9月に入って急に思い出したようにCDを買い始めたが、実演も聴きたくなり、残席残り少ないチケットを何とかゲットした。2階席上手の、奥の方だが、致し方ない。指揮は小林研一郎。曲はブラームスの交響曲第2番と第4番。
実はオーケストラのコンサートに行くのは9年ぶりである。いちど足が遠のくと、おっくうになってしまう、というのはあったが、ずいぶんと久しぶりになってしまった(オケ以外は行ってるし、先日はメトのオペラ映画を知人と見たりはしているけど)。
ブラームスの2番というのは苦手とまでは行かないが、普段はCDでも積極的に聴こうとは思わない。しかし、今回出だしの弦の音を聞いたら、まあ久しぶりの実演だった事もあるけど、ちょっと心が震えた。弦の音は家の安いスピーカーで聴いているとなかなかきれいに出ないものだが、目の前で聴くと切れ味が全然違う。
2番もなかなか悪くないな、と考えを新たにした。
ただ、演奏そのものは後半の第4番のほうが良かった気がする。前半も悪くないのだが、後半は固さがとれたというのか、絵で言えば細密ではないが勢いで見せる、という感じに近い感じだ(相変わらず文章力がなくて・・)。
そういえば、久しぶりに思い出したけど、あの終演後の拍手の早さは、やはり気になるな。もうちょっと余韻を楽しめばいいのに。
六本木一丁目駅に着いたら、急に懐かしさがこみ上げてきた。以前の職場に近く、よく昼休みに通りがかったりしていたので。その頃はなかったビルが右の方にできていて、少し驚いた。
職場が近かった頃には、なぜかサントリーホールには行ってないんだよな。歩いてすぐなのに勿体ない話だが、かえって気持ちが切り替わりにくかったのかもしれない。
ホールの賑わい。写真はここまでね。
帰りに寄ったお茶漬けの店。となりの男性も、コンサート帰りの人だった。
カラヤンプラッツの銘板。ここがアークカラヤン広場と命名されたのは14,5年前だが、実はその命名式を見たことがある。昼休みにたまたまそこに居合わせたのだ。
ホールと反対の隅に、30席ぐらいの椅子が並べてあって、大賀典雄氏が出て来てスピーチをした。目の前でカラヤンが亡くなって云々・・という話をされていた。
それまでそこは単なる広場だったのだが、ただいまからここをカラヤン広場と命名します、みたいなことを言われ、ひどく唐突な気分だったのを覚えている。