うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

世の中

2025年01月23日 | 社会・経済

かつて、ひじょうに厳しい状態に陥った会社を経営する立場に立たされたことのある方に、今日お話を伺ったのですが - 例のテレビ会社の記者会見の話。

あれはひどい、あれだったらやらない方が良かったと。

放送局というのは世の中の不正を追及する立場にある筈なのに、自分からそれを壊していたのでは、と・。

ちょっとチャンネル回して(死語)くだんの放送局見てみましたが、既にCMのほとんどがACジャパンになってますね。ずっと見てたわけじゃないけど、通常のCMはゼリーか何かのお菓子(外国の)と暗号資産の会社、引っ越し屋さんぐらいだったかな。

上記お話を伺った方も、記者会見等でかなり追及されたらしいです。その時は大変だったらしいけど、僕は(終わったら)気持ちの切り替えが早いんだ、と仰ってました。

組織には色々な人がいるので、中には困った人が困ったことをする場合もあるし、それに色んな形で影響を受ける場合もある。あの放送局も色んな人がいろんな思いを抱えながら、日々仕事をしているのでしょうな。



それはそうと、うさぎを虐めるなんて、とんでもねえ野郎だ。
ぜったい許せねえぞ。

24.1.'25追記
CM契約と言うのは一定期間の放映枠を買う形なので、広告主が差し止めを依頼して代わりにACジャパンを放映しても、それだけで広告料が発生しない事にはならないそうだ。一定期間とは概ね数か月単位とも。
ただし、今日の日経によると、フジテレビ側で1月の差し替え分は広告料金を請求しないと案内しているという。
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今日は12月8日

2024年12月08日 | 社会・経済
当地ではよく晴れていましたが風が強く、寒い一日でした。

徳川夢声「夢声戦中日記」によると、83年前のこの日夢声は神戸にいて、ホテルで対英米宣戦のニュースを知人から聞いたそうです。体がキューっとなる感じで、街の風景が昨日までと違って見える、と書いています。
当日は月曜日で暖かく、翌日は雨であった由。

ご自身が書いておられますが、緒戦の頃は戦勝に酔ったような(日記の)書き方だったが、次第に虚無的になってきたと。ただ、開戦前の日米会談の報道を見ながら、早く始まってくれ、と思ってはいたようです。

昨日の読売新聞では京大の貴志俊彦教授が、日米開戦の半年ほど前までの世論は、必ずしも戦争に肯定的ではなかった(既に日中戦争が4年にわたり続いてい板)が、開戦直前になると軍が宣撫工作を行い、論調が変わってきた、と論じていました。

短期的に見れば、世論など割と簡単に操作できるものなのかもしれません。ごく狭い世界でも誰か勢いのある人が一定の方向性をつけると、その場にいる人は割とおとなしくついていくものです。


3年前に始まったウクライナ戦争では、開戦の前後からこちらの方面に詳しい軍事研究者や国際政治学者の方々がSNSで論陣を張りました。
多くの人たちにとって、かの地の政治やロシアとの関係など、当時は耳慣れなかったことの多くは、これら専門家の方々の解説が頼りでした。

ただ、彼らは学者や専門家としてのクオリティを維持しようと努力したものの、多くの場合それらを浅いレベルで曲解して相手をしばいたり、中傷するなどの行為が絶えなかったようです。現役の警察官が著名な教授を誹謗中傷して、罰金刑を受けた話は記憶に新しいと思います。

戦争には色々な利害が絡むので、今回のように長期化した場合などはその全貌をつかむのはとても難しいと思います。前記専門家の方々は、アカデミックなプロトコルに従ってコメントすることが多いと思うのですが、SNSのような場でそれを使っても通用しないで、曲解されたりする。

それで・別に結論はないのですが、もし83年前に自分が日本人としてニュースを聞いたら、やはり快哉を叫んだんじゃないかと思います。一抹の不安はよぎったかもしれないけど、周りの目もあるし。

それにしても、ウクライナ戦争ももう3年近くになるんですね。
先日は韓国、今日はルーマニアの選挙、そしてシリアの政権崩壊。

ほんとうに、色々荒れるな。
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非常戒厳宣布

2024年12月04日 | 社会・経済

昨夜遅い夕食をとりながらX(旧ツイッタ)をみていたら、誰かが聯合ニュース の速報をリポストしていた。リンクを見たが、韓国語の動画画面みたいなのが掲げられていて(動画のように見えるがただの画像らしい)、本文がない。

何だ?と思ったが、国内新聞社のニュースサイトにも出ていない。テレビでも臨時ニューステロップは出てない。

BSで韓国KBSのニュースはよく見るのだが、正直そんなに熱心には見ていない。研修医の問題でストライキがあったとか、地下駐車場でEVが火事を起こしてまる焼けとか、繁華街で車が突っ込んだとか、ごく最近は鉄道がストライキ、ソウルで初雪とか・。見てないといいながら結構覚えてるもんだな。

しかし、よその国の政治状況はよくわからんので、大統領がそんなに切羽詰まってるとはしらなかった。だから、非常戒厳と言ってもインフルエンザ流行とか、そういうたぐいの話かとその時は思った。

しかあし・。その後他の人たちやニュースサイト系から、戒厳令宣布に関する情報がぽつぽつでてきた。それ、とってもヤバいのではないかと思ったが、疲れていたので寝てしまった。

今朝になったら戒厳令は撤回されていたし、起きたのが遅くてとても忙しかったので、海外ニュースも見られなかった。地上波では秩父夜祭とか、筋トレの話をやっていた。



かの国の政治家たちは日本とは比較にならないほど苛烈な状態に置かれているようなので、茶化すわけではないけど、ぷっつんとしてしまわれたのでしょうか。報道を見ていると、軍などもある意味「いい感じ」で対応したようですし、きちんとフェイルセーフが働いたといえるのかもしれませんね。

ただ、一般論としてはとても頭痛い状態ですよね。ここ数年日韓関係は良好に推移してきていたし、北朝鮮とロシアとの軍事的連携は半島情勢をとってもヤバい状態に導いているのに、韓国が政治的に停滞してしまうのは余計ヤバいわけですし。

(日本の)マスコミがこれをあまり報道しない、とXで多くの人が書いていましたが、今朝東亜日報とかのサイトを見たら、戒厳令の事は全然書いてませんでした。
日本のマスコミが呑気なことは確かですが、とにかく世界中で嫌なことばかり起きるので、もう報道するのが辛くなってしまったのかもしれません・。


ヘンな事ばかり起きるのは、自分の身の回りも同じです。そんなこと、リンクしてほしくないのですが、。
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雑談

2024年11月08日 | 社会・経済

今週はアメリカ大統領選が終わりましたし、先日日本でも衆議院選があって、与党が大敗しました。

うさぎが人間の政治情勢を語ってもしょうがないのですが、今年のG7各国のリーダーたちの状況、どこも大変ですね。

6月のサミットに出た首脳たち、岸田、スナク氏は既になく、バイデン氏は後任を身内から出せずまもなく引退、ショルツ氏、マクロン氏、トルドー氏は連立が崩壊したりして政権が大変、メローニさんはまあ元気です。

2024年にトップが入れ替わった国はとても多いです。思い浮かぶのはパキスタン、バングラディシュ、スリランカ、タイ、インドネシア、ベトナム、台湾、イラン、メキシコ。トップが辞任した、事故死した、あるいは体制は維持された等事情は様々ですが、これらの国の国民を合計したら世界人口の何割になるのでしょうかね。

変わっていないのはあの辺の国々ですが、あっちはあっちでまた大変なのかもしれません。

考えてみると、日本の政治も世界の潮流に乗っているという事でしょうか。世間並みに?ポピュリスト政党も台頭しているようだし。


闇バイトによる一連の強盗が話題になったとき、これはヘイトクライムの一面がある、という意見をSNSで見た。若者世代のシニア層に対するヘイト。
そうでなければ、90歳の老婆を繰り返し叩くことの説明がつかないと。

そうなのかな・と思ったが、その後の展開を見ていると、自分たちに近い世代も襲われているし、また実行犯は意思を持って行動しているよりは、脅されてやむを得ず意思に反することをしている、という面もあるようだ。

判らないのは、主犯格がどういう目論見で事を起こしているかだ。
特殊詐欺は(遺憾ながら)一定の資金が獲得されることが見込まれるし、場合によっては複数回搾取することもある。強盗はリスクが大きすぎるし、実行犯を集めて行動させるだけでもかなり難易度が高い。いわゆる合理的期待に基づいた行動とはとても思えない。

反社会的な意思がとても強く、自分の才覚に過大な自信を持っている人が、社会的騒乱を起こすことにカタルシスを感じて行動している、というのはあるかもしれない。

実行犯たちは家族に危害を加える、と指示役から脅されていたという。

「俺たちに明日はない」の最後のほうでたしか、逃亡の合間をくぐって家族と水入らずのひと時を過ごす、というシーンがあったと思う(うろ覚えだが)。ボニーとクライドは映画になったが、闇バイトもそのうち映画にする人が出てくるかな。かなり辛気臭い映画になりそうだけど。
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現場より

2024年10月25日 | 社会・経済

今ごろ気がつくのもなんなのですが、政党名を幕末風味にするところが多いのはどういう趣向なのでしょうね。旧弊な社会を改めたいという意があるのかもしれませんが、ひじょうに剣呑な時代でもあったのですけどね・幕末。
どちらかと言うと、今の日本人は幕末にある種のロマンを感じているようです。

ちらちらと選挙公約等をみていますが、新味のある政策はあまりないようです。相変わらず消費税をいじるのが好きな党が多いですが、税率をコロコロ変えられると現場の対応が大変なのでよしてほしいです。ましてや時限的に下げるなんて、聞くとげんなりします。
消費税やめれば楽は楽ですが、通貨の信任が下がりますから、色々困るんじゃないかと思います。

日本経済がとても良かった時代にも、ロマンを感じる人は多いようです。いわく日本を取り戻せ、のような。
言うは易しなのですが、この先人口も減っていくなかで、何か新しいことを考えていかないと・。

島崎藤村「夜明け前」の青山半蔵はナイーブな旧家の長男で、彼なりに変わりゆく日本の事を色々考えたのですが、最期は時代に押しつぶされてしまう。
昔は高杉晋作とか坂本龍馬とか、破天荒な人物にあこがれたこともありましたが、歳とともに、時代に伍していくのは簡単な事じゃないな、と実感するようになりました。
この先乱世が来るのかどうか、わかりませんが、なんとか生き抜いていかないとですね(なんか変な話に変わってしまった・・)。


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今週はニュースが

2024年09月28日 | 社会・経済

永久に夏が続くのではないかと思えた今年でしたが、今週に入って季節が進み、秋風に忘れていた昔の記憶を思い起こしたりしながら、街をあるいております。

その間に少しだけ世の中も動いて、政党の代表、総裁が決まったり、県知事が進退を決めたり、酷く長くかかった再審の判決が出たり。色々世の中が動きました。

能登の皆様には改めてお見舞い申し上げます。いつの日か、復興なった姿を見に訪れることができたらな、と思います。

それから速報ですが、「ダウントンアビー」のヴァイオレット様を長く演じておられたマギー・スミスさんが亡くなられたそうです。謹んでお悔やみ申し上げます。



さて、金曜日はオフィスでPCの画面で新聞社の速報(というか会場の中継放送)をちらちら見てたのですが(仕事しなさい)。

為替も見てましたが、というのは午前中総裁選の結果を見込んで(利上げに慎重な候補が当選するという読み)円安に振れていましたが、総裁が決まって短時間で2円円高に動いた。株価は大引けでは大幅続伸ですが、来週は‥。

ここひと月、連日総裁選の報道が続きましたが、かなり興味深く見ておりました。
色々悲喜こもごもあったと思いますが、表に見えているのは一部だけですし、時間をおかないと見えてこないものもあるし。
とにかくこれで、一歩前進ですね。

石破さんと言えば、以前集団的自衛権に関する著書を読んだことがあります。わりとオタク気質が強い方で、自分もそういうところありますが、その方面で目に触れる機会は結構ありました。

同じ鉄ヲタの前原誠司氏と、ローカル線に乗って駅弁食いながら対談するという番組がありましたね。その後前原氏も色々曲折を経ておられるようですが、この方の発言で一番印象的だったのは「鉄は(鉄道ファンは)数字と記号だけで会話が成立しますね」という言葉です。なるほど。

石破氏は映画「シン・ゴジラ」についてむきになって熱く語っておられたのが印象的でした。映画では自衛隊が防衛出動という形でゴジラへの武器使用が認められますが、防衛出動(自衛隊法76条)は国または国に準ずる組織にに対する概念だ、ゴジラは国か!と。多摩川にヒトマル式戦車が集結するシーンでは、(戦車の多くは北海道に配備されているので)輸送が間に合わないだろう、という指摘も。
夜中に議員会館でプラモを作っていたというエピソードは、ウィキを見たけど書いてなかったな。

というわけで、これからどうなるかな。






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解雇規制緩和論について

2024年09月16日 | 社会・経済
連休ですが(実は夏休みの残りと有休もとったので5連休中)途中からやや体調崩しまして、日祭日クリニック開いてないので明日行ってきます、。

若い頃は、アタマがあれな分身体はメンテナンスフリーだったのですが、今年は色々出てしまい・。調整が必要なようです。


さて、連日の自民党総裁選の報道で、様々な政策についての見解が出ていますが、その中に解雇規制の緩和、金銭的解決に関する提案というのがあります。日本の解雇規制は諸外国に比べ極めて厳しいため、雇用の流動性が低く、労働生産性の低下や、回避手段としての非正規雇用者の増加とこれにともなう労働市場の二重構造を生み出している、というもの。

候補者の中には金銭的補償のルールを明確化し、不当解雇の防止、雇用流動性の向上、ひいては各種の格差是正、賃金上昇につなげていく、と主張する人、リスキリングと再就職支援を手厚くし、選択肢を広げることで労働市場改革を進める、と主張する人がいます。他方解雇規制緩和に反対する、あるいは慎重な立場の人、同一労働同一賃金の立場から非正規は減らすべき、という見方を示す人など、候補者の主張は様々です。


解雇規制緩和について、wikiで検索するとこういう項目があります。
かなり前のめりな印象のある項目で、ノートを見ると執筆者の間で相当議論が重ねられたように思われます。

これらを簡単にまとめるとうさぎ程度の力量では誤解を招く恐れがあるのでやりませんが、かつて従業員のターンオーバーが極めて高い(離職率が高い)業界(外資系)に居た者としてひとこと。

日本の雇用規制がかなり厳しいものであることは海外でも知られていました。各種社会保険の制度や会社負担割合についても、興味深く思われることがありましたが、いずれにしても採用の過程で国内規制が問題視されることはあまりありません。

人員整理を行う過程では、各国で規制が異なりますのでそこは議論になります。ただ基本的に現場では、人事については会社(本社)の意向に沿って「なんとか」するものであり、人事担当者はそこを「うまい具合に」対応することが腕の見せ所、という認識がありました。といっても別に非常に良い方法があるわけではなく、多くは割増退職金による退職勧奨+αが常道です。業界には経験の積み重ねによる無形のノウハウのようなものがあり、ある種の相場観のようなものも漠然と存在しました。被雇用者側にもある種のノウハウが伝わっている場合があり、交渉時にもう少し強く出るべきか、引くべきかという情報は(ごく細いつながりで)共有されていました。

被雇用者側から見て、人事担当者を値踏みすることもありました。会話の仮定でこの人は相当経験があると感じたり、または素人的な人と踏んだらより強硬な態度に出るとか。

基本的に法規は逸脱していません。
逸脱しているか、あるいはそのボーダーにある場合でも、それを巡って争いを続けるかどうかは状況次第です。次の就業先が既に見つかっている場合、退職条件を巡り争い事を抱えていては不利になります。雇用流動性が高い市場であれば、一定の能力があれば次の仕事は何とかなります。前職での処遇に不満があっても、次のチャンスをつかんだ方が総合的には正解であることが多い。
よほど腹に据えかねる場合は法定に持ち込むことになりますし、そういうケースも少なくはないのですが、覚悟と体力が必要です。

これは特殊な業界(の、東京における外資系)だけの話ですし、更にその中で職種により細分化された世界があります。そこには流動的な労働市場とコモディティ化された職務環境が自然と確立されています。
このような環境の下では、法律の壁はさほど問題ではなく、結局のところ人々は必要に応じて会社から会社へと渡り歩くことになります。

伝聞でしか知りませんが、日本の大手商社ではある業務上の作業や状態を示す用語が、会社ごとに違うのだそうです。そういう場合、なかなか同じ職種でよそに移るのは難しいかも。あとこれも伝聞ですが、鉄道会社ってお互いにものすごく仲が良くて、同業者の交流が盛んだとか。この場合もかえって転職が難しいかも。
とはいえ、野球とかスポーツの選手とかは、昨日の友は今日の敵なんて普通ですよね。

というわけで、法律よりは業界の慣行とか、人々の意識とか、色々あるよねという話でした(でしたか?)。

ちなみにというか、個人的には雇用の流動性が高い=生産性が高いという考えには必ずしも賛成しがたいです。部門立ち上げて1年で撤退したり、社員のターンオーバーが1.3年の職場が効率的だとは思えないでしょう。

それに、海外の流動的な労働環境を是として(というか勘違いして)国内で無茶な事をする経営者ってのもダメです。これにも悩まされたのですが、まだちょっとここに書くのは早いですね。

固い話はさておき飯でも。
ねぎとろは旨かったが、なぜかおそばがぶちぶちに切れてたのは減点。
とかいいながら、どこの店か書かないけど。ちなみに上の3枚はPentax KP + くせ玉SMC Pentax FA50mm F1.4です。



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Gaza

2024年09月03日 | 社会・経済


*ビデオはThe West Wing Season 6 "Gaza" (2004)より。この後、主人公ドナ(米政府視察団)は移動中に爆弾テロに遭い瀕死の重傷を負う。

時事関係をもうひとつ。

かなりナイーブな感想にしかならないのですが、世界には人命に対する意識が高い地域とひじょうに希薄な地域があるものですね。。

ガザのハマースやヒズボラは同胞の生命を第一に考えて行動してはいません。手術室の廊下に並ぶ血まみれの子どもたちとか、破壊された学校の映像が世界中で流されることは、ある程度彼らの意図していることであって、それにより相手(イスラエル政府)の倫理的立場を毀損し世論を味方につけているのです。
住民がそれをどうとらえているのかを考えることは、自分の想像を超えます。それが素晴らしいとは思ってないだろうし、誰かがその考えをひじょうに押し付けてるわけでもなさそう。

ちょうど20年前の今日は、ロシア南部北オセチアの学校占拠事件が起きて、子供を含むおびただしい市民が亡くなっています。ロシアではこのほかにも市民が犠牲になるテロ事件が多数起きていて、その都度多くの人が亡くなっています。今のウクライナもそうですが、あの事件の時は(ロシア政府の突入がかなり強引だったので)、この国はずいぶんと人命に対する意識がちがうな、という強い印象を受けました。

日本であればもう少し穏やかにものごとを解決するような印象があります。
しかし、日本はテロ先進国なのだそうです。我々の世代では地下鉄サリン事件がとても印象に残っていますが、昭和後半には度々街中でテロ事件が起きていたようです。何度か書きましたが、前職の職場近くのビルは三菱重工爆破事件の現場で、通行人も巻き添えになったと聞きました。
ごく最近でも政治家が襲われる事件が起きていることは、ご承知のとおりです。

日本人は気配りとおもてなしの民族、というのは物事の半面で、むかしから議論よりも手を出す方が得意なのは変わってない気がします。。

イスラエルは議論好きという印象がありますが、何事も話し合いで解決しているとはいいがたいですね。
和を以て貴しとなす民族も、何事も議論を尽くす民族も、さいごには手を出すというのでは、なんとも望みがない。

もうひとつベタな感想ですが、戦乱による恨みつらみは世代を超えて残るんですよね。それが冷静な判断を狂わせる。
この、人々を狂わせるものから、自らを解き放つことは非常に大事ですが、なかなか難しいようです。
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国家とSNS

2024年09月03日 | 社会・経済
イーロン・マスク氏率いるSNS "X"と各国政府との対立が話題となっている。
ブラジルでは最高裁判所が国内サービス停止を命じた。
同様の問題はオーストラリア、インド、パキスタン、EU、イギリスなどでも起きている。イギリスではSNSの偽情報がきっかけとなって暴動が発生した話は、以前に書いた。オーストラリアでは当局の禁止措置を司法が最終的には却下したが、アルバジーニ首相は「法律よりも自分が上だと思っている傲慢な億万長者を取り締まる」 と怒りを隠さない。

マスク氏は表現の自由を盾に各国の求める規制に反発している。他方、中国のネット監視に言及することは少ない。同国がEVテスラの主要マーケットだからではないか、という憶測も出ている。少なくとも同氏がここにきて政治的な関与を深めてきていることは間違いない。

もううろ覚えだけど、マイケル・サンデル氏は’自分の属する社会’という概念が、以前は自分たちの村や国だったものが、例えば世界的な企業の社員だったりとか、あるいはGAFAのユーザーだったりとかすることによりより複合的になり、帰属意識を国家の単位で測れなくなってきている、という意味の事を書いていた。SNSもそういう面があり、国の規制を嫌う傾向がある。

Metaはかつてステーブルコイン(各国通貨との裏付けを持たせたデジタル通貨)を開発していたが、最終的に断念した。マネロンや裏取引への対応ができないとの理由で(と、おそらくは各国中央銀行の圧力)とん挫したが、こんにち色々な面で国の権力が危機にさらされていることは確かだ。

マスク氏は極端な面があるが、ひじょうに力(と金)を持っていることは間違いない。彼が引き起こす騒ぎには、今日の社会のもろさや課題が透けて見える気がする。

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1000日

2024年08月14日 | 社会・経済
在宅勤務中にウェブでこれから記者会見というニュースが流れてきた。12時まで一仕事してニュースをつけた。それにしても、いろいろありますな。

3年前に任命されたとき、直ぐに解散して翌月総辞職したので、これが憲政史上最短命の内閣なのだそうですね。しかもこの時が第百代内閣総理大臣だったという。
7月に通算在任日数が1000日を超えて、おそらく退任は9月で1100日まではいかないと思います。近衛文麿よりは長くて原敬より短いくらいでしょうか。

個人的に特に思うこともないのですが、ネット上であれこれ叩かれていたのが印象的でした。わりと鈍感力を発揮された方という事もあったのでしょうか。
特にSNSで特定の言葉を検索すると、その界隈の人達の書き込みが非道いのですよね。同じ考えの人が集まって、いわば集団いじめのような状態になっている。
きちんとした批判は大切だし、そういう書き込みもあるのですが、より刺激の強い言葉の前にかすんでしまう。
あれで辟易して、SNSにはなるべく政治的な話題が出ないようにはしています。


在宅中ちょっと席外しして戻ったら、ピアノの上に置いてあったヘッドフォンが落っこちていた。何気なく戻したら、ヘッドフォンかけ(写真)の上のところが壊れていた。
フックのあたるところが柔らかいゴムみたいな材料でできているのだが、経年で?折れた。ヘッドフォンなんて200gかそこらだのにね。

アマゾンで代わりを探したが、前回買ったのと同じやつがいくつも出ている。
中国製で、ブランドは違うが同じ製品らしい。
それは避けて別のを買った。
商品説明では鳥のような、と書いてあったけど、これは自転車のサドルだね。。
あと、先週地震があったので、どろなわだけど家具固定棒を買った。
つけなきゃ。
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投げ売り

2024年08月05日 | 社会・経済
大昔っからそうなのかもしれませんけど、こういう時もっと刺激が欲しくなって、大騒ぎしたくなるの、人間の性なんじゃないんですか?

オリンピックだって、やっぱり世界新とか出た方が盛り上がるでしょう。色々と語弊があってはいけませんが、感染症の流行のときだって、ちょっとその傾向が出てしまいがちでしたよね。

(すみません、有料記事なので先読めないと思いますが)
というかこの見出し「相場急変動で全員投げ売り」って、なんだかセンスが東スポっぽくないですか。。
いや・この例えもだんだん通用しなくなってきたねえ。電車の中でスポーツ新聞読む人、今いないものね。

株の投げ売りって聞くとなんだか、葉っぱのほうつかんでカブをぶんぶん投げつけている様子が頭に浮かんできます。投げやすそうですよね、カブって。
大根だと折れちゃいそうだし、ニンジンだと葉っぱがちぎれそう。

まあしばらくすれば落ち着きますって。
その間にカブじゃなくて違うもの食べましょう。
僕もこないだハクサイをかいましたよ。
・・あれはコクサイっていうのかな。

違う事書こうと思ってたのに、こんな話になってしまった。。でもまだ明日もさがりそうだね。
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自動車の認証不正問題

2024年06月04日 | 社会・経済
専門外の事だし、普段安易な批判は慎むように心がけているが、すこしわからんことがある。


適合しないとされた案件の一部は、基準より厳しい条件で試験をしたことが不適合とみなされたという。

上記社説では;
品質不正と言っても悪質性の軽重は様々だ。今回発覚した行為の中には、あえて規定より難易度が高い検査を自主的に行った結果を反映させたものも含まれる。現場の担当者は自らより高いハードルを課し、品質を担保しようと考えたのかもしれない。
だが、ルールはルールだ・・(後略)

強調は筆者。以下同じ。

大分前に大型自動車のタイヤが外れて通行人が死傷する事故が起き、問題になったことがあった。所定の方法とは違う計測により、より良い燃費が公表されていた、という事案もあった。

今回の事例には様々なケースが含まれる。しかし、上記社説の論調は自動車会社へのやや感情的な批判に終始している。

日経には「Think!」という有識者のコメントが載っている記事があるが、山本真義氏はこうコメントしている。

トヨタ自動車が公式HPで発表した状況説明では 
・エアバッグをタイマー着火した開発試験データ(トヨタ側がより厳しい環境試験)
・頭部への衝突試験角度(トヨタ側がより厳しい角度試験) ・・(中略)
等、国交省の試験よりもより厳しい自社試験を申請に使っている状況である。 
・・国交省は今一度、国内メーカーをサポートする実効的な法規を再考する時期ではないか。 国が産業を押し潰している。

話は飛ぶが、企業の経費の中に交際費とよばれるものがある。これに該当すると損金(費用)として認められない(=税金が高くなる)。
どういうものが交際費に相当するかは通達に書かれているが、実務では判断に迷うことがある。ある人によるとこれは「税務調査の時に指摘しやすいように、わざとあいまいに規定している」のだという。

 

まあ、とかくこの世は住みづらいということで。
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2024年問題

2024年04月28日 | 社会・経済
たまたまテレビをつけてたらNHKで輸送の2024年問題をやっていた。

じっと見たわけではないので感想にはならないが、途中労働経済の教授が「90年に運送業の規制緩和があり、零細運送業者がひじょうに増えたため、過当競争になり輸送従事者の労働環境が厳しくなった」というような趣旨のことを述べ、「私はこの政策(規制緩和)が妥当であったかどうかをもう一度検証すべきだと思っている」と話されていた。

たしか昔の自動車雑誌で、大手宅配業者の若い社員が年収1千万だか稼いでて、フェラーリの中古車を買った、みたいなPRストーリーが載っていて、当時同世代だった僕はあの人たちお金持ちなのね、と思った記憶がある。規制緩和前=バブル期だからそういう話はふつうにあった。不動産の人もあの頃は3時半ぐらいで仕事上がってあとは仲間と飲み歩いてたとか、言ってたな。

規制緩和は参入障壁をなくして競争原理を働かせ、社会の効率化を促すわけだから、これが悪いわけではない。
ただ、日本人ってすごく粘り強くて苦境を耐え忍ぶ力が強い。
それに横並び意識が強いから、みんなでいっしょに頑張っちゃう。
もう無理だと思っても、それをなかなか言えない。

なので、本来は優勝劣敗が働いて、より効率的な企業が生き残るところを、みんなで辛い思いをする社会にしてしまう。

という、感想を持った。
だって外資なんて、半年前に華々しく事業立ち上げて、我々は長期的な視野に立ち云々とかいう舌の根の乾かぬうちにちゃぶ台ひっくり返す、てなこと、見てきましたからね。

あの決断力は、ネイティブなぼくらの心の中からは出てこないです。

たぶん、お米作ってきたDNAは誰もが持っているので、そう簡単に癖は直らないと思うし、そもそも直すべきことか、って気もする。

ただ、物事を変えるちからは(日本人)あるので、多少時間はかかっても良い方向に向かっていくことでしょう。適切な方向を見つけたら、粘り強さは武器になるはずですし。

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円安がすごい

2024年04月17日 | 社会・経済
1990年以来とかだそうですが、あの頃バブル崩壊してドル円はすこし戻してたんでしたね。89年ごろはたしか130円ぐらいだった。

相場が同じでも通貨の価値が違いますもんね・インフレだし。海外ニュース見てたら、フランスではガソリン320円(2ユーロ)、こないだ友達が出張先で聞いたら中国本土は400円以上する(これは国策もあるらしい)。

なので・海外旅行は夢のまた夢になってしまったか。

エルサレムとか前からずっと行きたいとおもってるし、ローマとかギリシャも行ってみたい。あと、テヘランも面白そう。あそこは物価安いらしい。地下鉄乗りつぶしとかしてみたい(違)。

あれです・人為的にレート押さえようとしてもやっぱりダメですから。ポンドとかタイバーツとか、さんざん見てましたよね。しばらくはしかたない。自分が財務官とかじゃなくてよかった。

投資のチャンスではあるのですが、こう世の中色々変動があると、おっかなくて嫌なんですよね。。

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台湾で大地震

2024年04月03日 | 社会・経済
まずは被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
我們謹向所有受地震影響的人表示最深切的同情。

ちょうど9時前、在宅勤務だったのでそろそろPCを立ち上げねばと思いながら、テレビの前でうだうだしてるところでした。

BSのワールドニュースの切り替わりで、間つなぎになぜかアザラシの映像が出ていて、〈今日は都合によりインドのニュースはお休みです〉というテロップが表示されていました。時刻は8時59分。

突然、緊急地震速報・強い揺れに警戒してください、というアナウンスが。
宮古島だか石垣島だかで震度4と。ちょっと遠いなと思いながら、テレビを地上波に切り替えると、もう臨時ニュースになっていて、津波の恐れがあるので気をつけてと言ってました。
そしたら急にアナウンサーの声が鋭くなり、津波が来ます、直ぐに逃げてください!と。

画面は港の風景で、やがて船が沖に避難する様子が映し出されていました。

テレビはつけっぱなしにしたまま、別室で仕事を始めましたが、しばらくは沖縄とか、日本の様子だけが報じられていました。
台湾の様子が分かったのはずいぶん経ってからだと思います。


1月の能登半島地震の時も、SNSですぐ蔡英文総統からお見舞いのメッセージをいただきました。今回は岸田首相が台湾にお見舞いのメッセージを出し、頼次期総統が謝意のメッセージを返している。
台湾も地震の多いところなのでしょうね。お互い助け合わないとですな。



天災は致し方ないところもありますが、なにせ世界は荒れに荒れており、連日頭抱えてしまうようなニュースがどんどん流れてきます。

昔、世紀の変わり目の頃、20世紀は人類同士が戦う時代だったけど、21世紀は地球環境(の悪化が)それを許さず、人々は団結せざるを得なくなるのでは、とぼんやり考えていましたが、その予想はもう完膚なまでに外れましたね。

能登の地震の時も、SNSでは変なフェイクニュースみたいのとか、あれこれ喧嘩したりとか・。

しかしながら、わたしたちはとにかく目の前の困った人を助けてあげましょう。情けは人の為ならずです。



月曜までは殆ど咲いていなかったのが、火曜日(上の写真2枚、空が晴れているやつ)、水曜日(下の2枚)と、日々どんどん咲いてきています。
境内でこの樹がいちばん咲くのが早くて、ほかのはまだまだです。
満開は来週週明けぐらいじゃないかな。
コメント
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