子供の頃、国道16号を南下していると、周りの店の看板が急に英語になり、まるで外国に来たような風景に変わってしまうことに強烈な印象を受けた。それが忘れられなくて、自分で運転できるようになってから、車で訪れてみたが、道路の拡幅と周辺整備が進んで、以前ほどの異国情緒はなくなっていた。
今朝、実家から持ってきた松任谷由実のレコードを聴いていたら、急にそのことを思い出した。ので、カメラを持ってちょっと出かけてみた。拝島の駅で、Q10で撮影しようとしたら、液晶にカードが云々というメッセージが。ありゃ、カードを入れ忘れてきたかな。
駅前に西友があり、家電売り場もあったので、そこで急遽カードを買った。8Gクラス4のシリコンパワー製で、1,270円。
ところが、その後レストランに入ってカードを入れようとしたら、カードは入っている。どうもカメラが一時的に読み取りエラーをしたようだ。
それはとにかく、まずはお昼。ウェブで見たここに行ってみた。シュトゥーベン・オータマ。
基地の街福生だから、アメリカ風なのかと思ったが、こちらはドイツ風。
天井が高く、広々とした店内。
福生ドッグ。ソーセージの長さが16cm,太さが2.3cm で、それぞれ16号線(福生を縦貫する主要道路)、ふ・さ・をかけているそうだ。
テレビでも紹介されたらしい。フィラデルフィア・ステーキ・サンドみたいな、ガッツリ系かとおもったが、そんなことはない。贅沢なドッグだ。
街を歩いてみる。
横田は空軍のベース。関係者のの住宅まで含めると、やはり相当な広さだ。
兵士向けというか、英語看板の商店街は、それほど大きな規模ではない。
軍関係者の自動車は、ほぼ全て日本車だが、昔は艶の失せたファミリアとか、カペラクーペ、黒のセリカなんかに黒人兵が乗ってたりすると、なんだかやけに格好良く見えたものだ。日本人の自動車観とちょっと違っていて、余り人気のない意外な車を格好良く乗りこなしているのが新鮮だった。
今の日本車は、格好いい車がなくなってしまったなあ。沿道に中古車屋がいくつかあったが、BMWやメルセデスが多数展示されていた。
商店街はサーフショップや衣料品、バイク用品の店が多い。
日用品などはベース内にPXがあるので、外で軍関係者相手の店というと飲食店や趣味系の商店、ということになるようだ。
模型屋さん。ここでのお話はうさぎくん鉄道部で。
・・まあ、特に今の日本の街は、世界中の建物を寄せ集めたようになっているので、余り感動はないな。
とはいえ、たとえばハワイの基地周辺にこんな商店街があるかというと、たぶんない。これはこれでアメリカンジャパニーズな風景なのかも知れない。
中華料理屋も、何となくアメリカ風味がある。
道の反対側は歩けない。
普段は意識しないが、一国の中に他国の軍隊がある(なおかつそれを抑止力として機能させている)というのは、不思議と言えば不思議な風景だ。しかも60年以上の歴史を積み重ねている訳で、その重みというのは相当なものだ。
フェンスの向こうは別世界。昔の日本人達にとっては、そこは果てしなく豊かな世界を意味した。その後、こちら側も豊かになり、お互いの電位差がなくなってしまったというのか、何というのか。
TOMODACHI LANESはボウリング場でしょうね。
この辺の「ハウス」は、元々はどういう人のために造られたものなのだろう?屋根はセメント瓦葺きだが、軒のほとんどない作りは明らかに日本家屋とは違う。奥に見えるホテルはどういう人たちが泊まるのだろう?軍関係の仕事を請け負うシビリアン?
ちょっと違う世界をのぞいてみました、というお話でした。