乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

古今和歌集 春歌 紀貫之  4  春歌 下 78  

2011-03-04 | ことのは




 昨日は日本古典文学大系8の「古今和歌集」春歌(下)から紀貫之



 
 古今 春歌78
        あひしれりける人のまうできて、かへりにけるのち
        に、よみて花にさしてつかはしける    つらゆき

      ひとめみしきみもやくると さくら花けふはまちみて ちらばちら南







  


「古今和歌集」春歌(上)11


 やまとうたは、ひとのこゝろをたねとして、よろづのことの葉とぞなれりける。世中にある人、ことわざしげきものなれば、心におもふことを、見るもの、きくものにつけて、いひいだせるなり。花になくうぐひす、みづにすむかはづのこゑをきけば、いきとしいけるもの、いづれかうたをよまざりける。ちからをもいれずして、あめつちをうごかし、めに見えぬ鬼神をも、あはれとおもはせ、お(を)とこ女のなかをもやはらげ、たけきものゝふのこゝろをもなぐさむるは、歌なり。



  ふるとしに春たちける日よめる

  袖ひぢてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ  紀貫之   古今和歌集 春歌 二番



  雪のふりけるをよめる

  霞たちこのめもはるの雪ふれば花なき里も花ぞ散りける    古今和歌集 春歌 九番

    

  歌奉れとおほせられし時、よみて奉れる

  春日野の若菜つみにや白妙の袖ふりはへて人のゆくらむ  つらゆき  古今和歌集 春歌 二十二番



  歌たてまつれとおほせられし時によみてたてまつれる

  わがせこが衣はるさめふるごとに野辺のみどりぞ色まさりける  つらゆき  古今和歌集 春歌 二十五番



  歌たてまつれとおほせられし時によみてたてまつれる

  青柳の糸よりかくる春しもぞみだれて花のほころびにける  つらゆき  古今和歌集 春歌 二十六番




 古今 春歌39
        くらぶ山にてよめる   つらゆき

      梅花にほふ春べは くらぶ山やみにこゆれど しるくぞありける


 古今 春歌42
        はつせにまうづるごとに、やどりける人の家に、ひさしくやどらで、程へて後にいたれりければ、かの家のあるじ、かくさだかになむやどりはあると、いひいだして侍りければ、そこにたてりける梅の花ををりてよめる  つらゆき

      ひとはいさ心もしらず ふるさとは 花ぞむかしのかににほひける


 古今 春歌45
        家にありける梅の花のちりけるをよめる  つらゆき

      くるとあくとめかれぬ物を 梅花 いつの人まにうつろひぬらん


 古今 春歌49
        人の家にうえたるさくらの、花さきはじめたりけるをみてよめる  つらゆき

      ことしより春しりそむる櫻花 ちるといふ事はならはざらなん

 古今 春歌58
        お(を)れるさくらをよめる

      たれしかもとめてお(を)りるる 春霞立ちかくすらん山のさくらを

 古今 春歌59
        歌たてまつれとおほせられし時によみたてまつれる

      桜花さきにけらしもあしひきの山のかひよりみゆる白雲



「古今和歌集」春歌(下)


 古今 春歌78
        あひしれりける人のまうできて、かへりにけるのち
        に、よみて花にさしてつかはしける    つらゆき

      ひとめみしきみもやくると さくら花けふはまちみて ちらばちら南
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徒然   ヒメサラレイシ  (本歌取り 本歌 駄賃)

2011-02-08 | ことのは





    


    






 クレオパトラがこよなく愛し、乱用によしたことにより激減されたと言われるヒメサラレイシ。

 ヒメサラレイシは巻貝で、今はメキシコでしかとれないという。

 近年では人工的に飼育して海に帰すと言った試みもなされる。

 ヒメサラレイシをすりつぶし染色する。日光に当たると写真のような鮮やかな紫色に染まるという。

 天理参考館で見た織物は美しい紫。帝王紫とも呼ばれる。

 次回天理参考館の特別展はメキシコ。

 こういった染色織物も多く展示されるのだろうか…。
 
 そんなことを考えながら、魔力を持ったような色合いに変化するヒメサラレイシにどこかひかれていた。




 上のように書いたのはつい昨日の夜のこと。

 クレオパトラの一因もあってか、メキシコでも数少なくなったというヒメサラレイシで遊んでみた。
 



    本歌取り     


    オシャレクレオ
    パトラモテモテ
    カザヌレド
    イマサラヒメサラ
    レイショカイナシ

    ほんとだね
    かなしいね


    本歌


    しほのまに
    よものうらうら
    たづぬれど
    いまはわがみの
    いふかひもなし

    ほんとだね
    せつないね


    駄賃


    クレオパトラか楊貴妃か
    和泉式部か小町か乱鳥……     
    並べればホラ貝と化する みだれどり
    ちーーん
 
  




















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1/12-3   徒然 無題  鰯入道作

2011-02-03 | ことのは










 今日はせちぶん あったか たかだか

 笹板 破れも切れよくば

 ここはどこのほそみちじゃ

 鰯入道本道本堂

 ほんに二月の にほん晴れ


 家族二人を送り出し

 二時から入魂夕飯支度

 家族 あたたか ありがたや

 鰯入道本道本堂

 ほんにせちぶん にほん晴れ             鰯入道


 



       ……なんのことですのん?わけわかりませんやん








 






 先日、青山茂先生のお話の中で春日大社の乗っ取りの話を興味深く聞いた。

 以前にも何かで読んだことはあったが、榎本の神 を頭の片隅に置きながら、歩いてみたい。









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無題

2011-01-31 | ことのは







      無題





 眉毛横眼上


 葉が茂る

 木が乱立しうっそうとした葉は根元を影とし

 やがて森は枯れるという

 清らかな水のせせらぎに耳を傾け

 省み

 そして

 平常心是道


 いつも笑顔でありたいと願う






        ………と、言葉で遊ぶ(*^.^*)






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半端に 回文 575

2010-12-11 | ことのは



      





     痛々し  薬のリスク  舌痛い (乱)

     いたいたし くすりのりすく したいたい


 

     美しい ロココの心 石工通 (乱)

     うつくしい ろここのこころ いしくつう




     岡の滝  このこどこのこ  北の顔  (乱)

     おかのたき このこどこのこ きたのかお




     竹焼けた 竹薮焼けた 竹焼けた (乱)

     たけやけた たけやぶやけた たけやけた






                    手詰まりです!



      

      

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辞書で遊ぶ   「すすき」

2010-12-09 | ことのは








「すすき」は「薄」とも「芒」とも書く。



「芒」は

   1 稲や麦などイネ科植物で、花の外側の穎(えい)の先端にある針状の突起。分類上重要。

   2 (「禾」とも書く)切り箔(はく)の一。
     金箔・銀箔を細く切ったもの。装飾経や絵巻の詞書(ことばがき)の下絵、装丁の装飾に用いる。
とあるからイネ科である「すすき」をあらわす漢字としてはわかるような気がする。


 では、なぜ「薄」という字をあてるのだろう…。

「薄」は

   1 名詞・形容詞・動詞などの上に付く。
    厚みが少ない意を表す。「―板」「―氷」
    色が濃くない意を表す。「―紫」「―緑」
    濃度や密度が少ない意を表す。「―味」「―化粧」「―霧」
    程度が少ない意を表す。「―暗い」「―明かり」
    なんとなく、どことなく、ちょっとの意を表す。「―気味悪い」「―よごれる」「―ぼんやり」

   2 名詞の下に付いて形容動詞をつくり、少ない、小さい、ほとんどない、の意を表す。「品―」「望み―」「気乗り―」

 ことわざで【薄の穂にも怯ず】はちょっとしたことにもびくびくすることで、上の意味がつながる。

 だが、不思議なことに、「草が『茂っている』様子」といったような意味もあるそうだ。「薄」なのに「茂る」とは、なんだか釈然としない。
   


 写真のすすきともみじは12月になって写したが、季語は秋。

 今日 辞書を見て、すすきは季節により名が変わることを知った。

    「末黒の薄」(すぐろ) 春
    「青薄」        夏 
    「薄」         秋
    「枯薄」        冬

 他 「すすき」は馬などの尾に似ているところから「尾花」ともいう。

 わたしには以前、狐のようにみえた

     忠信や 静かに化けり 枯れすすき  (乱)

 馬などの尾なら狐でもあながち遠からずである。



「尾花」は、襲(かさね)の色目の名前でもある。

「尾花」は秋だが、「尾花色」は枯れたススキの穂のような、白に薄い黒のまじった色とある。「枯薄」なら冬。これ又、不思議。
  
 昔、宮中で疫病よけのために、八朔(はっさく)(8月1日)にススキの花穂を黒焼きにして入れた食べたかゆを「尾花粥」と呼ぶが、これは秋。

「枯薄」色という実際の色はこの際ほっといて、「薄」=「尾花」(馬などの尾)=秋ということで、今回これでお遊びはおしまい。
     







 つまらないことにおつきあい下さいまして、感謝しています。

 ありがとうございました。







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もじもじ・・

2010-08-02 | ことのは



 ふと、思ったんですが、
 
      「へのへのもへの」と「へのへのもへじ」    

                どちらが正しいのでしょうか?


    


 苦しいときのyahoo知恵袋・・・

 という訳で 「へのへのもへの」「へのへのもへじ」を入れてみると、でるわでるわ。

 よかった!「へのへの」で悩んでいた人って、私だけじゃないんだぁ^^V



 何でも関西では「へのへのもへの」、関東では「へのへのもへじ」

 おっと!当然のように関西のわたしは「へのへのもへの」で慣れ親しんでおりました。



 「へのへのもへの」の
 
『の』


は顔の輪郭。で、かわいい子供の頃のわたしは「へのへのもへの」でお絵描きをしたものです、はい。

 この顔の輪郭の『の』は『心理的はなまる効果』があり、最後に丸をつけるこの快感は けして『じ』では味わうことはないのではないでしょうか・・・と、勝手な判断と偏見でこんなことを恐れおおくも書き記しております。



 では

『じ』

       は一体どのようにあらわすのでしょうか?わたしには想像がつかず、雲をつかむような『じ』実です。


 知恵袋によると、『じ』は耳(じ)の場合と、左あごの場合があるようです。

 そこでわたしなんぞは、

     うん?ひだりあご輪郭なら『し』で十分でないかぇ?

と、思ってしまうのです。

     濁点の・・さんは何処へ?

 そしてわたしはピーマン頭で考えました。

 ・・さんは 口元の引き締まりをあらわすか或はえくぼであろうと・・。



 初めは『心理的はなまる効果』を考えると絶対

『の』

の方が良いと思っていたが、・・さんを思うと



『じ』もいいかもね、といった優柔不断なわたしになるのでした。



       へぇへぇ  のぅのぅ  

       へのへの  もじもじ






 つまらないことに最後までおつきあい下さいまして感謝申し上げます。

 ありがとうございます。










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河童いずこか 軒先吊るし あの子かわいや も一度腹に おさまり出よと 地蔵に願う

2010-07-27 | ことのは















    日照る大川 毛むくじゃら

    草刈り終えて けらけけけ

    橋下駄夏は 足長で

    集うガキンチョ 村渡し

    とりやとりどり 見得をきり

    真夏の雲や 川流れ

    河童いずこか 軒先吊るし

    あの子かわいや も一度腹に

    おさまり出よと 地蔵に願う






                     某民俗学者の書物を読んで つくりあそぶ




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あつ苦し昼寝の夢に蝉の聲   漱石

2010-07-26 | ことのは



 夏だね、うん!夏だ

 せみがじんじん 鳴いているよ





 
            あつ苦し昼寝の夢に蝉の聲    明治二十四年    漱石


 




 これは芭蕉の句のパロディだよ。


 本当のところ芭蕉の句でも『岩にしみ入っている』んですけども・・・ね(笑)

 漱石って面白い人だったんだぁ。








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雑  にたりかな

2010-07-08 | ことのは

         



        「七夕」や 文字「ピグ」似たり にたりかな   乱








  
            

   

                    







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夏もなほ心はつきぬあぢさゐのよひらの露に月もすみけり  藤原俊成 (写真5枚 2~5;加工なし)家

2010-06-29 | ことのは


1

 1は5月、紫陽花が咲いているようすです。
 
 初めは鮮やかな青い紫陽花でした。

 夕日があたり、若々しい赤みをあびる紫陽花。時間の流れにしばし見とれておりました。  
                                    (5/24 写す)

2

3

4

5

 そして2から5は本日の紫陽花。

 わが家の紫陽花の色が随分こなれてきたと、喜んでいます。

 紫陽花は年間を通して美しいですが、花芽と大きさを考えるとそろそろ切らねばなりません。

 冬まで残すかどうか、まだ迷っています。


     枯れてこそ あじさう 冬の賑わい  乱



 日本の紫陽花は額紫陽花で、写真のは西洋紫陽花です。

 日本では梅桜と同様、古来紫陽花も好まれて来ました。

 万葉集にも残されている紫陽花の歌。

 鎌倉時代にはこんな和歌が残されています。


     夏もなほ心はつきぬあぢさゐのよひらの露に月もすみけり  藤原俊成


 美しいですね。

 言葉遊びに少し興味のある私は、「よひら」の面白みに心惹かれています。

 そして無理矢理ではありますが 広義で考えるならば、


     「夏」を「枯れゆく花」に置き換えても楽しんじゃっても面白いんじゃないか


と、そんな阿呆なことを思いつつ、色の変わりゆくわが家の紫陽花に見とれていました。




 文中の「あじさう」という動詞は実際にはないことを付け加えておきます。


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2010-06-28 | ことのは


                どうにもこうにも首を傾げたくなるときがある。

                首を左にかしげれば、事実が見えてくる。

                しかし事実が見えたとて、真実は見えてこない。

                そして、真実が見えたとて・・・。

 


 

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ふたつできたよ、575 回文 3

2010-04-10 | ことのは


 ふたつできたよ、575 回文 






 ここは那覇 奥さん咲く お花はここ

          ここはなは お くさんさく お はなはここ  (まずはこれ



 大和川 大和の苫屋 我苫屋    

          やまとがわ やまとのとまや わがとまや   (やったーー


 

 
 昨日は上の二つつくるのに時間が結構かかったが、楽しかったよ。


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回文遊び 2

2010-04-09 | ことのは


      頭の体操に回文なと......





 娘住む娘済む  

       むすめすむむすめすむ        (何が?...食事だよ^^↓)


 ミルクとクルミ  

       ミルクとクルミ           (ふとっちゃうよ)


 ととトーストをお落とすーととと  
 (父)         (魚)
       とととトーストをおとすトトと     (お父さん、しっかり!ね)


 烏賊と息子住む都会 

       いかとむすこすむとかい        (息子も、しっかりしてよ)


 記事怖いわ古事記

       きじこわいわこじき          (はてな?)

 





                    さ!家事してこよう^^


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怪文回文解文快文あそび

2010-04-08 | ことのは


          怪文回文解文快文あそび





 回文 1  頭の体操から^^






 河か?

        山や

 江子 丘を(お)越え
 
        竹やぶやけた

 民見た?

        eye

 顔か?   

        お顔

 かさかさか?

        しとりとし

 魚かさ?

        鯖さ

 食べた?

        砂糖とさ

 たまの股 

        猫ね...

 乾 犬居
 
        ワンいんわ

 案山子の鹿か?

        馬鹿と河馬





 (戻った^^





 
 河か?

        山や

 江子 丘を(お)越え
 
        竹やぶやけた

 民見た?

        eye

 ・・・・・・・・・・・(半永久的に 続く)








 

 

 回文や 回転せずの 頭かな^^;;

 
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