『食べる菊』とは食菊
古くから中国では、延命長寿の薬として、菊茶や、
菊花酒(重陽の節句の行事食)として飲まれますし、
漢方の生薬としても使われます。
中国から日本に伝わると、「重陽の節句」に菊花酒が飲まれたり、
平安時代には「菊の着せ綿」という菊に綿をのせて香りを移したものを着物に使い、
老いを払って若返るという優雅な風習がありました。
今でも生菓子などに「着せ綿」というご銘のお菓子が見ることができます。
菊には解毒作用があります
菊花エキスが、私たちヒトの細胞中の生体内解毒物質のひとつである
グルタチオン量を増やすというのです。
グルタチオンとは
グルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸が結合したトリペプチドです。
細胞内の抗酸化作用、毒物・薬物・伝達物質等を細胞外に排出する、
いわば解毒作用などの働きがあると言われています。
他にも
ビタミンやミネラルが他の栄養素と比較して多く含まれています。
特に抗酸化作用のあるβ-カロテンや、ビタミンB1、B2、C、E、
葉酸そして、マンガンやカリウムなどです。
『食べる菊』は
観賞用の菊に比べて苦みが少なく、甘みがあり、
茹でてお浸しにしたり酢の物や合え物、天ぷらや吸い物に用いられます。
花びらを湯がいたり蒸した後に海苔のように薄く四角い形に乾燥させた
「菊海苔」「干し菊」「のし菊」などの加工品も有名です。
三杯酢で食す
『食べる菊』をお湯でさっと湯がき、冷水で〆、
別に下茹でしたレンコン、三杯酢と和えます。
美しい薔薇にはトゲがありますが、
美しい菊にはトゲはなく、素晴らしい効能がありました!
美味しく健康に、自然の恵みに感謝していただきます(合掌)。
出典元
田川ひろぶみさん
ajinomoto.jimdofree.com
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