乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

稲穂が実り、なぎ倒されていました。(3景)きのふこそ早苗とりしかいつのまに 稲葉そよぎて秋風のふく

2011-09-09 | ことのは



      稲穂が実り、なぎ倒されていました。






 まわりの田に稲はまだ完全に色づいてませんが

 ある田んぼだけが黄金色に実り

 稲穂がなぎ倒されていました。

 いったい誰の仕業でしょう…?

 鬼の棍棒か、天狗のうちわか 

 あるいは

 鳴神様やも知れませんぞ  

 

 











 古今和歌集 172   読人知らず

 きのふこそ早苗とりしかいつのまに 稲葉そよぎて秋風のふく





           2011年 9月9日   奈良にて




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第二邪宗門  「 乱れ織 ――天草雅歌――」    北原白秋

2011-08-30 | ことのは
    (イラン サルヴェスターン近くの塩湖)



 第二邪宗門





   乱れ織
          ――天草雅歌――  北原白秋






わが織るは、
火の無花果いちじゆくを綴りたる
はなとろめんの猩猩緋しやうじやうひ
     とん、とん、はたり。


さればこそ
絶えず梭をさ燃え、乱れうつ
火の無花果いちじゆくの百済琴くだらごと
     とん、とん、はたり。


聞き恍れて、
何時いつか、我が入る、猩猩緋しやうじやうひ

はなとろめんのまぼろしに。
     とん、とん、はたり。


乱れ織、
落つる木の実のすががきに
ふとこそうかべ、銀の楯。
     とん、とん、はたり。


飜へす
貝多羅葉ばいたらえふの馬じるし
はなとろめんのまぼろしに。
     とん、とん、はたり。


また光る
白き兜かぶとの八幡座はちまんざ
火の無花果いちじゆくの百済琴くだらごと
     とん、とん、はたり。


乱れ織、
つと空ゆくは槍の列つら
はなとろめんのまぼろしに。
     とん、とん、はたり。


さては見つ、
火の無花果いちじゆくのすががきに
君が鎧の猩猩緋しやうじやうひ
     とん、とん、はたり。


われは、また
はなとろめんのまぼろしに
白き領巾ひれふる。百済琴くだらごと
     とん、とん、はたり。


そのときに、
馬は嘶く、しらしらと、
火のとろめんの無花果いちじゆくに。
     とん、とん、はたり。


あはれ、いま
はなとろめんのすががきに
再び擁いだく、君と我。
     とん、とん、はたり。


そらも見ず、
かつぐは滴したる蜜の音、
君が鎧の猩猩緋しやうじやうひ
     とん、とん、はたり。


こは夢か、
刹那か、尽きぬ幻まぼろしか、
はなとろめんの梭をさの音。
     とん、とん、はたり。









            『白秋全集 詩集1』  岩波書店 1984年より写す   (p.315-319)







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ちょう

2011-08-29 | ことのは




 ちょう ひまやから

 あんこと しなもんぱん やくわ

 ちょう あついから

 ぷりんも やくわ

 やくわやくわで よけいあついわ

 


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綾に舞う ゆうやけ      (7景)(2011年8月25日の空)

2011-08-26 | ことのは



 稲の花を見たのは6時前。

 空は雲で覆われていた。





     綾に舞う ゆうやけ





 みかんの丘を超えると、隣町。

 いつもの川にいきつくと、日没なるか。

 常温普段使いのスペインワインを

 気取ること無く飲み干した 緋(ひ)の空

 呂律上機嫌にて、

 少しづつ 恥じらいもなく色み増し、

 カスタネットなり響き、

 綾に舞う ゆうやけ


 ああ、

 平々凡々な今日という日は暮れ、

 花緑青の秩序保つ夢を見る。



















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ほんの二時間の旅  【竜田川 もみぢ葉流る 神なびの みむろの山に 時雨降るらし】(17景)

2011-08-24 | ことのは


      竜田川 もみぢ葉流る 神なびの みむろの山に 時雨降るらし  古今和歌集 284 読人知らず



      


 斑鳩町の大和川沿いを王寺方向に歩く。









 いつもと違う顔を見せる大和川

 





 三代川と合流







 竜田川と合流

 もうしばらく歩くと右手には昭和町と言う名の地名があり、民家が建ち並ぶ。

 大通りを右におれ、ペットショップのマルエスに行く。

 ヨーキーは女の子一人

 ショップの子は、ただひたすら眠る子

 わたしの愛らしい 桃ちゃんがなつかしい…



 かわいい ヨークシャーテリア



 大和川を大阪方向にながめる



 王寺町 大和川沿い
 


 植物園のように、多くの花を咲かせるお家

 写真は花のごく一部

 幸せそうだ





 対岸には、竜田川と合流する姿……    ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川 からくれないに 水くくるとは

「古今和歌集の世界だね」と、互いに笑みを浮かべた。

    






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もうすぐ、穂が出るよ!

2011-08-24 | ことのは




     





      田んぼのまわりを歩いていたら、

      農家のおばちゃんがにっこりわらった


      もうすぐ、穂が出るよ!





      





     







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2011年8月22日 午後6時半の空 (3景)  ぴぴぴぴ ぴぃぴ

2011-08-23 | ことのは




        2011年8月22日 午後6時半の空   3景









   ぴぴぴぴ ぴぃぴ


 

 黄昏時に歩き出し、

 今にもおりてきそうな空を見上げる。

 雲が厚いと思ったら、

 夜中には雨が降り出した。

 闇夜鳥の鳴かずの寝間で

 ぴぴぴぴ ぴぃぴと

 心にオレンジの響きを反復させる










   実際に、毎夜キジやぴぴぴぴ鳥が鳴いています。


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邪宗門 空に真っ赤な  白秋全集 詩集1よりうつす  (夕日4景+1枚)

2011-08-18 | ことのは




   







   



   空に真っ赤な   北原白秋


 そらに真赤な雲のいろ。
 玻璃に真赤な酒のいろ。
 なんでこの身が悲しかろ。
 空に真っ赤な雲の色。

    




 一部 白秋全集をスキャンさせて頂いています。



 白秋全集 詩集1  

 657ページ

 岩波書店 (1984/12)





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語り部による遠野昔話を楽しませていただく☆

2011-08-17 | ことのは


 
 どこかにいきたいなぁ

 そう思って聴いたのがユーチューブの語り部による遠野昔話

 他の地方の昔話も多く聴貸せていただいた。

 こういったコーラルレッドな時間の過ごし方は楽しいな…

               そんな風に思う………

 


語り部・佐々木イセさんの遠野昔話「座敷わらし」

DforestNotes さん
岩手県遠野市「伝承園」にて。2010年8月15日

遠野の語り部

dabooyaji さん
遠野の語り部、カッパの昔話



 お借りしましたDforestNotes さんとdabooyaji さん

 ありがとうございました。



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関西弁☆大阪弁~~ トキ北川さんにはまりそうな予感☆

2011-08-16 | ことのは





     関西弁☆大阪弁~~トキ北川さんにはまりそう☆





大阪弁 一人芝居 「僕が幕の内弁当を注文する理由」 トキ北川



大阪弁 一人芝居 「倹約令・朝の会話1」 トキ北川


大阪弁 一人芝居 「価値観・朝の会話2」 トキ北川


大阪弁 一人芝居 「愛の言葉」 トキ北川







 他にもいっぱいありますので、おいおい聞いてみたいと思います☆

 関西弁、笑わせていただきました。

 この方の話術と笑いの方向は好きです☆

 トキ北川さんにはまりそうです。



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京都弁、おもしろかったわぁ

2011-08-16 | ことのは




    京都弁




京都弁 No1


京都弁 No2









 笑わせていただきました(*^^*)




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邪宗門 赤き花の魔睡   北原白秋   白秋全集 詩集1よりうつす  (睡蓮6景+1枚)

2011-08-16 | ことのは


   邪宗門   

      赤き花の魔睡     北原白秋



 日は真昼、ものあたたかに光素(エエテル)
 波動は甘く、また、緩るく、戸に照りかへす、
 その濁る硝子のなかに音もなく、
「口+哥」「口+羅」「(人偏)+方」謨(コロロホルム)の香(か)ぞ滴る......毒の「言+(噓のつくり)」(うはごと)......

 遠くきく、電車のきしり......
 ........棄てられし水薬(すゐやく)のゆめ......

 やはらかき猫の柔毛(にこげ)と、蹠(あなうら)
 ふくらのしろみ悩ましく過ぎゆく時よ。
 窓の下(もと)、生(せい)の痛苦(つうく)に只(たゞ)赤く戦(そよ)ぎえたてぬ草の花
 亜鉛(とたん)の管(くだ)
 湿りたる筧(かけひ)のすそに......いまし魔睡(ますゐ)す......




 

 

 

 

 

 

 




 一部 白秋全集をスキャンさせて頂いています。



 白秋全集 詩集1  

 657ページ

 岩波書店 (1984/12)

 






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ミョウガ 茗荷の語源     我食べるなよと 固く固く生えにけり(5景)

2011-08-14 | ことのは



     
                    ミョウガ
    






 ミョウガ 葉アオアオと茂り、

 シャガギボウシの脇に

 背のびせし 夏


  
    ミ ア  ミ  シ シ  シシ       
    ョ オ  ョ  ャ ャ  ャャ
    ウ ア  ウ  ガ ガ  ガガ
    ガ オ  ガ  ギ ボ  ウシ


 
 オクレバセのミョウガ顔

 陽を受けて 我食べるなよと
 
 固く固く生えにけり                            



   
         
 

 日本独自の香味野菜。

 薬味や汁の実に。

 釈迦の弟子の周梨槃特(スリバンドク)は熱心に修行をする人の好い人物でした。

 しかし物忘れがひどく自分の名前すらすぐに忘れてしまったそうです。

 そこで釈迦が首から名札を下げさせました。

  彼の死後、墓から見慣れぬ草が生えてきました。

 生前(荷物のように)自分のを下げていた ことにちなんで村人がこの草を「茗荷」と名づけたという言い伝えがあります。

 この話から、茗荷を食べると物忘れがひどくなるという俗説が生まれました。

       


 ウィキペディア ミョウガ

 食材事典





             ミョウガ    2011年8月14日  自宅にて




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8月中旬 やまとの夕焼けの変化    足止め茶を飲み汗拭い 腰に手をあて、また歩く(31景)

2011-08-14 | ことのは




        8月中旬 やまとの夕焼けの変化


                  (一時間以上二時間未満の散歩)8月13日夕刻






 



 茗荷眠るや夕暮れに

 見上げる空は万華鏡


 歌きこえてか赤とんぼ

 友禅流しに身をよせる


 足止め茶を飲み汗拭い

 腰に手をあて、また歩く                             




























































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「藍色の蟇」藍色の蟇・陶器の鴉 大手拓次 『世界の詩28 大手拓次詩集』より写す

2011-08-11 | ことのは



     


 今読んでる本の中で、とても気に入ったのがあったよ。

 そわそわ そわそわ

 たらんてぃらん たらんてぃらん

 平仮名も漢字も繊細だね。

 読了するまで待てないので、記録するよ。




    



 「藍色の蟇」




   藍色の蟇    大手拓次

 森の宝庫の寝間に
 藍色の蟇は黄色い息をはいて
 陰湿の暗い暖炉のなかにひとつの絵模様をかく。
 太陽の隠し子のやうにひよわの少年は
 美しい葡萄のやうな眼をもつて、
 行くよ、行くよ、いさましげに、
 空想の猟人はやはらかいカンガルウの編靴に。

                     『世界の詩28 大手拓次詩集』10ページ


     


    陶器の鴉    大手拓次


 陶器製のあをい鴉、
 なめらかな母音をつつんでおそひくるあをがらす、
 うまれたままの暖かさでお前はよろよろする。
 嘴の大きい、眼のおほきい、わるだくみのありさうな青鴉、
 この日のしづかさを食べろ。



       鴉(からす)
       嘴(くちばし)

                     『世界の詩28 大手拓次詩集』10-11ページ



    




  『世界の詩28 大手拓次詩集』 彌生書房 伊藤信吉編より書き写す    




    
    











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