在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Vinitaly Colle Stefano tappo a vite e tappo di sughero

2013-04-12 09:02:12 | Marche, Umbriaマルケ、ウンブリア
Vivitはなかなか面白い。
コンパクトにまとまっている。
今回行ったcereaもいいが、vinitalyの中にあるのが嬉しい。
そして、無料なので出たり入ったりが自由である。
人の多い時間帯は、入場するのに列ができていたほどの人気ブース。
もちろん、vinitalyの会場は広いので、飲む価値のあるワインがここだけに集中しているわけではなく、5分も待てば入れるのもうれしい。
ただ、人の多い時間は、vivit内がかなり混んでいるので、やはりゆっくり試飲しようと思えば空いている時間の方がよい。



さて、もうずいぶん昔になってしまったが、ワイナリーを訪れ、個人的に大好きなワイナリーとなった、colle stefanoには、人がいなかった。飲む人ではなく、ワイナリーの人のことである。
ブースに3種、ワインだけ開けて、置いてある。
昼過ぎで、きっと何処かに食べに行っているのだろう。
こうなったら、セルフサービスでワインを次ぐ。
さて、最初は、どうして2012年のワインが2本に2011年が1本開けてあるのだろうと思った。
しかし、2012年のものは、よく見ると、手書きで、コルクとスクリューと書いてある。
これは、面白い。
2012年のものでは、ボトル詰めしてまだあまり時間がたっていないので、大きな違いは見られないかも知れないと思ったが、置いてあるということは違うということでもある。
他でも、同じ実験をしているところがあるのは知っているが、なかなかできない経験の一つ。
さて、スクリューの方は、酸がものすごく際立つ。
若干バランスが悪いが、フレッシュなワインが好きな人、スッキリさっぱりのワインがいい場合にはいい。また、理論的には熟成がかなり遅いはずなので、この酸味が何年もたった後、きれいに残るのかもしれない。
コルクの方は、もともと酸の多いワインとは言え、つまり、これだけを飲むと酸がきつく感じると思うが、スクリューのあとに飲むとだいぶ落ち着いて感じる。
そして、スクリューでは、酸とフレッシュさが際立つので、あまり頭をよぎらないのだが、コルクは、ミネラル、スパイシーさもあるのが見えてくる。
本当に微妙な違いなのだが、12年でこれだけ違うということは、数年経ったらかなり大きな違いになんだろう。
これは、買って、保存、数年後に試してみるしかない。