(ちょっと長いです)。
夕方、久しぶりにQ10を持ち出して、街を歩いてみた。
例によって、こういうスナップ写真的なものはあまり得意ではないのだけど。
もともと僕は子供の頃から一眼レフをいじってはいたが、カメラ機材とか写真とかにはあまり興味はなかった。昔から鉄道写真を良く撮っていたことと、その後は絵を描くための資料としての撮影をすることが多かった。
なので、同じ世代の人たちと、若い頃のカメラの話をしても話が合わないと思う・・。
子供の頃は鉄道関係、大人になったら車、その後はオーディオ関係の支出が多くて、カメラには全然予算が回らなかった。
何か、適当なコンパカメラでも買おうかな、と思ったこともあったが、結局買わずじまい。初代IXY(APSフィルムの)なんて、かっこよかったな。
ようやくデジタルカメラを買ったのは、世紀の明けた2001年。まだ130万画素だった。
一眼レフはデジタルがまだ高くて、性能の安定したフィルム一眼レフを、翌年に買うことにした。
当時、ペンタックスMZ-3を買うか、ニコンF80を買うか迷っていて、通勤鞄にカタログを入れて、仕事帰りに穴の開くほど眺めていた。
先日01レンズを買った中野のカメラやさん、そのころ特価商品として、MZ-3の限定版セットが展示されていた。黒のMZ-3と、43mm F1.9 Limitedをセットにしたもので、実にかっこよかった。何度か店に通って、まだ残っていることを確認しては帰る、みたいなことをしていた。
しかし、もともと比較的高価なレンズとの組み合わせであり、望遠レンズなどを追加すると割高なこと、その他の理由でMZ-3は却下。結局買ニコンF80Dと、タムロン28-200mmを買った。実用に使うには必要十分な性能で、我ながらお買い物上手、と思ったりもしたのだが・・。
F80Dは優等生なのだが、あまり使っていて面白いカメラではなかったんだよね。28-200mmは、便利で良く写るが、贅沢を言えばちょっとデザインがかっこよくなかった。
それと、これは誤算だったのだが、デジタルが普及してくると、フィルムを使うカメラが「実用」としてはあまり便利ではなくなってくる。家の補修箇所を撮影して、すぐにプリントがほしいときなど、その場で1枚ずつ画像が取り出せるデジタルがつくづく便利に思えてきた。画質も向上した。以前はそうとう温かい目で見てあげないと、なかなか鑑賞できなかったのだが。
なので、F80は最初期待したほど愛せなかった。同時期に持っていた、同じくニコンのデジカメ、E4300のほうが愛着がある。
もし、あのときMZ-3を買っていたら、結構趣味的に楽しめていたかもしれない・・。
ニコンやキヤノンの一眼レフは、プロが多く使っているせいか、良くできているのだが、わりとビジネスライクだ(最近はニコンDf、なんてのも出しているけど)。その後で買った、やはりニコンのD70sは今でも手元にあるが、これも質実剛健な作りだ。
D70sは古いので、代替機を買おうとずっと思っているのだが、未だ果たせていない。
4年前に買った、ミラーレスのオリンパスE-PL1が思ったより良くて、サブカメラのつもりが主役に昇格、さらに、一眼レフ風のLumix G3を買って望遠域もカバーするようになり、D70sは実質的に引退となった。
もっとも、Lumix G3は新しいニコンを買うまでのつなぎ、というつもりで買ったのだけど、LVでもファインダーでも撮れて、バリアングルも使えて、軽いから片手を伸ばしてひょいと撮影もできてと、予想以上の活躍をしてくれた(しかも、お値段もものすごくお得だった)。
ちなみに、バリアングルがほしかったのは、肩にとまったペンとツーショットをとりやすいと思ったから。
今はE-P3が主力だが、これで十分以上にきれいな写真が撮れる。もはや日常の撮影で一眼レフでなければ、という場面は少なくなった。スマホで写真を撮る人が増えているのに、真っ黒いイチガンとかを突き出すと身構えられたり、さてはプロ級の腕前かと間違えられたりしそうだし・・。
ただ、動きもの、鉄道なんかはやはり光学ファインダーで撮る方が良いんだよね。MFTでも、E-M1なんかはいいけど(ファインダー像が大きくて見やすい。高いけどほしい・・)。
本当は手持ちレンズが使えるから、ニコンを買い増しすべきなのだろうけど、昔買いそびれた思いを実現させて、ペンタックスを選ぶのも良いかな、と思ったりもしている。
最新型はK-3だが、一つ前のK-5もよい。ウェブで検索すると、K-5,K-3あたりを愛用しているファンの記事をたくさん見かける。
ペンタックスのユーザーのウェブ記事は、アマチュアの愛好家みたいな人が愛情を込めて書いているようなものが多い。ニコンはセミプロみたいな人が、かなりレベルの高い内容の記事を書いていることも多く、ちょっとついて行けないなあ、と思ったりする。
質感の高い単焦点レンズを多くラインナップしている。このあたりも、愛好家向けの製品であることがわかる。
ニコンも最近は単焦点レンズを出すようになったが、最近のモデルはデザインがあまり好きになれない・。
まあそうはいっても、まだ手持ちのカメラ(Lumix G3)の活躍は続くし、現実には当面買い換えもできなさそう。
この、Q10と01レンズも使いこなせていないし。
今年はすこし、手薄になっていた絵を書く方に力を入れていこうと思う。
その前にと言うか、肩を治さないとな。