語風に発音されても理解できます。自称「日本語通」の人は、そこをわざと日本語風にみーてぃんぐ、と得意げに言ったりね。逆ルー語でしょうか。。
話が「誰ならよいの」という展開にならなくなってしまいましたが、もし石原さとみさんが大統領特使、ということに不満があるなら、では誰ならよいのか、とかんがえると;
僕はそれでも、石原カヨコ・アン・パタースン大統領特使にレイズです。映画では、日本語の会話がとても大切だから、やはり余人をもって代えがたい。そういえば、ドラマ「HEROES」の日本人役(ヒロ・ナカムラ)で、日本語も英語も堪能なマシ・オカさんが名演を見せていましたが、ヒロの同僚である日本人はたしか韓国人で、かなり怪しい日本語を話していた。あのドラマ、アメリカ人の日本人観がわかって面白かったけど、リアリティの追及といっても、映画は学術研究とはちがうアプローチが必要ですよね。。
あえて、誰ならよいの、という話になると、政治好きの春香クリスティーンさんがぱっと浮かんだのですが、あの方が40台で大統領を目指す、というのもちょっとね。ネットではほかに、アンジェラアキさんとかも上がっていたかな。ちょっと淡泊な気もします。英語力はわかりませんが、小雪さんに気の強いビジネスウーマン(政界関係者)をやらせたら、結構迫真なのではないかと、前から思っています。
芸能人じゃないけど、三浦瑠璃さんもいいですね。
これを書き始めたのは3月31日(金)の昼休み。夜は元上司との飲み会で盛り上がり、さすがに片づけは進まなかったがとりあえず今朝は資源ごみを出したところ。これから新居のカギを引き取りに行きます。
というわけで、矢口蘭堂内閣官房副長官の言葉で締めを・。
「だが今はまだ辞めるわけにはいかない。事態の収束にはまだほど遠いからな。。」