昆布おじさん(喜多條さん)からのお誘い。。。
またまた、何か面白いことを考えておられるみたいで
モチのロンロン、ハグミュージアムでの講習に参加させて頂きました。
講習は2時からですが、その前に昆布水ポトフと昆布水おにぎりを召し上がって頂くという趣向で、
昆布水で炊いたご飯は、東條さんがおにぎりに。。。
ピカピカのおにぎりの味は格別。。私は、ポトフを担当させて頂きました。
皆さまはどのように昆布を食べていますか?
だし昆布として以外に、とろろ昆布・佃煮昆布・塩吹き昆布それともおしゃぶり昆布に酢昆布でしょうか?
昆布〆も食材の味をアップするのに欠かせませんね。
昆布には、天然昆布・養殖昆布、また中国や韓国では促成昆布など作り方も色々ですが、年々採れる量が減少しています。
(平成初めには約3万トンあったのが、今では半分の1.5万トンにまで減少)そのために値段も高騰しています。
主に北海道が主産地ですが、勿論産地によって値段も味も異なります。
今回は、主な産地の昆布で「だし昆布のコストパフォーマンスを検証する」という何ともユニークな試み。。。
使用した昆布は、6品種
・利尻昆布(雄武産・利尻長切り昆布3等)5200円/kg
・日高昆布(各浜指定なし・長切り加工用1等)3000円/kg
・羅臼昆布(羅臼・長切り加工用2等)4400円/kg
・長昆布(落石(根室)・長切り3等)2960円/kg
・真昆布(尾札部産・促成長切り加工用1等)3680円/kg
・昆布革命(ブレンド) 3200円/kg
家庭で使う昆布を考えた時に、いくら美味しくても高級な昆布を毎日使う訳にはいきませんよね。
やはり、コストパフォーマンスは大事!!
そこで、それぞれの昆布を1ℓの水に対して、100円分使うとどんな出汁がとれるかを考える。。。ねっ、すごく面白そうでしょ?
まずは、水出し(塩分3%)で、次に湯だし(浸水なしで沸騰まで加熱後昆布は引き出しておく)
そして、最後はかつお節(かつお枯れ節)で一番だしを引いたもの。。。
なんと!それぞれのだしの味が異なり、一番すきな味も違ってきます。勿論人によっても好みは分かれます。
昆布の特徴を知らないとだしのとり方・昆布の使い方を間違えることになるんですね。。
利尻ーー上品で透きとおっただしがとれますが、繊維が硬いので時間をかけてだしをとるとよい
日高ーー繊維が柔らかく肉厚。主流ではないが、火が通りやすく使いやすい
羅臼はーー生産量が少なく養殖をやめる生産者さんが増えているそうですが、香り高くコクのあるだしがとれる
長昆布はーーしょっぱくて不人気でしたが、丈も長く表面積が多いので塩味が強い
真昆布ーー幅広で肉厚。繊維も柔らかい。大阪でよく使われる昆布です。
そして昆布革命。だしは昆布の断面から沢山でるというので、昆布を細かく切った画期的な(まさに革命!)商品です。
また、それぞれのだしに味噌を入れた味噌味も体験しました。
さて、お楽しみはこれで終わりではありません!
そば打ち名人の砂野さんご指導のもと、昆布水でそば打ちされた蕎麦を滋賀魚三の真鴨のだしで頂くという至福の時間。。。
お土産に5大だし昆布のサンプルも頂き、お腹も心も大満足の1日でした。