ここで何度か取り上げたONKYOの17年前のスピーカー、D77RXだが、先日左側のウーファーのエッジ(振動板の縁の、柔らかい覆いの部分)がボロボロになっている事に気がついた。
柔らかいゴムのような材質でできているが、触ればぽろぽろ落ちるほど劣化していた。
ウェブで調べると、メーカー修理では数万円かかってしまうようだ。一方、自分で部品を取り寄せて直す人も多いようなので、僕も挑戦してみた。
補修部品をファンテックという業者さんに発注し、木曜日に受け取った。
連休に入り、作業開始である。
これが補修用のエッジと専用接着剤。二つ合わせて3,500円ぐらい。
最初に、表側についているゴム製の化粧リングを外した。フレームに接着剤で取り付けられていた。
前後するが、なにしろ重量が28Kg、小学生の子供ぐらいの重さなので、取り外して横にするのも一苦労だった。
リングを外したら、一緒にエッジの一部もぽろぽろ落ちてしまった。もう後には引けない。
ドライバーの先などで、すこしずつエッジを落としていく。思ったより楽しい。かさぶたを取っていくような感じだ。結構きれいに取れる。
取れたエッジ。とにかく、劣化してもろくなっていてボロボロだ。
エッジにすこしずつ接着剤を下塗りする。
エッジの方にも接着剤を塗り、貼り合わせる。
フレームにも接着で取り付ける。このとき、どこを押してもがさがさした雑音がでないよう、「センター出し」をする。
中にエッジのくずが落ちてしまったので、掃除をした。中身はこんな感じ。
スピーカーユニット。カタログではよく見るが・・。口径は30センチ。
一応完成した。これは左側だが、右のスピーカーはまだ切れていない。後から考えたが、パーツは2本分頼んでおくべきだった。多少色が違うが、普段はネットをしているので目立たない。
取り付け完了。
音を出してみたが、問題なさそう。
CDを聞いてみる。正直、エッジを修理すると劇的に音が変わる、という訳でもないが、多少締まりのある音になったと思う。
というわけで、モーツァルトの交響曲、トスカニーニ演奏の「椿姫」、それに、ノーラ・ジョーンズをかけてみる。ちゃんと楽器の位置がピンポイントでわかる(「椿姫」はモノだが、ちゃんと中央から音が出ている)。
いやあ、最高だ。