うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

サンダーバード ARE GO

2015年08月17日 | テレビ番組

サンダーバードの新シリーズが週末からNHKではじまりましたね。

このタイトルの付け方、「サンダーバード ARE GO」というのが日本語正式名称らしいのですが、こういうときに複数形sを外してしまうのが日本的な配慮らしい。大昔、Bonnie and Clyde を「俺たちに明日はない」にしたりとか、明日に向かって撃てとかいった、原題とはちがうけど雰囲気のあるタイトルの付け方は、いまは流行らないらしいけど、わざわざ「てにおは」をずらした英語(っぽい言葉)にするというのはどうなんだろう・・。

ブラピの出た映画で「レジェンド・オブ・フォール」というのがあったけど、原題はLegends of the Fallなんだよね。なんか中途半端・・、と思ったことがあった。

余計なお話はやめて・・と思ってまた引っかかるけど、このThunderbirds Are Go という原題も一癖ありますよね。なんでingがつかないのか、というのは、形容詞的な用法なのだそうで、準備完了、という意味になるのだと、これはオリジナルのときから話題になったのを、ふと思い出しました。

新シリーズが制作中と聞いたとき、ちょっと心配だったのですが、思ったより違和感なく入り込めた。CGを駆使しているけど、オリジナル同様ミニチュアセットも使っているらしい。その質感も効果的に使われていて、オリジナルに対する敬意のようなものを感じます。メカの進化も妥当な感じです。原作そのままというわけにも行かないでしょうからね。

原作は兄弟間の年齢差があまりはっきりしなかったが、今回アランやゴードンはちょっと子供っぽい設定になっている。ティン・ティン(ミンミン)の代わりにケーヨという子が設定されているが、位置づけはキラノ+ティン・ティン+αというところなのかな。

パパがいないんですねえ。昔、渋るパパを牧場で休暇を取らせたとき、スコットたちが混乱しまくっていたが、今はうまくやれているようだ。

レディ・ペネローブは・・いまのところちょっとキャラクターが薄いように思えるけどなあ。パーカーも、人がいいおじさんになってしまった・・。

放送時間が一定しない感じで、予約録画に苦労しそうな気配・・。

一日雨でしたね。涼しくなったのは良かったけど、なんだか台風のような、余り経験のない雨の降り方・・。

先週からやっていたらしいけど、休暇だったので今日初めて見た。来年の大河ドラマの宣伝を兼ねた、甲冑の展示。

関係ないけど、きのうテレビで、日本の甲冑が大好きというカナダ人が自分で作ったという甲冑を見たな。ピカチュウがモチーフで、ピ甲冑というのだそうで・・。色はもちろん黄色だった。

でも甲冑って、そういうしゃれっ気を受け止められるような、懐の深いところがありますよね。確かに、昔の戦は華があったのかもな。

さて、サンダーバードを見たので、ひさしぶりにFAB-1を出してみました。

2年の歳月を経て、だいぶホコリだらけになっていた。

新シリーズはちゃんとRR製のようです。フォードではちょっとなんですからねえ・。エンジン(たしかガスタービンでしたっけ?)はBMWかも知れませんが。

なかなか、60年代な風景になってきました・・。

 

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ダウントンアビー3 全般

2015年06月08日 | テレビ番組

NHKでの放映は5月末で終わっているし、新番組「情熱のシーラ」ももう始まっていて、タイミングが悪いのだが。

4月に一度、前半メモをかいているので、今回は全般にわたる話を。

これまで3シーズン見続けてきたが、今期はちょっと波乱を作りすぎというか、表面的に派手なストーリー展開が目立ち、はらはらはしたが、やや深みに欠ける印象がある。

特にシビルとマシューの死はびっくりした。シビルは知らなかったので特に驚いた。インターネットとは(この文章もそう)因果なもので、ネタバレなど見たくなくても、思わず目に入ってしまうことがある。マシューはwikiで第何シーズンに登場するかという記述をみて、気がついてしまった。

ドラマ全体で感じたことだが、イギリス風の処世術というか、過去にいざこざや事件が起きても、屋敷の体面を考えて、その場は不問に付す、みたいな采配がふるわれることがおおいのが印象に残った。

もちろん、ドラマとしてのご都合主義というのはないとは言えないのだが、これがアメリカならこうはならないのではないか。むしろ日本の方が、同じような考えをしやすいような気がする。

いまさらそんなことを言うのは恥をさらすようなものだが、これまで西欧のビジネス社会に(部分的に)触れ、陽気ででドライで合理的だな、と思ってきたのは、あれはあくまでもアメリカ的な考え方の一例だったのだな、と思うようになった。長い歴史を背負い、その重みの中で培ってきた知恵をシェアしながら生きる、という意味で、イギリスと日本の組織人は近い部分を持っているのかな、と。

彼らの、戦時のものの考え方や、生活ぶりに関する描写も、とても興味深かった。そのあたり、折を見てまた改めて触れたいと思う。

 

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ダウントン・アビー3 前半 メモ

2015年04月23日 | テレビ番組

まだシリーズは放映半ばで、切りが悪いのだが、先月末から忙しくて見られなかったのをまとめて見たもので・・。

しかも、統一地方選で今月は2週も放送がない。今週末も選挙速報だわ。

それにしても・・あ、以下はネタバレになりますので。

それにしても、シビルが亡くなってしまうとは思わなかったなあ・・。ドラマとはいえ、やはりショックでしたよ。

戦争の頃は、それは非常時なのでマシューが行方不明になったり、ウィリアムが怪我で亡くなってもまあ、無理はなかった。

しかし、戦後のクローリー一族はちょっとそれはやり過ぎだろうというくらい過酷な事件が繰り返し起こる。まあそこはドラマなのだから、目くじらを立てることではないとわかってはいるけど・・。

シーズン2のときの話だが、ラビニアが結婚直前に亡くなってしまったのも(そのあとメアリーと結婚が決まったのも)大事件だが、宣誓の直前になって花婿がやめると言うなんて、ちょっとやり過ぎじゃないかなあ。いくら何でもイーディスがかわいそすぎて、余計可愛く思えてしまう

個人的には、イーディスが一番感情移入できるというか、いちばん可愛く思える。滑稽なほど不器用なのだ。才能はあるのに。

メアリーはいつのまにか女主人としての風格を身につけ始めている。守旧的と言うことではなく、ダウントン・アビーを守るものとして、時に積極果敢に行動し、ナイーブな態度を取るマシューと衝突することもいとわない。自覚はないのかも知れないが、シーズン半ばには実質的にダウントンの影の主人になってしまっている。

意図してそう描いているのだろうけど、大黒柱であったロバートがどんどん崩れていくのも、とても興味深い。財産を失って覚悟を決めていた頃はまだ良かったが、シビルを失う頃になるとあちこちで破綻が始まり、彼の経営感覚のなさや、身を落としたエセルへの対応、シビルのお産を巡る判断の誤り、孫の洗礼についての見解の相違など、とにかくうまくいかないことばかりだ。明らかに時代は変わり、彼はそれに対応できなくなっている。彼にとって戦後は辛いことばかりだ。時代と共に滅び行くもの、アメリカ映画や小説にはこういう人物描写が多いですけどね。「ジャイアンツ」のベネディクト2世とか、「風と共に去りぬ」のアシュレーとか。それもまたそれぞれの人生・・。

メアリーが女主人と書いたが、女性たちはますます強くなっている。多くの人と同じく、僕もヴァイオレット様は好きだ。年齢を重ねることが、楽しみに思えてくるよね。イザベルも以前よりは活動しやすい場所を見つけたようだ。エセルを嫌い辞任を申し出たバードさんに、あっさり別れを告げるあたり、この人らしい良さを感じる。

パットモアさんも好きだ。デイジーはだんだんと気むずかしくなって、ハンストのようなことを始めるが、決してデイジーを刺激したりせず、そつなく仕事をこなしていく姿はさすが厨房のプロ、という風格だ。

アンナはまだしも、ベイツさんはほんと出てこないな。後半は屋敷に戻ってきそうなので、期待してます。

 

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クラシック倶楽部

2015年03月31日 | テレビ番組

ウィークデイの朝(6時台)に、NHK BS1で放映されているクラシック番組。主に室内楽や独奏の演奏会を紹介している。知らない演奏家や、ちょっと気になる演奏家が出演したりしていて、結構おもしろい。

今朝見ようと思ったら、番組案内をやっていた。すわ、終わっちゃったかな?と驚いたが、そうではなく時間が5時台に移ったようだ。ちょっと時間が早くて、見にくくなったかな?でも、その方が落ち着いてみられるかも知れないけど。

チューリップが一気に咲き始めた。

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ダウントン・アビー2 メモ

2015年03月10日 | テレビ番組

変な天気でした。

朝は比較的暖かく、陽も差していた気がしたけど、昼過ぎに出かけると曇り空に。

4時過ぎにオフィスに戻ろうとしたら、急に降り始めた。風がつよくて、傘がおちょこになってしまう。

ふと見ると、何となく雨粒が大きくて、みぞれみたいだ。まさか・・。

と思ったら、夜のニュースで関東も雪という報道。夜はびっくりするほどさむくなっているし。

前置きが長くなったが、主題はダウントン・アビー シーズン2の話。 3月1日の放送終了後に書こうと思って、書きそびれていた。

ネタバレにお気をつけください。それと、見てないとわからないことを書くので・・。

写真は本文とは関係ないです。

 

今回は登場人物別に:

ロバート・クローリー

 長男が保守的で繊細なのは古今東西共通らしい。彼に好感を持たない人はいないだろうし、信頼の置ける人物だが、光るような才能には欠ける。ジェーンとの不倫にも踏み切れない。が、当主としてのリーダーシップに不足はなく、アメリカ人の妻コーラともうまく関係を保てている。

ロバートについて僕が好きなのは、彼がつい感情的になってもすぐに反省して相手に詫びるところだ。ついかっとなっても、すぐに「済まない、大人げなかった・・」と前言を撤回する。感情をはっきり出してしまうことも、むしろ率直な人柄として好ましく思えてくる。

コーラ・クローリー

 イザベルとの「縄張り争い」が印象的。イザベルとはちがう仕切り方ですね。いざとなればバイオレットにも負けません。良くも悪くもお人好しで、ロバートとお似合いの夫婦らしいです。

バイオレット・クローリー

 この方もそうですが、2では登場人物の描写が前シーズンよりずっと彫りが深くなっています。孫たちや、果ては厨房メイドのデイジーの人生相談にも乗って、陰で伯爵家を支えている。

 好きな台詞:「週末って何?」

コーラ、イザベルとのやりとりもとても楽しいです。

イザベル・クローリー

 息子からも仕切り屋と言われていますが、この人の場合すこし厚顔で無神経なところがあります。微妙な階級差を表しているのでしょうか。

 図々しい人らしく、相手からも強烈なことを言われてしまう。言われてからはっとする表情がなんとも。

メアリー・クローリー

 長女の性格も古今東西おなじなのでしょうか? 

イーディス・クローリー

 相変わらず自分の居場所を見つけられない。車を運転してみたり、ドレイクさんや(自称)パトリックに熱を上げては傷ついたり。療養施設で生き生きと活躍する姿を見ると、ちょっとほっとします。前シーズンではただの「やな女」扱いでしたが、やはりいい子です。

シビル・クローリー

 自由です。たぶん、姉妹の仲では一番恵まれているのでしょう。

マシュー・クローリー

 いい男です。男が見てもかっこいい。酷い怪我をしていたのに、治ったらなんの後遺症もなさそうなのが・・

リチャード・カーライル

 こういう押しの強い男、きらいではありません。

カーソン

 古き良き時代をこよなく愛する。彼は僕を含む視聴者を代表しているのかも知れない。メアリーの子供時代の思い出を語るシーンが泣かせます。

ヒューズ

 良い人ですが、できすぎという感じもしますね。前シーズンの、お祭りのときのエピソードは好きです。カーソンさんとの対話シーンもすごく好きです。

パットモア

 この人も前シーズンでは鬼婆みたいだったのが、印象一変。一見がさがさしているようで、非常に知性的で有能な料理長。デイジーの扱い方もいいかんじ。

オブライエン

 前作でもちょっと心のひだを見せていたが、今シーズンはさらに微妙な心理の揺れを見せ、単に意地悪女にとどまっていない。

トーマス

 かなり漫画チックというか・・。すぐ威張ったり、窮地に陥ってあたふたしたり。ちょっと現実感の薄い人だ。

ベイツ

 従者として活躍している姿がほとんど見られない気がする。顔の傷が気になる。

アンナ

 いい女。でも、現実にこの人に会ったら、結構緊張すると思う。とても頭が良さそうだし、あの目で見つめられると・・。

ジェーン

 別の意味でいい女。ロバートがくらっとくるのはわかる気がする・・。守ってあげたくなる女、でしょうね。

ブランソン

 トーマスも泥棒だが、ブランソンも将軍に汚物をかけようとしたのに、処分はされず罪はうやむやにされている。カーソンさんが事を荒立てるのを避けたためだ。ブランソン自身はそれを罪だと思っておらず、その後も結婚するまで仕事をしている。

 ちょっと驚きだ。西欧人は信賞必罰に厳しいと思っていたのだが、家の秩序を重んじたのだ。江戸時代の日本を思い起こすが、人間社会どこも同じなのかも知れない。

デイジー 

 両親の愛情を知らずに育ったらしく、人から愛されることに慣れていない。それ故におかしな行動を見せるが、親代わりのパットモアさんがそれを暖かく見守っている姿が泣かせる。

自動車

 最初はクローリー家の古典的な紺色の車だけだったが、次々と美しい車が登場するようになった。バスが面白い。 生憎車種がわからないものがおおい・・。

 

 

 

 

 

 

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ダウントン・アビー メモ

2014年12月31日 | テレビ番組

今年はもう今日で終わりというのに、こんなことをかいていてはいかんのだが・。

年内はシーズン2を3回放映、まだ半分も行っていない。タイタニック事故の1912年から始まり、今ちょうど第1次大戦のさなか、傷病兵達が館に収容され、男の使用人達が次々と徴兵されているところだ。まだまだ時代は流転していく。

  • 貴族と相続人
    当主ロバートは責任感が強く、周囲の人たちへの気配りも絶やさない立派な男だが、時代の変化に対しては常に保守的だ。妻コーラはアメリカ人、イギリスの貴族社会にうまく溶け込んではいるが、ふとしたところで微妙に開明的なところが透けて見える。
     タイタニック事故で失われた継承者である甥に代わり、相続人とされた遠縁のマシューは中産階級出身、貴族の習慣には最初なじむことができず、反発を感じる。一緒に住む母イザベルの方がむしろ積極的だ。

  • 娘達
    長女メアリーは貴族の娘であるという自らの運命に苦しむ。子供っぽい反発心ともとれるが、その重圧は他人には推し量れないものだろう。次女イーディスは自分の居所がつかめない。シーズン1では姉に直接反発していたが、今(シーズン2途中)はとても不安定な存在だ。三女シビルはもっと実践的、現代的であり、、看護師として自分の居場所を見いだしていく。

  • 女性と男性
    当主ロバートが保守的と書いたが、執事カーソンもクローリー家に忠誠を誓う、使用人達の大黒柱的な存在だ。二人とも保守的ではあるが、決して頑なではない。状況に応じ、ことを荒立てぬように現実的に対応する柔軟性を持っている。

     従者ベイツは、ロバートと男の友情(戦場での同士)で結ばれている。彼には様々な困難が訪れ、見るものの同情心を?そそる。トーマスやブランソンは策士や反体制派に属するが、影響力は小さい。

     むしろ女性達の方が自由に泳ぎ回っているような気がする。先代夫人(ロバートの母)バイオレットは依然としてクローリー家に強い影響力を持っている。マシューの母イザベルは、ドラマでも息子から仕切り屋と呼ばれているが、こういう人は今でもいるよなあ。この二人に伯爵夫人コーラを交えた3人のバランスが絶妙だ。

     ときに奔放な行動を示すメアリー、なぜか自動車の運転に興味を見せるイーディス、シーズン1で女性解放運動に興味を示したシビルは、新時代を象徴するものとして描かれているのだろう。シーズン1では秘書を目指すグエン、シーズン2ではもっと無邪気に玉の輿を目指すエセルが登場するが、彼女たちにとってメイドは古く、因習的な職業に見えるのだろう。
     こうした男性、女性の描写は、100年前のことを描いてはいるが、実際には現代まで続く社会的潮流を描いているとも言える。現代の課題は、今始まったことではもちろんなく、この時代から変わり続けているのだ。

    もちろん、今でも時代は変わり続けている。昔よりずっと速く。

  • 変わりゆく時代
    ロバートとベイツが戦ったボーア戦争は、大英帝国が凋落したきっかけとなった戦争と言われる。
    タイタニック号には、上流階級も船底にいた3等船客も等しく冷たい海に投げ出された。
    そして第一次世界大戦では貴族達と共に、多くの使用人達が戦場にかり出される総力戦となった。

    こうして19世紀の古き良きイギリスは変貌していく。

     ロバート曰く「じたばたしても新しい時代はやってくるのだ。みんなで潔く迎えようじゃないか(シーズン2第2話。テレビでは原語がわからない。傷病兵を館に迎えようと言っているのかもしれないが、まあ、新しい時代を迎えようという意味もあるのだろう・・)。

 シーズン1では比較的わかりやすい対立構図が描かれている。トーマスとオブライエンはベイツを追い出そうと陰謀を働く。イーディスはメアリーにかみつき、メアリーはマシューに反発したり、惹かれたりしている。バイオレットとイザベルはことあるごとに衝突する。

 しかし、シーズン2になると、メインキャストと思っていたベイツが初回からいなくなってしまう。トーマスは相変わらずなところもあるが、その場をうまく納める力もつけていく。オブライエンもラングさんに情のあるところを見せたり、コーラに有用な助言を与えたりする。人物描写にいっそう深みが増して、ますます目が離せなくなった。

 次は1月11日だぞ。見逃さないようにするのが大変・・。

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名盤ドキュメント はっぴいえんど 「風街ろまん」

2014年12月30日 | テレビ番組

風邪気味だな。 寝ないといけないんだけど・・。 テレビをつけたら、表題のドキュメンタリー番組をやっていた。

ちょうど大滝詠一さんの命日だ。今日は。

「風街ろまん」は、1971年の春から秋にかけて録音されたという。当時の録音テープを聴きながら、細野氏、松本氏、鈴木氏が、曲が作られたときの背景などを振り返って語る。

自分史的には「春らんまん」を初めて聴いたのは高校1年の春、吉田拓郎氏がDJをやっていた深夜放送を通じてのことだった。そのとき、吉田氏から「日本語のフォークとロック」に関する当時の取り組みというか、当時の人たちにそういう問題意識があったことを聞かされたと記憶している。

ほどなくして、「風を集めて」や、「夏なんです」などもFMで録音して知ったが、アルバムをCDで買って、曲の全貌がわかったのは相当あとのことだ。

この時代の音楽、吉田拓郎もそうだけど、日本語のことばそのものへのこだわりと、もうひとつ、日本の街並みや自然の風景などが、とても見事に描写されている曲が多いことに、いつも感心させられる。

番組でも触れていたが、「夏なんです」の曲の感じなど、日本の、湿っていて生ぬるくてけだるい夏の感じが実に良く表現されていている。「春らんまん」も霞がかかっているような、落ち着かない感じがいかにも日本の春を感じさせる。

ちなみに、最初に書いたように、このアルバムは春から秋にかけて作曲され(発売はその年の11月20日)たせいか、冬の風景を描写した曲はない。秋も、台風の歌があるが、それだけだ。

番組では、このアルバムは東京オリンピックで失われた東京の風景へのオマージュとして書かれたとも語られている。そういえば、路面電車とか、電車通り、狭い路地裏みたいな歌詞が目立つなあ、と思っていた(当時、都電は急速に姿を消しつつあった)。

松本氏は今度の(2020年)オリンピックについても否定的なニュアンスで語っておられた。ま、たしかに、我々は何かを得るかもしれないが、なにも失わないというわけには行かないんだろうなあ。

日本の風景をたっぷり吸い込んだ音楽、というのは、今の音楽の中にもあるのだろうか。今の若い人たちは、あるいは聞き取ることができているのかもしれないが・・。

*1行目追記しました。最初はこれがテレビ番組の話であることが、全くわからなかったので・・。

 

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ダウントン・アビー

2014年11月30日 | テレビ番組

今年5月頃からNHKで放映されていたドラマだが、本放送時はちらちらと数回見た程度で、ストーリー全体はつかめなかった。放映が日曜日の深夜という地味な時間帯で、しかも1シーズンのエピソード数が少ない(7話)ため、よほどの意思を持って?見ないと話が先に進んでわからなくなってしまう。

10月末、会社の子とドラマの話をしていたとき、このドラマのことが話題になった。ウェブで検索してみたら、ちょうどアンコール放送が始まるところだった。これはラッキー。

それで、録画予約を始めたのだが・・・。放送時間がこれまたオッドで、連夜放送したり、2回連続して放送したりしていたり、うっかり予約し忘れたりもして、結局全話コンプリートはできなかった。なにより、ドラマが大きく展開する第3話(オスマン帝国外務官の登場する回)と、最終回が抜けているというのが痛い・・。

DVDも出ているらしいから、買おうかしら・・。

ところで、今日はいよいよシーズン2がNHKで放映される。NHKさんにはこのまま最新のシーズン5まで、切らさずに放映してほしいものです(TWWはシーズン4で打ち切られてしまいましたからね)。

とはいえ、個人的にここのところ身の回りがごたついているので、全部見られるかどうか、わからないでけど・・。

 

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東京ガスのCM

2014年07月03日 | テレビ番組

批判を浴びて放送中止になったらしいこのCM、ネットを見ると、「なんで?普通に感動的なのに?」という意見や、「リアルすぎていやな気分になる」「ガス関係ない」など、結構意見は分かれているようだ。

僕も「なんで?」と思った方だ。学生時代は遙か昔だが、社会に出てからも万年就活中だったし、この手の経験は何度もしたしなあ。

そもそも、社会で生きている限り、うまくいきそうでいかなかったり、仲間から置いて行かれたような気分になったりはしょっちゅうだし、別に就職すればそういう辛いことがなくなるわけでもない、というか、その逆だ。ただ、だんだん慣れてくるけど。
若いときに痛みが強いのは、これまた仕方がないことだ。その分、喜びや感動する感受性ももっているのだから。

そういう意味では、若い人たちにはちょっと刺激が強いのかなあ、という見方もできなくはない。それを大手企業がCMとして流しているのだしね。

それにしても、こういう話を聞くたびに、日本の社会はずいぶんと閉鎖的になったなあ、という気持ちを持たざるを得ない。企業の広報担当、または広告代理店はよほど神経質になったのだろう。そういうのをドラマにして、このシリーズのCMに仕立ててはどうだろう?批判を受けたCM対応で、へとへとになった広報マン、帰宅すると奥さんの暖かい手料理が、みたいなね。

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NHKスペシャル「病の起源」

2013年10月23日 | テレビ番組

日曜日、何となくつけたNHKを、そのまま最後まで見てしまった。
鬱病の話だ。

人類は進化の過程で、外敵から身を守るために恐怖感を感じる脳の機能(扁桃体)が発達、言葉による伝達がこれを補強した。狩猟生活をしていた時代は、全員が協力し合い、獲物は平等に分け与えられた。しかし、農耕により食物が蓄積されるようになると、人々に格差が生まれるようになる。公平感、連帯感が失われたことで、それまで制御されていた扁桃体の活動が崩れ、孤独感、不公平感から鬱につながることが増えてきた、というようなおはなし(僕の理解では)。
要は社会の変化により、脳が機能不全を起こして病気になる。実際、病気の人は脳の萎縮が見られるのだという。

不平等、格差が病気を生む、と言うところが面白い。すぐに思うことは、中世の封建社会は今よりも平等ではなかったと思うけど、身分制の撤廃は鬱とは無関係のようだ。昔はそれでも人々のつながりが密にあり、また固定した社会がもたらす安定は、人々を不安から救っていたのだろう。
つながりの密度の質も違うのだろう。世界中の交流と言うことで言えば、今の方がよっぽどつながりが強いわけだし、SNS、各種のメディアなど、その気になれば色々な方法で「交際」する事ができるはずだ。それなのに多くの人が孤立を感じるというのは、不思議な話だ。

テレビでは、病に苦しむ人たちが、社会との関係を持つことで病を克服していく様子を追っている。この辺りはちょっと前半の話とつながってないかな・・。不公平や不公正がストレスを作る。弁護士など専門職の人たちは、営業職、工場労働者などよりもそういうストレスは少ないらしい。上意下達の会社組織が病の原因なのだろうか。これからの企業は、それぞれがおのれのプロフェッションを生かした、ルパン三世みたいな組織を目指すべき、なのかな?その辺、突っ込んでみて欲しかったな。

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サンダーバードと「男の子」

2013年09月05日 | テレビ番組

ケーブルテレビで放映されていた「サンダーバード」が先日最終回を迎えた。
僕は途中から見始めて、ゴールデンウィークの特別放送でキャッチアップ、録画もしたが、うっかり1話と半分、録画しそびれた。字幕版がこれから放送されるそうなので、それを録画しようと思っている。

このドラマが作られたのは1965年、今から50年も前の話である。基本的な内容は今でも全く古くなっていない。メカや巧みなストーリーなどもさることながら、凄いと思うのは、ジェフ・トレーシー氏が率いる「国際救助隊」が、人命救助を目的に作られた組織であることだ。よくあるような、相手をやっつけ、叩きのめしてしまうようなヒーローものではない。更に、「今日の政治情勢を考えると」卓越した機能を持つメカを、どこかの政府が悪用しかねないので、活動は秘密裏になされ、写真撮影も許さない、という設定も、実に大人っぽいと言うか、見事なものの考え方である。

ただ、男の子というのは昔から、戦争物や戦いものが大好きなことも事実である。そのためか、国際救助隊も時には英国空軍や米国海軍とも協力したりする。また、救助のためにミサイルを使ってその辺のものを爆破したり、そうでなくても色々なものが壊れる過程で大爆発を起す、などの描写はしょっちゅうである。ちなみに、設定の中で多少時代を感じさせるのは、原子力発電所、原子力を使った?海水濾過装置、原子力飛行機、原子力船と、やたらと原子力を万能視していること。それと、なぜか地下鉄は時代遅れで廃止になり、モノレールが高速列車の主役?とされていること。当時モノレールはとても未来的な乗り物だったのかな?

話を戻そう。大人になった僕が見て、おもしろく思ったのは、そういう破壊願望?と平和主義という、本音と建て前みたいなものが設定やストーリーに見え隠れしてることだ(ちょっとうがった見方かも知れないけど)。もう一つ、ここに出てくる登場人物は、男の子があこがれるかっこいい大人の「男性」であること。トレーシー一家もそうだが、他にもパイロット、宇宙飛行士、航空管制官、軍司令官ほか軍関係者たち、船長や航海クルー、建設現場の監督やスタッフ、探検家、科学者、銀行家など、あこがれの「はたらくおじさん」たちがたくさん出てくる。このおじさん達はみんな、今の僕が見ても結構かっこいいのだ。ヘルメットに作業服の建設作業員もかっこいいし、メガネに白衣の科学者なんて、インテリっぽくてあこがれちゃう。たくましくて、仕事ができそうで、偉そうだ。今のおじさん達みたいに、情けない様な描写をされる人はいない。

もちろん女性達も素敵だ。ペネロープ嬢は命令口調がすごく板についている(黒柳徹子さん!!)し、ミンミン(ティンティン)もとてもおしゃれだ。しかし、登場人物の9割ぐらいは男じゃないかな。現代のドラマ作りではこの点がまず指摘されると思う。もう一つ、ペネロープ嬢は有能なスパイのはずなのに、山の中にドレスで分け入ろうとしたり、ネズミを怖がったりと、時に「お嬢様ぶり」を発揮することがある。このような、「女性とは・・」というものの見方を示すような描写は、今日のドラマでは表現できないんじゃなかなと、ちょっと思う。

こうして考えると、このドラマ、古くなっていないと言いながら、結構古き良き時代の作品なのかな、とも考えたりする。男の子達にとっては、なんのてらいもなく「かっこいい大人」にあこがれることのできる、良い時代だったのかも知れない。時代が女性の世界を広げていることは、何の疑いを抱くものではないが、その間に男の子達は道を見失い、困惑しているというのが、今という時代に対する僕のみたてだ。

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ラスト・ディナー 第5夜「未来の思い出」

2013年04月07日 | テレビ番組

さいきんちょっと忙しい。
忙しいと何だか情感が麻痺するというか、普段のような感覚でものを見られなくなってくる。歩いているときと、走っているときでは考えていることが違うのと似てるかもしれない。それがいいことなのかどうか、わからないけど。

で、偶々テレビをつけたら、このドラマの予告編をやっていたので、見ることにした。ちょっと、心のリセット。

「ラスト・ディナー」というのは、1話完結のシリーズで、30分の短いお芝居のような形のドラマである。最後にエンディングテーマを平原綾香が歌う。番組案内(NHK BS Premiun)のページには;

レストラン「L'Éterenité(永遠)」は、パラレルワールドに存在する不思議なレストラン。そこでは、永遠に引き裂かれたカップルたちが一度きり の再会を許されます。運命に引き裂かれ別々の道を歩んだ恋人たちがー不慮の災難で死別した親子がー会うことの許されない二人が向き合い、思い出を語り、心 を伝え合います。

とある。

第5回は前田旺志郎,八木瑛美莉の出演で、

少年(前田旺志郎)は両親の離婚で東京に引っ越した少女(八木瑛美莉)と久しぶりの再会を果たす。すっかり大人びた少女は、少年に二人の未来を語り始める。

(以下、ネタバレあり)
なぜか少女は、自分たちの未来を知っているのだ。そして、これが自分たちにとって最後の出会いである事も知っている。少年ははじめ、自分の気持ちを素直に出せずに、少女やウェイターをからかったりしているが、少女から自分たちの運命のことを聞き、大人になったら、絶対にお前に会いに行く、運命を変えてみせる、と、少女に誓う。

でも、たぶん少年はわかっているのだ。運命を変えることができないことを。エンディングの歌と、少年が泣く姿がオーバーラップする。

二人ともとても演技がうまい。八木瑛美莉はとてもかわいい。思春期の恋って、それが実るとか、続くとか言うことがまずないし、彼らのようにお互いの気持ちを確かめ合うまでいくことすら難しい。僕を含め、多くの人たちが同じような経験をしていることだろう。

最後の前田旺志郎くんの涙。ああ、もらい泣き・・・。

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特集ドラマ「ラジオ」

2013年03月28日 | テレビ番組

放映されたのは2日前のこと、既に多くのブログで取り上げられているので、今さら僕が書くこともないのだけど。これは良かったな。この1年で見たドラマのなかでも1、2を争う。
実は途中から見始めたので、最初はストーリーがわからなかった。なのに、どんどん引き込まれる。
最後の方で、「某ちゃん」がお母さん、お父さんの前で大泣きするところ、とても良かった。
それにしても、さいきんどうも涙もろくなったな。。。

女川さいがいエフエム

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「八重の桜」雑感

2013年01月14日 | テレビ番組

ここで大河ドラマを取り上げるのも初めてだ。大河ドラマは毎年一応今頃は見るが、いつもだんだん見なくなってしまう。昨年の清盛も、最初の頃に出ていた伊東四朗(白河法皇)がすごいなあ、と思って見ていたのだが、出なくなってからは・・。

今回の八重も、子役の鈴木梨央ちゃんがすごく上手で、見入ってしまう。しかし、男勝りのお転婆(すごく懐かしい言葉だな)なのはいいとして、夢中になっているのが銃というのは・・。それも、尋常でない執着のしようだ。気味の悪い人、に限りなく近いな。
なんだか世の中も変わったなあ、という気がしないでもない。
ちなみに、綾瀬はるかも、会津藩も個人的には好きだけど。

アメリカではコネティカットの銃乱射事件で銃規制が叫ばれいてるが、同じ頃あの事件が日本で起きていたら、このドラマはどうなっていただろう。第1回冒頭で、ゲティスバーグのシーンが登場するのも皮肉だ。

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終戦

2012年08月16日 | テレビ番組

 ペンはお医者さんのアドバイスを受け、昼間は1階のリビングにエアコンをつけずに置くことにした。2階は昼間、かなり暑くなる。そうすると心配だからエアコンをつけておきたくなるが、鳥にとってはたとえ30度に設定しても、長い間には冷えすぎてしまうかもしれない。1階ならそれほど温度の変化がない。

 今日辺りはだいぶ元気にはなってきて、小松菜も食べているが、まだスタミナがないように思える。お医者さんは日曜に予約したので、色々伺おうと思う。

 僕も今日は医者(歯医者さん)に行ってきた。以前治療した歯のかぶせものをいったん外したが、根のところに金属棒が2本入っていた。お医者さんが見せてくれたが、表面がネジのようにらせん型になっていて、太さ0.5mmぐらい、長さは4-5mmというところか。こんなものが自分の体に入っていたとは・・。

 前置きが長くなった。「終戦」のタイトルは、NHKのドキュメンタリー番組のことだ。副題は「なぜもっと早く決められなかったのか」。昨日の放送だが、録画したのを今日見た。軍部首脳はソ連が近く参戦するという情報をつかんでいながら、ソ連に和平の仲介を頼もうとしていた外務省や首相らにも伝えず、御前会議でも進言しなかった。米国情報部からの接触も袖にしてしまった。他方自らの戦闘能力の喪失状況は把握しており、戦争終結を望んではいたが、主戦派の反発を恐れ、自らを欺く発言を繰り返していた、というもの。

ポイントは軍部がソ連参戦の密約を知っていた、と言う新事実だ。これはなかなかすごいことだ。一方では、大陸の軍隊が弱体化して、戦闘を継続できないことも、前線を視察して知っている(梅津参謀総長)のである。梅津はそれを天皇に上奏したが、45年6月22日の最高指導者会議では、天皇から何度も水を向けられながら、ソ連の状況も陸軍の現状も話していない。

 もしこのとき、情報が共有されていれば、その後の展開は大きく変わっていただろうと悔やまれる。番組では戦争最後の3ヶ月間で、60万人以上の人が亡くなったと言っている。
それにしてもこの時期になって新事実が出るというのはすごい。

 とにかく、人というのは普通でない状況が重なった場合、普段なら絶対しないような判断をしてしまうものらしい。後からは何でも言えるのだが、俺だったらそんなことはしないよ、と言い切ってしまえるものでもない気がする。気になるのは、これと似たようなことは去年の原発の時もあったような気がするし、ゲストの岡本氏が言っておられたように、今の国家財政の件でもまた同じ事を繰り返しそうな気がする事だ。

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