大寒・金柑・きんかん・のどの痛み
寒さの中、春の兆しも感じられる大寒。
早咲きの桜は咲いて、フキノトウは出始めます。
この季節は柑橘が出回っていますが、金柑属の個別分類になる(皮ごと食せる)金柑がとても美味しいですね。
ヘタが緑で艶がよく、より赤みの強いものを購入してよく洗います。
皮が美味しいので、存分に楽しみます。金柑は美味しい上に、喉にもよいので甘露煮にしたり、コンポートにして保存します。
きんかんは2、3分下茹でしてアクを抜き、鍋に移してきんかん分量の半量のきび砂糖と酢を少々加えで煮ます(白ワインでも)。
生のきんかんは煮物や酢豚に入れると味に奥行きがでます、鶏肉や鴨肉などとよく合いますよ。
お菓子には、タルトやソルベになどにすると爽やかですし、サラダに入れると切り方によってとても可愛い仕上がりに。
金柑の皮に含まれるヘスペリジンやビタミンCは風邪予防にも有効、香りには気の巡りをよくする効能があるのでストレス緩和にも良いですね
酒粕・発酵食・干しイカ
酒粕と烏賊を合わせた白菜の漬物。
いかはスルメイカを干したものを戻して使っており、白菜と酒粕に干しいかの絶妙な旨味が加わわったオツな保存食。
酒粕は漬け込み調理をすると素材を柔らかくします。
熟成期間の長い練り酒粕が芳醇な香りがし、甘みがあるので使いやすいですね。
この香りの元の酵母菌はいろいろなビタミンを含み、菌体そのものに美容効果が期待される成分です。
酒粕はコラーゲンUPが期待でき、体を温める効能もあります、日常的に食べたいですね。
中国山椒・麻婆豆腐・冷え
本格的な真っ茶色の麻婆豆腐が出てくると嬉しくなります。
中国山椒(花椒)がたっぷりと入って、辛いと言うより舌がビリビリ痺れるくらいの容赦ない大人の四川麻婆豆腐。
材料があまり無い中で山椒、豆豉、辣油、豆腐、牛肉などで150年前ほど前に四川省に住む陳さんという料理上手な女性が作ったのが始まりだとか。
日本には昭和25年頃に、日本人向けに改良して広めたのが陳健民さん、有名ですね。
牛肉は体力を回復させて抵抗力を上げ、豆腐は身体を潤し、にんにく、生姜、ねぎ、唐辛子は血行を促進させるので、寒い季節に良いですね。
豆腐の下処理ですが、2cm位に食べやすく切り、塩少々を加えた湯でゆらりと下茹でします。
厚手のキッチンペーパーに包んで600Wのレンジに2、3分かけるだけでも良いでしょう。
中国山椒の青山椒(タンジャオ)は赤くなる前のもの、特徴的な爽やかな香りと辛味があり、赤い山椒(ホワジャオ)は痺れるような辛さがあります。
うどん・卵とじうどん
寒いに日には特に美味しく感じる熱々の麺類。
鰹昆布出汁を温めて、醤油やみりんで味付けし、水で溶いた葛(片栗粉)で濃いめの色ととろみをつけます、これをべっ甲あんと言います。
うどんの大部分はデンプンの炭水化物です、胃に収まっている時間が短く、消化されやすい。
出汁や加えた素材の栄養を丸ごと摂取できるので、バランンスが良い食事になります。
卵ですが、鍋のうどんに溶いてそのまま加えても良いですが、別の小鍋に少々の出汁を温め、溶いた卵を流すとふんわり。
器に盛ったうどんにのせると美しい仕上がりになります。
あんで閉じると料理が冷めにくくなる利点もありますね。
卵は体に吸収されやすいタンパク質、生姜と葛は生薬でもあります、血行を良くし体を温めます。