在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

フィレンツェ ドゥオーモ美術館 Firenze Museo dell'Opera del Duomo

2016-10-16 19:01:56 | もろもろ、つれづれ



少し前だが、珍しく、フィレンツェの休日をいただいた。
やる仕事はあるので、ホテルで少し仕事、しかし、せっかくなので、昨年の秋にニューリアルオープンしたドゥオーモ美術館に行ってみることにした。
もともと好きな美術館だったのだが、昨年の秋の法王フィレンツェ訪問の機会にニューリアルしようと、かなり前(たぶん2年くらい前)からずっと閉まっていた。

ところで、これを逆に考えると、法王のフィレンツェ訪問は2年ほど前から決まっていたわけで、他の都市もそうなのだろうか??と思ってしまった。
すごい計画性。。。

さて、ドゥオーモ周辺の建物はどこも何度も入っているので、ドゥオーモ美術館だけ見ればそれで良かったのだが、今は5箇所が全部入れる48時間有効の共通券しかない。
5箇所は、教会(無料、これはチケットがなくても入れる)、教会地下のサンタ・リパラータ教会、洗礼堂、ジョットの塔、ドームで、15ユーロ。
1箇所だけみたい場合でもこの共通券しかない。

つまり、時間がなくて1箇所しか入らない場合は割高だが、2日間で全部見よう、という場合はかなりお得。

さて、日本人は時間がないので、ドゥオーモの中にも入らないことが多い。
これは、いつも列が長いこともある。(ピーク時は20分程度は並ぶ)
しかし、上手く時間を外せば5分で入れるので、ぜひ中に入っていただきたい。(前述のように、教会だけ入るなら無料)

いや、時間があれば、ドゥオーモ美術館の方から見た方がより分かりやすいと思う。
オススメ。

共通チケットは、ドゥオーモ美術館の入り口で買える。(または洗礼堂の入り口の前の建物)

中は、映像を生かした、飽きさせない、モダンな展示になっている。

ドゥオーモの建設の様子とプロジェクトの変更の様子がうまく映像で紹介。

洗礼堂の天国の扉と北側の扉(どちらもギベルティの作品)が表と裏の両方から見れる。
(洗礼堂にあるのはコピー)


北側の扉

ミケランジェロの晩年の作品の一つ、ピエタ(ドゥオーモのピエタ)もある。(個人的に大好き)

かなり面白いのが、ブルネレスキのドゥオーモのドームの模型や、あの強大なドームをどうやって造ったか、簡単な映像で紹介。(イタリア 語と英語で交互)

他、ドナテッロのマッダレーナ像や、数多くのオリジナル作品が展示され、思ったより大きい。

欠点は、各部屋に番号が分かりやすく付いているので、その順番を行けばいいと思ったのに、15番の部屋あたりから隣の部屋へと移ってみると、突然22番になったりして番号が飛んでいる。

チケット売り場にパンプレットが置いてあるので、それを見れば迷わないのかもしれないが、最初は気づかず。
うまく番号順に進めばいいと思ったのだが、番号が突然飛ぶのにはびっくりした。
次の部屋を探してあっちうろうろ、こっちうろうろ。終いには係員に順路を聞く。

どうしてこんな部屋順になっているのか聞いたら、最初に「外の作品」(上へ)、そして、「内部の作品」(下へ)を見せる、という趣向になっているのだそうだ。
そこで、ヨコへスライドすると番号が飛ぶ。。。

まあ、それはともかく、先にこちらを見てから、ドゥオーモ、そして洗礼堂の見学をすると分かりやすい、全体像がつかみやすいと思う。

場所は、ドゥオーモの真裏。

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