うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

小林彰太郎さん

2013年10月30日 | アート・文化

会社の子に川上哲治さんのことを話そうとして、ウェブのニュースを開いたとき、小林彰太郎さんの訃報が目に入った。

CAR GRAPHICの編集長として、ファンの間では伝説的と言って良いほどの名声を得た方だ。編集長を辞されてから既に四半世紀に近くなるが、その名声は衰えなかった。

自動車や、僕の知っている範囲では鉄道模型の山崎喜陽さんとか、オーディオの菅野沖彦さんなどがそうだが、おそらく昔は中流以上の、学歴の高い人でないと趣味活動などできなかったのだろう。外国語に堪能で、文学その他非常に広い教養を持つ方々が、趣味界のオピニオン・リーダーとなることが、昔は多かったようだ。

今だとオタクなどと呼ばれて、とても狭い世界観を持つ人が趣味人とされているが、小林さんの文章ににじみ出てくる深い教養とちょっと日本離れした、格調高い文体は、自動車趣味をとても洒落た、紳士の嗜みのようなもののように思わせた。こんな大人になってみたいなあ、とあこがれたものである。

先日車で久しぶりに遠出する機会があり、ちょっと興味が出たのでCAR GRAPHICを10数年ぶりに買ったり、本屋で小林氏の本を立ち読みしたりしていたところだった。不思議な、因縁めいたものを感じる。

小林氏の近著をぱらぱらと立ち読みしたが、近頃若者の車離れが顕著だと聞くが、良いことだ、都市の交通は見直して、路面電車のようなものにすべきかも知れない、などとあり、意外な感じがした。今日、あらためてその本を探そうとして、同じ本屋に行ったが、書棚になかった。訃報を聞いたファンが、買っていったのかも知れない。

ご冥福をお祈りします。

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20年ほど前に買った本。「小林彰太郎の世界」表紙は、軽井沢を走る小林氏の写真。同じ写真をあしらったCGの記事を覚えている。「英語にはBusman's holidayというのがある、ぼくも平日はテストドライブをして車の記事を書き、休日には古い車を直して走る、この気持ちの良さはどうだ」という内容のことを書いておられた。

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ビジネスをつくる仕事

2013年10月27日 | ビジネス
ビジネスをつくる仕事 (講談社現代新書) ビジネスをつくる仕事 (講談社現代新書)
価格:¥ 798(税込)
発売日:2013-10-18

読みたい本がたくさんあるのに、消化できなくて困っているのだが、これは本屋で手にとって、帰りの電車とモスバーガーで一気に読んでしまった。

うまく言語化できないので、今はあまり触れないようにするけど、この方を含めて総合商社の方には、共通してなんというのかものすごくオーセンティックな世界観、日本国家観みたいのがある(僕の体験から。自分の身の回り、業界には、そういう人、いないんだよなあ)。

この本からもそれは感じられる。ビジネス立ち上げ云々はともかく、ビジネスマン心得として至極健全、かつ要領を得た内容だと思う。うちでは外部の業者を使って若手の教育とかをお願いしている。そう言っては何だが、そのプログラムは本書に比べると余りに観念的で退屈だ(優れたものもあるし、受け手の問題も勿論あるけど)。

僕はアンダーラインや付箋の代わりに、ページの端を折っておくのだけど、ページの後半は折ったページだらけになってしまった。特に、「お金の流れ」の話は面白い。よく、ビジネス講座でやっている財務諸表の読み方、みたいな講座だと、売上高営業利益率が云々で、交際費や交通費がどうたら、という講義をする。聞く人は、ほお、いい勉強をした、と思う。けど、数日経つと忘れてしまう・・。あれは何かの役に立つのだろうか?
経営者など、しかるべき人は常にお金のことを気にかけている必要がある。別に数字で把握していなくても、とりあえずこれは高すぎ、とか感覚が働けばいいのだが。普通の人も、それに準じてまずは健全な金銭感覚さえ持っていればいい。余談だが、社費で飲食したり、買い物することが楽しいという感覚には、どこかタバコ吸うみたいに、罪悪感を楽しむみたいなものがあるのかしら(まあ、それを言ったら、贅沢品を買うというのはみんなそうか)。

最後の「人」の項目は、それこそ処世訓みたいな内容だ。「自らを評する人は注意」、「いい人に注意」には笑ってしまった(実際にモスバーガーで声を立てて笑ったわけではないが)。「いいひと。」ならぬ「いい人」は、たしかに怖いです・・。
「人間、上げたり下げたりすると壊れる。」は笑えないです。僕は若い子をすぐ持ち上げて、後で困ることがある。気をつけないとな。

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街の記憶

2013年10月26日 | まち歩き

所用で出かけた先がここのすぐ近くだったので、帰りに立ち寄った。
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僕が社会人になって初めて通ったのが、この街にあるオフィスだ。
広場は季節によって色々な用途に使われるが、さいきんはもっぱらフットサル場になっているみたいだ。以前はテニスコートだったり、薪能をやったり、スケート場になったりしていた。
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東京は街の移り変わりが激しい。都心のオフィス街の再開発も、さいきんとみに盛んなようだ。
この建物もそう新しくはないが、いぜんと変わらないたたずまいを見せている。
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もっとも、飲食店街のテナントはすっかり変わってしまった。喫茶店、本屋、DP屋、ネクタイ屋・・。とんかつやはリフォームしながらもまだ残っていて、へえ、と思ったりしたけど。
隣のビルにあった郵便局もなくなってしまった。
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まあ、おセンチといわれれば、そうなのだが、つい昔のことを思い出してしまう。昔っていうけど、なんだか時空がねじ曲がったみたいな感じで、つい昨日のことのような気もするんだけどね。エレベータで上に上がって、ドアの暗唱番号を押せば、昔の同僚に会えるような気がしてくる。
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テナントがなくなってからかなり長いと思う。ここはコンピュータメーカーのショールームだった。
昼休みに良く遊びに行って、カタログをもらったりしていた(・・・昔からやってること、変わってないな)。
街も時代と共に変わるが、そこにいる人々も次々と変わっていく。喫茶店でころころ笑っている若い女性、新聞を読む熟年の紳士、階段を駆け上がる若いサラリーマン、早足で駅に向かうキャリア・ウーマンらしき人・・。昔も今も、同じような風景だが、同じ人々が今もおなじことをしているわけではない。ロボットじゃないからね・・・。

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NHKスペシャル「病の起源」

2013年10月23日 | テレビ番組

日曜日、何となくつけたNHKを、そのまま最後まで見てしまった。
鬱病の話だ。

人類は進化の過程で、外敵から身を守るために恐怖感を感じる脳の機能(扁桃体)が発達、言葉による伝達がこれを補強した。狩猟生活をしていた時代は、全員が協力し合い、獲物は平等に分け与えられた。しかし、農耕により食物が蓄積されるようになると、人々に格差が生まれるようになる。公平感、連帯感が失われたことで、それまで制御されていた扁桃体の活動が崩れ、孤独感、不公平感から鬱につながることが増えてきた、というようなおはなし(僕の理解では)。
要は社会の変化により、脳が機能不全を起こして病気になる。実際、病気の人は脳の萎縮が見られるのだという。

不平等、格差が病気を生む、と言うところが面白い。すぐに思うことは、中世の封建社会は今よりも平等ではなかったと思うけど、身分制の撤廃は鬱とは無関係のようだ。昔はそれでも人々のつながりが密にあり、また固定した社会がもたらす安定は、人々を不安から救っていたのだろう。
つながりの密度の質も違うのだろう。世界中の交流と言うことで言えば、今の方がよっぽどつながりが強いわけだし、SNS、各種のメディアなど、その気になれば色々な方法で「交際」する事ができるはずだ。それなのに多くの人が孤立を感じるというのは、不思議な話だ。

テレビでは、病に苦しむ人たちが、社会との関係を持つことで病を克服していく様子を追っている。この辺りはちょっと前半の話とつながってないかな・・。不公平や不公正がストレスを作る。弁護士など専門職の人たちは、営業職、工場労働者などよりもそういうストレスは少ないらしい。上意下達の会社組織が病の原因なのだろうか。これからの企業は、それぞれがおのれのプロフェッションを生かした、ルパン三世みたいな組織を目指すべき、なのかな?その辺、突っ込んでみて欲しかったな。

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やなせたかしx糸井重里対談

2013年10月19日 | アート・文化

先日亡くなったやなせたかしさんと、糸井重里氏の対談(こちら)。
やなせさんが、晩年地方自治体に提供したキャラクターデザインの仕事のほとんどが無償だった、と語っている。
この対談を読んだ漫画家の吉田戦車氏が怒りのツイートをして、それが反響を呼んでいるそうだ(ニュース)。

この種の話はネットで時々議論になっているのを見る。自治体がイラストを公募し、但し無償としたことについて、その自治体の姿勢に職業作家として抗議すべき、とイラストレーターの方がつぶやいておられたのも見たことがある。

対談の中で、やなせさんは自治体などへの仕事は無償だったが、代わりにアンパンマンのキャラクター達が稼いでくれた、と語っておられる。また、別のところでは雑誌の編集長だったころ、スポンサーの会社(サンリオ)が、寄稿した作家の原稿料は払わないでいいだろう、と言われたことに反対し、代わりに自分の給料を削った、とも語っている。

やなせさんの言いたかったことは、仕事に対する対価の支払い、という行為が、世の中ではときには適切ではない、ということなのだと思う。対価の決定は世の中のあらゆる職業においても難しいものであり、公平で適切などという概念は存在し得ない。それでも、仕事を頼むときに、お金は払わないけどやってくれ、というのは、あまり一般的な状況ではない。ただ働きに甘えてきた自治体や組織は恥ずべき、という吉田氏の主張も理解できる。

役人が4人来て、キャラクターデザインをして欲しい。予算がないからタダで、という。
やなせさんは「私も仕事でやっているので、いくらかはもらわないと」というと、4人で小声で話し合って、わかりました、ではこれこれで、と言ったという。それじゃしょうがねえや、と思ったが、とにかくやった。「キャラクターに人気が出たので、着ぐるみを作るには予算が出るのに、俺はタダって言われるのは何でなんだ、よくわからない。」
こういう話になると、この感覚は民間企業にはないのではないかと思う。

ただし、やなせさんの場合、対談中述べておられるように、巨匠と思われることを避けたくて、小さな仕事でもなるべく断らずに引き受けようとした、という事情もあるようだ。
現実の世界には色々と大人の事情があるかも知れないわけで、そもそもこうしたことが言えるのも、やなせさんだから、という面もあるのかもしれない。

アンパンマンがヒットしたのは、やなせさんが50歳を過ぎてからのことだし、そもそもやなせさんは、子供向けの童話を書く気はなかったそうだ。他の漫画家やデザイナーを見て、これはかなわない、と思いながら生きてきたという。アンパンマンも最初は周りの大人達の評判は悪かった。ところが、3歳の子供達が争うように読むようになり、ブームに火が付いたとか。
対談ではいくつもの名言を残しておられる。

糸井     いやあ、この勢いでずっと仕事してそうですね。
気を丈夫に持つ秘訣があるんですか、心が丈夫だっていうのは、なにかあるんですか。
やなせ     アホなんです。もう何ていうか、人よりもアホなんでしょうね。

・それと、芸術家じゃないんだよね。
芸術をやろうと思ったことはない──あ、若い時はちょっとそういう感じがあったかな。
若い時はね、高級なやつをやろうと思ってね、
そういう時代がありましたけど、途中でイヤになりました。

・やっぱりね、死んじゃうとおしまいなんだな、どんな天才でも。

だから水木しげると俺みたいに寝てるやつはね、死なないんだよ。あっはっは。

僕も頑張ってゆっくり寝ていようと思う。

ユリイカとか、やなせさんの単行本も注文したけど、到着はだいぶ先らしい。

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徳大寺有恒からの伝言

2013年10月18日 | 本と雑誌

さいきん、結構参っている。閉塞感が強く、なかなか抜け出せない。
帰りに本屋に寄って、あてどなくぱらぱらと色々な本を眺めていたら、この本に出会った。新しい本ではない。発行日は5年ほど前だ。

昔は自動車が好きで、良く雑誌も買っていた。徳大寺氏の「間違いだらけ」も、毎年買っていたし、古本屋で過去の年度のものも買いそろえていた。別に車を買おうとしていたわけではないが、毎月熱心に読んでいた。

本書で徳大寺氏も取り上げているが、休刊したNAVIという雑誌は、自動車を文化論的に捉える、とても新鮮な雑誌だった。自動車という商品を肴に、ここまで語ることができるというのが今にして思うとちょっと不思議だ。自動車を、アートや小説を批評するように語り合っていたのだ。

土曜日の深夜に、友達とデニーズで待ち合わせて、朝まで車の話をする、なんてことも良くやっていた。今でも車好きの若者は、そんなことをしているのだろうか?

僕はある時期から車に乗らなくなってしまい、同時に車への興味も薄れてしまった。今ここに友人がいて、さあ現代の車の話をしようと言われても、ちょっと話せるだけの知識がないなあ。

でも、昔の車の話ならできるかも知れない。いちばん車に興味があったのは、本書冒頭で徳大寺氏が「日本車が最大瞬間風速を記録した」と言っている1989年頃だ。あの頃は本当に、毎月わくわくしていた。

そんな、普段忘れていたことを、本書は思い出させてくれた。

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Lumix GM

2013年10月17日 | マイクロフォーサーズ全般

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コンパクトなレンズ交換式カメラだ。Lumixのサイトでは、自社のLX5と比較して、ほとんど大きさが変わらないと強調している。Pentax Q7よりほんの少し、小さいらしい。キットレンズは沈胴式で24-64mm相当、重量も70gと非常に軽量。デザインもPZ14-42mmよりずっと洗練されて魅力的だ。レンズは別売もされる。ボディはレンズキットのみの販売。
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デザインはいわゆるネオクラシカル路線で、オレンジのモデルなど、フジのX系統のカメラによく似ている。Lumix LXシリーズなどとはまた別のデザイン傾向だ。
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マグネシウム合金のボディ、アルミ削り出しのダイヤルと、質感にも気を配っている。
やや没個性的なデザインだが、手にしてみると結構気に入るかも知れない。
ソニーからは大型センサーのミラーレス機が出たが、こちらはコンパクトにまとめて、MFTのメリットを生かしたボディで、なかなか魅力的だ。

また、ZUMILUX 15mm/F1.7の商品化も発表されている。

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鏡胴に絞りリングがあるのが特徴だ。MF切替スイッチもあり、非常にマニアックな構成だ。絞りリングは同社のコンパクト機、LX7にもついているが、やはりこの方が、ボディのダイヤル(場合によってはシーソーキー)などよりもずっと楽しい、というかしっくり来る。25mm F1.4の方も、絞りリングつきでリニューアルしてくれないかな?

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やなせ・たかしさん

2013年10月16日 | 日記・エッセイ・コラム

アンパンマンも見ていないし(世代的にね。会社の子は「私はアンパンマン見て育ったようなものですから」と言っていた)、書くのどうしようかな、と思ったけど・やはり。
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僕にとってやなせさんは、アンパンマンの作者というよりは、知的なイラストレーターであり、イラスト雑誌の主幹というイメージのほうが強い。

この趣味講座のテキスト、いつどこで入手したのか全く記憶がないのだが(古本らしい)、やなせさんと8名のゲストの方が、3ヶ月にわたり、イラストの講座を開講したときのものだ。

やなせさんが解説文の多くを担当されている。僕はこれを読んでいろんなことを勉強した。オーブリー・ビアズリーやベン・シャーンもやなせさんから教わった。

もちろん、やなせさんとアンパンマンの出会いというのもすごい。ちゃんと読んでない者が言うのは気が引けるが、やなせさんの言葉「ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、そしてそのためにかならず自分も深く傷つくものです・・」などというのを聞くと、それだけで心の奥から涙が出て来てしまいそうだ。

若い画家が才能と勢いだけで作る漫画と違い、やなせさんの深い人生経験を経て、はじめて生み出すことのできた作品なのだろう。

素晴らしい人生のお手本を見せていただき、ありがとうございました。

 

今日は台風。1時間早めに家を出たが、特に支障はなかった。午後、セミナーに出かける頃にはもう青空が見えており、夜オフィスを出ると、いつもの街に戻っていた。

被害に遭われた方々に御見舞申し上げます。

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いつもの街、ではあるが、どこかが違っている気もする。

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この季節らしい、ひんやりとした風が吹いていた。そのせいかもしれない。

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日曜に見た時は、まだ半月だな、と思っていたが・。

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LPレコードいくつか2

2013年10月16日 | 音楽

実家から持ってきたレコード、再聴が一段落した。いくつかご紹介。
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これを持っていたことを忘れていた。’78年にリリースされたこれは、松任谷由実としては初期のアルバム。隅から隅まで、傑作揃いだ。初期のものとも、後年のユーミンともちょっと違う、やや影のある作品だ。
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ホテル・カリフォルニア イーグルス。
大昔、写真家の浅井愼平さんが自分の番組で、「1969年もののスピリットというのは、こういう意味があるんだ」と紹介していた。これも本当に傑作なのだが、何となく気軽にウォークマンなどで聞く気がしない。
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スリー・ドッグナイトは、リアルタイムでは知らない。ラジオで聞いて好きになった。70年代前半の、わりと屈託のないロックだ。「喜びの世界」、「Old Fashoned Love Song」、「The Show Must Go on」など。これはベスト盤。輸入盤で、ジャケットの質はとてもよくない。
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ベームの「英雄」。ベームのベートーヴェンはこれしか知らない。今聞くと、あっさり塩味、かしら・。
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吉田拓郎のベスト盤。裏側に、'81.7.24バイトで購入、と書かれている。
外は白い雪の夜 は、「ローリング30」とは又別のアレンジ。あの娘といい気分も、とても軽い感じのアレンジ。
あの頃は郊外の小さな街のスーパーにも、そこそこのレコード屋があって、思い立ったら都心まで行かなくても買えたんだよな。本屋も多かった。この20年ぐらいだな、消えてしまったのは。今は通販があるが、いくら’お急ぎ便’でもちょっと駅前まで行って買ってくる、のにはかなわない。

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買ったのは親かな。無名の楽団の演奏するムード・ミュージック。CBSソニーのロゴが懐かしい。僕は意外とイージー・リスニングが好きなんです。昔、「キユーピー・バックグラウンドミュージック」を聞いていたせいだと思う。たったったららたあらったった たたたたた たららら ・・

 
話を戻そう。このレコードの「エーゲ海の真珠」とかのアレンジも好きだけど、今聞くとやっぱり本家ポール・モーリアの方が上かなあ、と思ったりした。

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カフェ・アルファなど

2013年10月14日 | アニメ・コミック・ゲーム

カフェ・アルファとは、「ヨコハマ買い出し紀行」に出てくる、喫茶店の名前だ。好きな人はすぐにぴんと来るでしょうし、知らない人は全く知らないと思う。数ヶ月前の僕のように。

同作品が、三浦半島その他の実在の景色に取材した絵作りをしていたので、ファンの間で、このシーンはここのことではないか、と「聖地巡礼」をしているのを、ネット上で見かける。

そこまでファンというわけではないが、作品の雰囲気を味わえるかな、と思い、訪ねてみた。
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京浜急行に乗るといつも思うが、とても贅沢な路線だと思う。海を見ながら通勤できるなんて。
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三崎口駅は丘の途中にあり、駅周辺が観光地というわけではない。数分歩くと畑が広がる。
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コンクリートの道路と、どこまでも続く電柱の列。なるほど、こういう雰囲気なんだと言うことがわかった。
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畑は内陸部にもあるが、なにか空気が違う。不思議なものだ。
カフェがあるとされるところは、この先にあるそうだが、私有地らしい。雰囲気を味わったので、この辺で満足した。
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のどかなようだが、今が農繁期らしく、農家の人でいっぱいだった。
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三浦大根の産地なのだ。
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「ヨコハマ」の話はまた別の機会に書こう。
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夕方に来たので、もう日が暮れそうだ。
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近くの海岸に出て、夕日を見た。
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富士山が見える。
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今日は雲が少ないので、よく見えるようだ。
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小さな浜辺で、ヨットに乗る人や、キャンプする人はいるようだ。
観光地的な施設はほとんどない。
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富士山は家の近くでも見えるが、海はここまで来ないと見られないなあ。
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ここまではAFで撮れたが、このあと丘の上から撮った写真はAFでは撮れず、MFで撮影した。モニター上で無限遠(表示されているバーの、一番左、山マークのところ)を示して何十枚か撮ったが、後で見たらピントがずれていて全滅した。昔のMFレンズは無限遠以上回らないが、AFレンズは無限遠を超えて回ってしまう。それはわかるが、モニターの表示もずれているとは思わなかった。

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D610とK-3

2013年10月10日 | カメラ、写真

共に24メガCMOSの新型機だ。D610はいわゆるフルサイズの中級機、K-3はAPS-Cで、同社にとってはフラッグシップに相当する。

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D610は去年出たD600の改良版だろう。こういう番号の付け方は珍しい。従来ならD600sとか命名されそうなものだ。D600は小型軽量で、位置づけ的には良さそうな気がするが、どうも評価が定まらない感じがある。どうかするとD7100の方が良いかな、と思ったり、あるときにはD800の影に隠れて、どうせ買うならD800と言われたり。

僕が買うなら主に鉄道写真とかに使うことになる。そう考えるとちょっと連写が弱い気もする。カタログではFXなのに秒6コマの高速連続撮影、と強調しているが・・。
手持ちのレンズの多くは置き換えないといけない。雑誌では新しい高性能レンズでないと性能が生かせないぞ、と脅して?いるが、さいきんのニッコール、特に単焦点はやたらとでかいのが好きになれない。うすら高いのが多いし。幸い、小型軽量なDタイプのレンズも多数現行だし、中古の流通も多いから、この際画質のことは忘れて、単焦点でレンズをそろえたらどうかな。
28mm F2.8, 35mmF2, 50mmF1.4, 85mmF1.8、あとは24-85mmD,70-300は手ぶれ補正のGタイプでどうかな。本当は135mm F3.5ぐらいの軽いレンズが出てくれるといいんだが。

FXならこれらの焦点距離を額面どおりに受け取れる?ところが良い。DXだと、これは28mmってことは42mmくらいか、こっちは35mmだから52.5mmか、などと考えないといけない。

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K-3はK-5の改良版だが、ちょうどフィルム時代のMZ-5/n、 MZ-3を思い出させて、懐かしい感じがする。デザインも精悍な感じで良い。レンズの選択肢が少ないのが難だが、必要なものは揃っているし、小さくて軽くてしかも防塵防滴だ。なので、手持ちのニッコールのことは忘れて、或いは売ってしまい、こちらにするというのありだな。

などと、新製品のカタログを見ながら考えた。
実際ののところ、今年はカメラを買いすぎてちょっとお腹いっぱいだ・。消費税が8%になる前になんとかするのは無理だな・・。

(10/10/13写真を差し替えの上、一部追記)

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スピーカーケーブルを替えた

2013年10月08日 | 家電

20年近く前はオーディオに凝っていて、色々機材を買ったり、セッティングに悩んだりしていた。いつしかその機材も古くなり、また、他にも興味が移ってお金も続かなくなり・・。
CDプレーヤーが故障し、他の機材もほとんど使わなくなってしまった。
のだが、昨年そのCDプレーヤーを捨てようとして、念のために動かしてみたら、なぜかちゃんと使える。以来、スピーカーも修理して、また使うようになった。アナログレコードプレーヤーも買ってきて、色々古いレコードも聴いている。
ただ、昔のように細かいセッティングを云々するところまではできていない。スピーカーケーブルも、その辺にあったあり合わせをつないでいたのだが、もう表皮がべたべたになっていて、いつかは替えてあげないとな、と思っていた。写真ではわりときれいに見えるが、真ん中へんはもっと真っ黒になっている。

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それで、ヨドバシに行って新しいケーブルを買ってきた。

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前使っていたのもベルデンのケーブルだが、今回もベルデンで497MK2という。ウェブによると、定評のある製品らしい。たしかに、昔からあったような気がするな。組紐状になっていて、かなりこわい(かたい)。

取り替えて音を出してみると、低音がはっきりして全体にくっきりした感じになった。

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と言うわけで、秋の夜長に、色々聞くのが楽しみになってきた。

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フチ子さん

2013年10月06日 | うんちく・小ネタ

フチ子さんのことはウェブで何となく知っていたのだが、ふとしたきっかけがあり、アマゾン経由で入手してみた。7体がセットになったものだ。こういうものは買ったことがないけど、ちょっと恥ずかしいですね
写真コンテストなども見たけど、みんな相当楽しんでいるようだ。
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まずは基本的なシーン。よじ登り。

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まあ、飲みながら撮っているわけですね・・。
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早く料理もってこい!
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体勢に無理があるか。ちょっと気恥ずかしい人形・・
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PCにはこんな使い方で。
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ふくろうと。
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よく見ると、イヤリングをつけているらしい。
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写真はQ10のBCモードで撮影。
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うさぎと。金太郎のよう。
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にらめっこ
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このレモン持ちも、応用が難しいですね。
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目の中に入れても痛くない、かな。

こういうのは社会全体で遊んでいるみたいなところがある。旬の時期が過ぎると、ちょっとつまらなくなってしまいそうですね。

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コバケンのチャイコ4番、ブルッフ

2013年10月06日 | 音楽

この2つは、先週行った日フィル杉並公会堂シリーズで演奏された曲である。ホールで今回と同じCDが売られていたのだが、チャイコはちょっと高い(3,000円)ので2の足を踏み、ブルッフもどうしようかなあ、と思っているうちに売り切れてしまった。ので、翌日CD屋さんに行って、買ってきた。

チャイコの交響曲で持っているのは、ムラヴィンスキー、レニングラード・フィルのものだ。

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名盤の誉れ高い演奏で、聞くとたしかに凄いが、4番などはかなり力強い演奏で、ちょっと聞き疲れしてしまうきらいがあった。
話は飛ぶが、チャイコの後期交響曲(4-6番)をCDにすると、たいてい5番が2枚にまたがって収録されている。僕は5番が大好きだけど、CDをいちいち入れ替えるのが面倒で、聞くのが億劫になってしまう。

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小林氏の演奏はよりメリハリがあり、最後のところで加速するあたりは、実演で聞いたのと同じ手法だ。

余談だが、このジャケットは光沢のある紙に印刷されたもので、黒い部分が多く、撮影がなかなかうまくいかなかった。いつもいい加減なジャケット写真を撮っているが、今回は無反射ガラスを買ってきたり、色々やったがまだ満足なものは撮れていない。

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キョンファ・チョンのブルッフは定番らしく、たいていの店で売られている。

何というか、力みのない、聴きやすい演奏。記号を競うような感じの曲ではなく、ゆったり聞いていられるけど、感想を書こうと思っても、ちょっと言葉が出てこないな。こういう協奏曲は、コンサートで聴いた方が楽しい。

 

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グランルーフとOOTEMORI

2013年10月03日 | まち歩き

翌日の準備のため、珍しくオフィスを出るのが遅くなった。疲れた。
20日のオープン時に行けなかった、グランルーフに行ってみた。
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基本的にはグラン東京のノースタワーとサウスタワーを結ぶ通路、と言う位置づけらしい。
地下の、ソフトバンクショップなどがある商店街は、以前はキラピカ通りと言っていたが、グランルーフ開業に合わせ、グランルーフフロントと改称された。
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以前は駅ビルに大丸デパートが入っていた。昭和30年代的な建物だが、かなりのボリューム感があり、解体されたときはずいぶんと違和感を感じた。
ずっと前は南側に国労会館と、日債銀だったかな、銀行があった。国労会館の入り口には飲み屋さんの看板も掲げてあった。ここがどういう機能をする建物なのか、わからないが、何となく、夜になると組合員がこの飲み屋に集まって、あれこれ議論を闘わしてるのかなあ、と思いながら前を通っていた。
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広場の反対側の様子は変わっていない。ヤンマーのビル、住友生命、三井住友信託、株価ボードで有名なみずほ證券、そして八重洲ブックセンター。法人名は多少入れ替わっているが、この四半世紀こんな感じだ。八重洲ブックセンターは、昔はよく行ったんだけどなあ。
手前のタクシープールは工事中。
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広々とした通路。都心の一等地なのに、なんか勿体ない気もするが。
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続いて、この日(2日)開業したOOTEMORIに行ってみる。
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どのお店も開業祝いの花を飾っている。ざっと通ったが、ランチなどで入りやすい店が多いようだ。
とはいえ、オフィスからは多少遠い。
この地域の変貌ぶりには驚くばかりだ。この1,2年でもiiyo!!、Kitteが開業し、大手町ではなおも開発が進行中だ。
オフィスの近くに飲食店が少ない地区の人からみると、うらやましく思われるかも知れない。しかし、どんなに店が多くても、行くところは数カ所をヘビーローテーションして、そのうち飽きてしまうと言うのが、オフィスのランチというもののようだ。行ったことのない店に入るのは、ちょっとエネルギーがいるのだ。
それで、この日も体力不足でどこの店にも入れず、写真だけ撮って帰ってしまった

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