在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”ヴェルテッリーナ・スーペリオーレ・ヴァルジェッラ 2001” ファイ

2008-02-27 01:28:37 | Lonbardia, Valle d'Aostaロンバルディア他
“Valtellina Superiore Valgella 2001” Fay –Lombardia
購入後、かなり長く保存しておいた1本。良い味になっていると嬉しいと思って開けたが、期待を裏切らなかった。
品種はネッビオーロ100%。バローロと同じ品種のロンバルディア版。地元名でキアヴェンナスカという。
色はガーネット色で爪がややオレンジかがる。全体にきれいに透明感があり、ツヤがきれい。
香りに良い熟成が出ている。革、熟したフルーツの香り、森の木の実、ブラックチェリーなど。カラメルっぽい香り、アメのような甘さ、スパイス臭がきれい。
味は、インパクトがきれいで、十分なボディがある。そして、とても柔らかい。まだ酸がきれいで、程よい塩味があり、タンニンも感じるが、きれいにまろやかさが出ている。後味も心地よい。
ピエモンテのネッビオーロと違って、気取らず飲みやすく、日常消費用にはぴったり。

”カタパヌス 2006” ダルフォンソ・デル・ソルド

2008-02-27 01:24:49 | Puglia プーリア
“Catapanus 2006” D’Alfonso del Sordo -Puglia
エノテカで働いている友達が、安くて、美味しいってわけではないけど(かなり微妙な表現。。)、なかなかいいよ、と教えてくれたワイン。
品種はボンビーノ・ビアンコ。プーリアのである。アブルッツォ州に多い品種であるが、プーリア州は縦に細長く、ワイナリーは一番北の方に位置するので、隣の小さなモリーゼ州をまたぐと、そこはすぐにアブルッツォとなる。

色は、濃い目の麦藁色から黄金色に近い。ツヤがとても良い。
香りは、リンゴがすぐにはっきり。他、梨、洋梨、よく熟したフルーツの香り。梨は、日本を離れて久しいが長十朗のような感じか。そして、花はややドライ。シンプルで単純だが、なかなかきれい。若干つんとくる香りがあり、スパイス、フルーツのアメ、セロリ、牧草風の香りもよぎる。なんだか、てんでバラバラであるが。。
味は、一瞬甘い。アメ風である。そして、かなりのまろやかさもある。しかし、すぐに、苦味が出て甘さを打ち消してしまう。酸、塩味は良い。後味に、熟したフルーツと苦味とアルコールが残る。
確かに悪くないが、苦味が強いのが気になる。それも、甘さと苦さが交互に出る感じで、統一性がないというか。。でも、5ユーロもしないと聞くと許せる。5ユーロ以下でこの味なら悪くない。あまりの物価高に、5ユーロ以下ではなかなか良いワインがない現状は悲しい。。