蓴菜・純菜・じゅんさい
和食屋さんに行くと厚いゼラチン質に覆われたプリプリのじゅん菜に出会える季節。
じゅん菜は、澄んだ淡水の池や沼に生える水草の若い芽で、スイレンと同じように水面に浮かんでいます。
暖かい陽気になっても山から流れ込む水は冷たく、過酷な作業です。
小ぶりで膜が厚い良質なじゅん菜が食卓に上がるのは年に数回。
購入した後は、ボウルに流水を細めに落としながら優しく洗いザルにとります(下処理は商品によって異なる場合があるので表示をご覧ください)。
熱々の和出汁のお椀や、器ごと冷やした酢の物などにして、涼やかな風貌も楽しみます。
野菜や魚の冷やし鉢に餡にして落としてもいい。
秋田県が有名なじゅん菜、日本全国の畑に多く出向いていますが、水系はわさび止まり。
みずみずしいじゅん菜は食物繊維が豊富、ツルンとした喉越しと見た目のクリアな清涼感に癒されます。
枇杷(びわ)
枇杷は実を食すだけでなく、葉もその高い薬効から日本、インド、中国で昔から民間難病治療などに使われてきました。
実より薬効の高い葉は血液を浄化し、炎症を抑える効果があるそうで、お灸と共に使われることもあります。
自然食品店などでも購入できます。
粒が大きめで完熟している枇杷の果肉は、繊細な香りとさらりとした上品な甘み。
肉厚の食べ頃のものはみずみずしく、皮もスーッと剥きやすい。
コンポートなども良いですが高貴な香りを吸い込みながら、まずは冷やした完熟をそのままいただくのが正解。
メロン
メロンは本当は果菜(野菜)の定義。
しかし、市場や栄養学上の分類では果実、果物として取り扱われます(苺やスイカも同じです)。
一般的にメロンは糖度が高い果物というイメージですが、カリウムが特に多く塩分が気になる高血圧やむくみの気になる方にはオススメです。
メロンのビシソワーズはよい組み合わせ、配合がよければとても美味しいジャガイモのスープになります。
ワインのお供としては生ハムメロンが定着していますが、メロンの熟し加減でこその美味しさ。
旬のメロンをポンと割って種を取り、ビンごと凍らせたトロリと冷たいジンでジンメロンもアダルトでいいし、ソーダにアイスを乗せて本物メロンクリームソーダも楽しい。
オススメはキリッと冷やしたメロン、少し辛味のあるオリーブオイル、摘みたてバジルを散らしたバジルメロン!
新生姜(しんしょうが)
薄切りにして甘酢に漬けたガリは薄紅色できれい、身体もシャキッとする風味です。
刻んでゴマとご飯に混ぜるだけで防腐効果も上がるお弁当になり、疲れもとります。
皮つきの丸ごと生姜を、お味噌やたまり醤油につけたものもお勧め。
よく漬かったものは、みじん切りにして納豆に入れたり、お吸い物、炒め物の味付けに使うとそれだけで下味もつき、食感のよいアクセントになります。
ハチミツや氷砂糖と煮詰めた生姜のシロップも便利、お料理はもちろんソースにしたり、疲れた時に炭酸や水で割って飲むとリラックスします、
丁子(クローブ)を加えるとしゃっくりが止まると言われていますよ。
冷房が効き始めたこの頃、体を冷やさないように心がけましょう。
生薬でもある生姜は、胃腸の冷えをとる薬です。
素麺・冷麦
原料は同じ小麦粉の素麺と冷麦、麺の太さで呼び名が変わります。
1、3mm以下が素麺、1、3〜1、7mmまでが冷麦、それを超えるとうどんとなりますが、
手作業の手延べ素麺は1、7mm未満なら素麺あるいは冷麦とどちらで呼んでよいそうです。
もともと素麺は練った生地を手で伸ばして作られたのが(手延べそうめん)、冷麦は練った生地を薄く伸ばして包丁で切った(手打麺)でしたので製法が違いました。
いつしか機械製麺されるようになり、区別しずらくなったのでJASの規定が定められました。
クイックですが本格的なそうめんつゆの作り方です。
小鍋に水2カップ、昆布1切れ、かつをぶし一掴みを入れる。
沸騰直前で中弱火にし、醤油50cc、本みりん大さじ2半を入れコトコト10分ほど煮る。
ボウルにこし、底を氷に当てて冷ませば出来上がり。
素麺を表示通りに茹でたら、素早くザルに入れ流水で洗い、氷水をはったボウルでぬめりをとるようにしっかりもみ洗いをする。
キリッと冷たい手延べ素麺、鰹節香るたっぷりの出汁に削った青ゆずの皮や山椒の実を散らす。
心身共に清々し、暑さと日々の疲れを癒してくれます。
鯵(あじ)・DHA
鯵は味がよいのでその名がついたと言う由来があります。
日本人の食卓には欠かせない魚ですね。
年中美味しい魚ですが産地によってメドレーで旬があり、真鯵、むろ鯵、め鯵、しま鯵などが一般的、青魚の中でも旨味成分が強い。
記憶力をアップさせたり、老化防止などの効果があるDHA、骨粗症やイライラを抑えるカルシュウムが豊富。
なめろうを作る時、茗荷、シソ、生姜などを入れますが、細かく刻んだピーマンを加えると味を邪魔せず臭みを消しますよお試し下さい。
元は漁師さんのまかない飯(りゅうきゅう)は、アジ、サバ、ブリ、地魚の細切れを漬けにし、ごまとたっぷりの薬味を混ぜた郷土料理。
即席で作るなら、濃縮めんつゆにすりごま、おろし生姜かわさび、柑橘を少し絞ると良い香り。
冷蔵庫で30〜1時間ほどマリネし熱々のご飯にのせます。
刻んだシソ、ミョウガなど添えるとさらに美味。
目がキレイに澄んでいてエラが赤く、背中に丸みがあるものが鮮度よく脂のりがいいようです、購入時の目安にして下さい。
朝活・甘酒バナナスムージー
スムージーの中で1番人気なのは、やっぱり甘酒スムージー。
どなたが飲まれても美味しく感じるのと、デイリーに作れ、お腹にしっかり効能があり、エネルギーチャージが速やかに出来る。
色々な材料を揃える必要もなく、氷も入れないので薄まらず美味しい。
バナナが甘酒をさらに飲みやすくします。
発酵食であるブドウ糖とビタミン豊富な甘酒、バナナの水溶性と不溶性の植物繊維と合わせると善玉菌を増やし腸がさらに元気になります。
お子さんや高齢者の方にもお勧めですよ。
バナナを輪切りにして冷凍し、甘酒とミキサーにかけるだけ(氷代わりに冷凍カットバナナを浮かべるだけでも)、
仕上げにふるシナモンは香りとともに、活血(かっけつ)作用があり、身体を温める効能が期待できます。
ミニトマト・麻婆豆腐
暑い時はトマトの酸味や辛いものが美味しく感じますね、ベランダ菜園のミニトマトも完熟しています。
刺激的なものが食べたくなったので今日はトマトの麻婆豆腐を作ります。
加える唐辛子のカプサイシンが発汗作用をもたらし、ヘルシーなのでダイエットにもよい一品。
ポイントの絹ごし豆腐1丁300gはさいの目に切り、80度位でゆっくり温めておく。
フライパンにごま油、ひき肉かこま肉100gを入れ脂がでたら、豆板醤大さじ1を加え、刻み香味野菜(ねぎ、生姜、にんにく)を炒める。
酒、醤油、オイスターソース各大さじ1、甜麺醤少々を馴染ませたら、水150CC、鶏がらスープの素大さじ1、片栗粉大さじ1半〜2を混ぜながら加える。
とろみが出たら豆腐とトマトを加え数分煮て、好みで山椒やラー油を加え煮立てたら出来上がり。
トマトは食欲回復効果が期待できる野菜、赤い成分のリコピンと豚肉のB1、にんにく、生姜で美肌効果も上げます。
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