唐草模様の包みをほどき、竹スダレで覆われた木箱のお弁当箱を開けてみると、その温もり感に思わず笑みがこぼれる。
お献立もちゃんと付いていて、お嫁さんや孫の為におばあちゃんがお弁当を作って持たせてくれたストーリーまで書いてありました、お弁当の名前は「湖北のおはなし」。
中身はこんな風です。
鴨の粒こしょうロースト、ごまをまぶしたかしわのすき焼き、永源寺の修行僧には欠かせないと言うこんにゃくの田舎煮、大豆と川えびの煮物、卵焼き、ねぎと揚げのぬた、十五夜の小芋、梅干し、山ごぼう、赤かぶの漬物。
もっちりした山菜ごはんの下には本物の桜葉が敷いてあり、ほんのりと香ります。
サイコロの箱に入ったお口直しの飴まで優しい。
東京から福井出張の折、乗り換えの米原駅のホーム真ん中で井筒屋さんの売店を見つけました。
聞けば100年を超える老舗だそう。滋賀県と旧近江国北東部の湖北地方の名産品を詰めた温もりのあるお弁当は、車窓から見える雪景色とリンクしてなんとも風情があり、良い旅になりました。
次は「琵琶湖の鮎氷魚と一夜干し」弁当を楽しみたい。
BY http://yumikoizawa138.jp/date/2022/04/