うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

ON THE STREET CONER I

2021年02月01日 | 音楽
山下達郎のア・カペラによるオールディズアルバム。

ほとんどのパートを一人で歌い、多重録音により構成している。
曲は1950年代から60年代にかけての、ドゥ・ワップのヒット曲を集めたらしいが、オリジナルの演奏を聞いたことのある曲は、この中には一つもない。

ウィキペディアを見ると色々なバージョンがあるらしいが、その辺の事情もわからない。僕が知っているのはたしか貸レコード屋(むかしそういうのがあった。今もあるのかな)から借りたレコードを、カセットに録音したものだ。

一時期はこれを繰り返し聴いていた。
特に車の中で聞いていることが多かった。今ぐらいの寒い時期に、よく聞いていた気がする。あと、友達と九州に旅行に行ったとき、車の中で聞いたことは覚えている。

ア・カペラの演奏は、独特の良さはあるのだが、楽器の入ったものに比べるとなんとなくパンチがないというか、いい方を変えると、雑味がなくて澄み切った、というような印象が強く感じられる。

朝のFM「古楽の楽しみ」で、15世紀ぐらいのモテトとかが流れることがあるが、曲調が違ってもどこか共通する清涼感がある。。
あるいは、今頃の季節の関東地方の、澄み切った青空とかに例えることもできる。明るくてきれいで清潔なのだが、どこかひんやりした印象も同時にする。。

さっき、車の中で聞いた話を書いたが、ちょうどこれを聞いていた頃は車好きで、毎月雑誌を買ってきては眺めたり、友達とよく車談義をしていた。

あの頃の少年というのは、往々にしていっぱしの評論家気取りになって、新車が出るとここはよいとかあれは良くないとか、しゃべり倒していることが多かった。
車を買って生活の一部とすることは、まだできなかった。
それだけに将来の希望というか、あるいは大人へのあこがれというか、イマジネーションが色々と浮かんで、楽しかったんだと思う。

もちろん友達の中には、既に車をアクティブに使いこなしている子もいた。
九州に一緒に旅行した友達はその一人で、自分の車ではないけど、お兄さんのいすゞジェミニZZ/Rに乗っていた。ラリーをやっていたのだ。
地方の、兄弟がたくさんいる家庭の末っ子で、都内のアパートでお姉さんと暮らしていた。

旅行の前日はその子の家に泊まり、お姉さんと3人で夕飯を食べた。翌朝早く起きて、交代で大阪まで運転し、夜フェリーに乗って九州入りした。

・・また脱線しているからこの辺にするけど、そのとき、このアルバムを録音したカセットを聞いた。
彼はジャズが好きで、車内でジャズのカセットもだいぶ聞かされた。その頃僕にはジャズは難しくて、高尚な音楽に思えた。
それで、なんとなくユーミンとかかけるのが気恥ずかしくて?持参してきたこの達郎のカセットを一緒に聞いたのだ。

そのときの珍道中については、また気が向いた時に。
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