かんたんで便利な「昆布水」
「昆布」が体にいいことは、みなさんご存じのことだと思います。しかし調理するのはちょっと難しいという先入観を抱いていませんか？ペットボトルの中に昆布と水を入れておくだけで、簡単においしくダシが作れてしまうんですよ。テレビの情報番組でも取り上げられて話題になりました。
▶昆布水とは？
ペットボトルやガラスのポットに、水道水かミネラルウォーターを注いで、昆布を3時間ほど（できればひと晩がベストです）漬ければできあがりです。昆布は、真昆布、羅臼昆布、利尻昆布、日高昆布、ダシ昆布と、明記されている市販のものを購入して使いましょう。 なお「煮昆布用」と表示してあるものは、昆布水には向かないので注意してくださいね。原料に「お酢」など、昆布以外のものが使われている商品も向かないようです。昆布は大きめに四角くカットして使ってもいいですし、細切りにして使ってもかまいません。
今、昆布水の進化系「昆布水サワー」が話題！
今さらに進化したものとして、昆布水と炭酸水をブレンドした「昆布水サワー」が注目を集めています。安いお肉でも昆布水サワーに漬けこむことで、旨みが浸透しておいしくなるんですって。ちょっと想像しにくいですが、一体どんなお味なのでしょうか？
炭酸水だと何がいいの？
最近「炭酸水」の健康効果については、いろいろなことが言われていますよね。疲労回復効果や代謝力をアップする効果、腸内環境をととのえて、お通じをよくする効果なども期待でき、さらに美肌効果もあるのだとか。女性にはうれしい効果がたくさんある、まさに魔法の液体といえるでしょう。 昆布水に炭酸水を加えることで、お肉を漬けこめばやわらかくなり、旨みも染みこみやすく、おいしさもアップできるので、いいことずくめなんです。
昆布水サワーの作り方
では、昆布水サワーはどのように作ればよいのでしょうか？昆布は1枚30cmくらいの長さのものを数枚用意し、1リットルの水に30分前後漬けます。それを鍋で熱して沸騰したら火を消して、粗熱がとれるまで待ちます。完全に冷めたらミキサーなどで撹拌し、トロッとした状態になるようにしましょう。できあがった昆布水は炭酸水と混ぜ合わせますが、割合は2：1で、昆布水を多めにブレンドしてくださいね。 作りおきした昆布水サワーは、冷蔵庫で保存してなるべく早めに使い切るようにしましょう。1週間ほどがめやすです。
昆布水サワーを使うとおいしくなる食材・料理
▶肉
ブロック肉など安いお肉を、昆布水サワーに10時間ほど漬けこみます。長く漬けてもかえってお肉が傷んでしまいますので、冷蔵庫で厚い肉ならひと晩、薄い肉であれば数時間漬けるだけで、まるで熟成肉のように旨みのぎっしり詰まったおいしいお肉に仕上がります。これはうれしいですね！昆布水サワーによって、保存期間が長くできるわけではありませんので、この点は頭に入れておいてください。
ふだんのお味噌汁にも昆布水サワーを使えば、簡単に味が深くまろやかになっちゃいますよ。ダシ入りの味噌を使っても、なかなかいい味が出ないなぁ……とお悩みの方、1度昆布水サワーを使って味噌汁を作ってみてはいかがでしょうか？
味が染みこむほどにおいしい煮物にも、昆布水サワーがおすすめです。煮汁に昆布水サワーを使い、あとはしょう油、みりん、砂糖などで味をつけるだけで、おいしくふっくらした煮物が作れますよ。長時間煮込む手間もかからずに、旨みたっぷりの煮物を味わうことができます。
夜ご飯の定番、カレーライスも具材を煮込む水のかわりに昆布水サワーを使うと、風味をアップさせることができますよ。和風カレーでなく、洋風カレーでも隠し味として昆布水サワーが大活躍。いつもよりおいしさの増したカレーがいただけます。
味噌汁に使えるということは、すまし汁などお吸い物にも昆布水サワーは重宝しますし、お好み焼きの生地を作るときに、使う水を昆布水サワーにかえてもOKです。食材のおいしさを引き立ててくれる名わき役、強い味方ですね。
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昆布水サワーでお料理をさらにおいしく
もともと昆布水だけでも健康効果が高く、体に吸収される脂肪分を少なくし、アルギン酸やフコイダンという、昆布に含まれる水溶性の食物繊維によって、血液中のコレステロールを削減してくれる効果もあるとされていました。「昆布水ダイエット」というダイエット方法もあるくらいなんです。その昆布水と同じく健康効果の高い「炭酸水」を組み合わせた昆布水サワーは、まさに鬼に金棒ともいえますね。 まとめて作っておくと何かと便利な昆布水サワーを活用して、あなたもお料理を作ってみませんか？
