在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

迷宮の町 モノポリ(プーリア)

2009-06-05 07:47:27 | もろもろ、つれづれ
車でプーリアへ行った。
お昼のレストランに、モノポリにあるガンベロ・ロッソ「エビ2」のレストラン、正確にはトラットリアに行くことにした。
電話で予約をする。OK。
住所はマッツィーニ通り。非常にありふれた名前で、明らかに市の中心だとわかる。
そして、マッツィーニ通りはビットリオ・エマヌエレ2世広場から出ているとの記述が本にある。
イタリア統一の王様の名前が付いている広場は、市の中心、おそらく銅像の1つは立っている大きな広場だと推測できる。
これでバッチリ!迷うことなんてないよね、と思った。

モノポリの町の近くまで着く。市内へ入る。ちょっと行くと、大きな広場に出た。
直感で、これだよね、と思うが、名前が書いていない。

イタリアの道路、広場の名前は、決してわかりやすいとは言えないが、適当な角にある大理石の看板に書いてある。
広場はかなり大きいし、彫刻らしきものも立っているし、これが目指す広場のようだが、きっと違うのではないと思い、さらに中心らしきところを目指す。
だって、町の中心のビットリオ・エマヌエレ2世広場なら、名前が書いていない訳がない。

しかし、どうもおかしい。
迷ったかも?と思ったので、町の人に聞いてみる。
しかし、マッツィーニ通りは知らない、ビットリオ広場も、なんだかよくわからないというような答えである。いかにも住民なのになんか変?
やっと、マッツィーニ通りは知らないが、広場はそこだよ、と教えてくれる人に出会った。そして、いざ。広場へ出ると、案の定、一番最初の広場だった。やっぱり!

とにかく、マッツィーニ通りはここから出発しているのだから、8本くらいある通りの角を一つ一つ見ていけば、すぐに見つかる。
ところが、広場の看板も、通りの看板も全くない。
看板がなければ、名前がわからないのだが…

そこで、しかたなく、レストランに電話を入れた。
すると、そこで待ってろ、と。
しばらくすると、やってきた。エプロンをして、走っているからすぐにわかった。
話をすると、モノポリの町には、通りの名前を示す看板がほとんどないらしい。
だから、初めての客は迎えに行くことになるから、気にしないで、と言われた。
そーだったのか…モノポリは迷宮の町なのであった。

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